FC2ブログ

唇歯輔車

国も、お星様や生き物と同様、寿命があるんだなァと、しみじみ思います。先日、エジプトで、アレクサンドロス大王の時代の、紀元前の巨大な遺跡が発掘されました。北米ではピラミッドが、南米では古代マヤの要塞や、多数の祭礼品が発見されました。何れも、其の地では権勢を揮い、栄華の極致だったんでしょう。でも、夏草や 兵どもが 夢の跡、どの国も、泡沫の幻の様に、忽然と消えてしまった訳です。中国では、殷周秦漢に始まり、群雄達が黄土の地の覇権を争い、幾つの国が生まれ、消えて行った事か…。我が国だって同様でありまして、源平の争いから、北条足利織田豊臣、そして徳川も滅び、現在に至る訳です。我やさき人やさき、何だかメランコリックな気持ちになったんですが、実は昨日、僕の亡父の命日でして、お寺でお経を唱えて頂きました。

さて、断末魔の苦しみと申しますか、イギリスが今、揺れに揺れています。メイ首相の離脱案は、議会で大差で拒否されまして、3月29日がEU離脱の期限なんですが、イギリス側は、土下座してでも延期して貰うしか無いでしょうねェ。だって、もし、合意無き離脱が決まれば、多額な関税が掛かり、経済は壊滅的な打撃でしょう。ですから、ソニーも日産もBMWも、イギリスの工場を閉鎖し、EU圏内に移してますもんね。経済のみならず、人的交流も激減するでしょうし、スコットランド・アイルランド・ウェールズの分離独立と謂う、時限爆弾も抱えています。

此処で少し、歴史のおさらいをしますと、イギリスを造ったのはアングロサクソンと呼ばれる人達でした。実は彼らって、元々はゲルマン人でして、ドイツに居たんですね。ところが、追い出されたのか嫌われたのか、余りに古代で理由は分からないのですけれど、ドイツを出て、ブリテン島に渡るんです。其処には、スコットランドやウェールズやアイルランドの人達、所謂ケルト人が住んでいたんですが、アングロサクソン人が征服すると。此れがイギリスの始まりです。そして、同じ手法を地球上で展開、侵略と策謀を繰り返し、大英帝国は世界中に植民地を持つ訳です。でもねえ、因果応報と申しますか、身から出た錆でありまして、そんな無茶苦茶をしていて、上手く行く筈が無いんですよ。第二次世界大戦後、かっての植民地は皆独立、そして今、スコットランド等も分離独立を虎視眈々と狙ってますから、身ぐるみ剥がれてすってんてん、最悪のシナリオでは、四国程度の面積の、イングランドと謂う形で残りそうです。

でね、最後の大博打と申しますか、凄い事を思い付きまして、僕、呆れるを通り越して、哀れになりました。「アングロソフィア」なる構想が、イギリス政界で巷間囁かれているそうなんですよ。各界の有識者達も其れを訴えているんですが、此の「アングロソフィア」、どういう事かと申しますと、イギリスのかっての植民地、オーストラリアやカナダ、ニュージーランド等の英語圏の国々を統合しようと謂う案だそうです。いや~、はっきり書きます。妄想です。イングランドは、移民反対を掲げ、EU離脱を決めた訳でしょ。カナダもオーストラリアも、移民大国なんですけど…。しかも、統合するったって、余りに距離が離れ過ぎですよ。大体ね、今、かっての植民地だった処は、国名や国旗を変えようと謂うブームが起きてますでしょ。スペインやアメリカの植民地だったフィリピンは、マハルリカに変更すると大統領が発表、何れ国民投票になりそうです。イギリスの植民地だったクック諸島も、ポリネシア文化を象徴する名前に変えるとか。ニュージーランドでは、かってのイギリス統治を思わせる国旗を変更しようと謂う動きが、今尚燻っています。こんな状況下で、かっての植民地の国々が、宗主国のイギリスに背中を向けているのに、愁波を送ったって、上手く行く筈がありませんぜ。何だか、昔の彼女と別れて随分経つのに、今更連絡して来て、「もう1度やり直さないか…」って、こんな情けない男、一番嫌われると思うんですけど…。

人間、窮地に立った時、其の本性が出ますけれど、今のイギリスの姿って、余りに無様で、見てられませんねえ…。赤っ恥でカッコ悪いですが、頭を下げて、EUに戻るのがベストと思いますが、プライドが高過ぎて、其れも無理なんでしょう。たけき者もついには滅びぬ、ひとえに風の前の塵に同じ、僕達は今、日の沈む事が無いと謂われた、世界に冠たる大英帝国が消え行く姿を見ている事になります。

大体ね、移民を全て排除だなんて、此れだけグローバルでボーダーレスの時代に、とても無理でしょうに。イギリスのお偉いさん達、まるで現実が見えてないんですねえ。此れからはハイブリッド、即ち、様々な人種が同じ国の中で、共存共栄して行くしかありません。勿論、様々な問題や摩擦もあるでしょう。だって、どんな仲の良いカップルだって、所詮は他人、大喧嘩する事だってある訳ですから、文化や慣習や言語が異なる異国の人と、最初から仲良くなれる筈がありません。其の溝を、コミュニケーションを重ねながら、徐々に埋めて行くのが大人ってもんでしょ!?

今、日本に居る外国人留学生って、年々歳々増え続け、24万人に達したそうです。其の内6割、15万人が、日本で就職を希望しているんだとか。近年は、ウズベキスタンやネパール、インドネシアやベトナム人大学生も急増しているそうです。特にウズベキスタンなんて、国の高官の殆どが、日本留学経験者だそうですよ。今年の2月、台湾の首都台北で開かれた、日本企業の就活イベントには、400人近い、大学生や院生が集まったとか。僕、其の記事を見ましたけれど、皆さん超一流の大学卒でして、日本語・中国語・英語がペラペラでした。此れはパーソナルな思い出ですけれど、僕の大学院の恩師の先生は、台湾の方でして、随分お世話になったんですが、彼の紹介で、台湾人留学生達とも、お付き合いさせて貰ったんです。皆さん、とても優秀でしたもの。そして去年、ソウルで開かれた日本企業の就職説明会には、2000人を超える大学生が集まったそうです。台北でもソウルでも、食品に観光、鉄鋼に物流、商社にIT、本当に多岐に渡る会社が、優秀な外国人の若者を獲得しようと、躍起になっていました。此れから、少子高齢化で縮むばかりの我が国は、そうした若者達の力がどうしても必要です。日本の若者達は勿論の事、アジア全域の若者達が協力し合い、此の国を再生してくれたら、こんな素晴らしい事はないですよね!
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR