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万巻の書を読み千里の道をゆく

おはようございます。今朝の大分は雨模様、何だかはっきりしないお天気ですね~。僕、午後は院外で面談あり夕刻より会食あり、何かと慌ただしい1日になりそうです。今朝はタクシーで出勤したのですが、非常に困惑しました。いつも使うタクシー会社でしたが、乗るやいなや運転手さんが「TPPを推進する事になりそうですね。」と話しかけて来たのです。オイオイ、起き抜けだし、これから仕事なのにそんな話はしたくないなあ、と感じているのに、しつこいものですから、ついつい反論しちゃったんですね。そうしましたら「日本は輸出で食べている国ですから、TPPをやらないと本当に不味いんじゃないですか。」とのたまいました…。

僕、「勿論その通りです。日本は資源に乏しく原材料を輸入し加工品を輸出する事が、大事なのは間違いありません。但し、それは適正かつ厳格で公平なルールの元でやってからの事でしょう。アメリカン・スタイルを押し付けて来るのは必定ですよ。そして、TPPは輸出入だけじゃないんです。24のあらゆる分野--工業・農業・繊維・金融・通信・サービス・公共事業・特許や商標といった法律・投資・医療等々--の全ての規制を取り払うんですよ。夫々の成り立ちや風土、環境や人口や規模、ライフスタイルに文化に言語、それらが異なるから国ごとに分かれているんじゃないですか。何故、全てアメリカ流にしなくてはならないんですか?アメリカさんと極々一部の上場企業が喜ぶだけでしょう。日本の就業人口の8割近くが中小企業に勤めているんですよ。大体、これぐらい事はTPPを語る上での基礎知識と思いますが、それを政府がきちんとアナウンスメントしてますか?参加して日本の言い分を主張すれば良い、なんて言う人もいますが、アメリカに対して日本の主張が通った事なんてあります?少なくとも僕は明確に反対です。日本の医療は崩壊しますよ。」と答えました。

運転手さん、こんな反論が返ってくるとは思っていなかったんでしょう。暫く黙っている間に車は病院に到着したんですが、僕が料金を支払って降りる際に、「でもTPPは僅かながら賛成派が多いですよ。」ですって。もう呆れかえりました。癪に障るので「はあ~、それは何の統計の数字ですか。僕の知る限りでは反対派が圧倒的ですよ。アナタの意見通りなら、日本の医療は壊滅する可能性が高いんで、僕はあえなく失業ですわ。運転手さんの主張が通って良かったですね。」と答えました。んも~、張り切ってハードワークをこなそうと思っていたのに、朝から気分が悪いです…。

こういう方を、小智は亡国の端、あさはかな智恵は国を滅ぼすきっかけ、と言います。これに対し、大智は愚の如し、と言うんですね。真の智者は知識や知恵をひけらかさないので、一見愚か者の様に見える、という意味ですが、僕、まだまだその境地にはちっとも達していませんね。ちょっとだけ反省…。

さて、小人に係わっていても良い事はありません。ガラリと話を変えまして、今日は、皆様に僕の長い長い読書歴の中から、理屈抜きでとにかく面白かった本をご紹介します!

まず、「突破者」宮崎学著、でしょう。この書、今は新潮文庫になっていると思いますが、僕、これを読んだのは大学院生の時でして、大分から久留米までの3時間の電車内で、この本を齧りつく様に読んだ事を覚えています。常ならば車窓に目をやり湯布院の景色を楽しんだり、お弁当を使ったり、紫煙を燻らせたりと時間を潰すのですが、この日は気付いたら久留米に着いていた程です。さて、この本、著者の宮崎さんの自叙伝なんですが、このご仁、とにかく悪なんです(^^)。極道の息子に生まれ、ついた家庭教師は共産党員で武力ゲリラとして日本の体制を覆そうとしたつわもの、早稲田大学(とにかく頭が切れるんですよ、この人…)に入学後は学生運動で機動隊や公安と渡り合い、週刊誌記者として数々の裏社会を取材し、建設屋と解体業をやり、組合運動を隠れ蓑に企業を恐喝し、地上げ屋として名を馳せ自民党の複数の政治家(実名出してます)に億単位の裏金を自参し、戦後最大の企業恐喝と呼ばれるグリコ・森永事件の最重要容疑者として尋問され、腹を実弾で撃たれ、という将に波乱万丈の人生を綴ったものなんです。早稲田を出て週刊誌記者を務めたぐらいですから、文章力もあり、何より徹底してアンダーグラウンドというか反体制側に属しているんですが、ご本人は何も悪い事をしてると感じておらず、読後は寧ろ爽快感すら覚える奇跡の書と僕は思います。何より裏社会の事なんて僕達は知らないじゃないですか。それを知るだけでも知的好奇心を刺激されるのに、内容も飛び切り面白いんですから堪りません。単なる悪では無く、悪漢、ピカロ、のカッコよさがありました。そうですねえ、伝説のロッカー、ルー・リードの名曲、ウォーク・オン・ワイルド・サイド、を聴きたくなります♪

続いて、「流され者」羽山信樹著、であります。この書、幕末の日本を舞台にした小説なんですが、主人公の壬生さんのキャラクターが立ち過ぎてまして、恐らくこれ程印象深い人はいないんじゃないか、というぐらいです。江戸時代、悪い事をすると牢屋に入れられるか、遠島、打ち首、という幾つかの刑罰があった訳ですが、この「流され者」では、重罪を犯して八丈島に流された悪者どもを集めて、エキセントリックな主人公(ちょんまげなんですがネクタイも締めるという凄いファッション…、で男女問わず愛しちゃいますし、剣の達人で独裁者でもあります)が日本征服を虎視眈々と狙う、という奇想天外な一冊です。沢田研二主役で映画化も決まっていたのですが、惜しくもペンディング、大変残念でした。

最後は「板谷バカ三代」ゲッツ板谷著、です。「毎日かあさん」で知られる西原理恵子さんの親友と言えば著者像が少し分かって貰えるかな、と思うのですが、全編とにかく抱腹絶倒爆笑間違い無しの一冊です。底抜けに間抜けな一家の言動を著者が怒り呆れながら記し、そこはかとなく愛情も漂う、というこれまた必読の一冊と言えるでしょう。爆笑エピソードが満載ですが、未読の方の為に1つだけ。著者の弟が高校入試で英語の試験を受けた際の事。偏差値最低の高校だった由でして、「ガール」「ラビット」を訳しなさいとの問題に、少女と書けず小女、ウサギがわからずウズラと書き、0点だった由です。

この他にも青春の熱いパッションを抑えず切々とした行動を描くノンフィクション「高校放浪記」、お金も無いのに映画館を建ててしまった大奮闘記「突撃!グフフフ映画団」、妖しげな呑み屋を巡る「東京裏路地<懐>食紀行 まぼろし 闇市をゆく」…、知られていないだけで、面白い本って沢山あるんですよ(^^)。

週末の九州の天気ははっきりしない由、皆様、読書もいいですよ~(^^)。それではまた来週、元気でお会いしましょう!
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