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仮面ライダーV3

僕、小学生の頃、今は無き寝台特急富士に乗ってからの鉄道好きでして、オタクまでは全く行かないんですが、鉄路をこよなく愛しているんです。鉄道での紀行文を文学にまで昇華した、内田百閒・阿川弘之・宮脇俊三のお三方の本は、何度も読んだなァ。思わず笑っちゃうのは、欧米の鉄道ファンなんて、自分で寝台車を購入しカスタマイズ、特急列車の最後尾に牽引して貰い、色んな処を旅しているんだとか。此れ、ちょっと憧れますねえ。でね、全国300万の鉄道ファンが怒り心頭と思うんですが、此の度都内に、新駅が出来るんですね。山手線には高輪ゲートウェイ駅、地下鉄日比谷線には虎ノ門ヒルズ駅ですって。ちょっと待った~!あのねえ、日本の鉄道の駅ですよ。どうしてカタカナや横文字を使う必要があるの!?しかもね、山手線も日比谷線も、日本語の駅名ばかりじゃありませんか。統一感も全くありませんし、粋じゃないですぜ。僕ならば、高輪から程近い芝の地に因み、「芝浜」駅にしますねえ。古典落語の大傑作、「芝浜」にも掛けてまして、こちらの方が余程格調高いと思うなァ。そして、シンプルに虎ノ門駅で良いじゃありませんか。虎ノ門周辺は僕、数え切れない程行きましたけれど、江戸城に因んだ由緒正しい地名なんですから、其のまま虎ノ門駅で行きましょうよ。JR東日本さん、考え直したら!?

新しい物は直ぐに古くなる、古い物はもう古くならないと申しますけれど、イスラエルの砂漠で、9000年前の仮面が見つかりました。非常にシンプルな物でして、ちょうど人間の顔と同じ位の大きさ、目の部分が大きく空いており、側面には紐を通す穴が開いているんだとか。恐らく、何らかの儀式に使われた物と思われます。そしてエジプトでは、年代の異なる沢山のミイラが、同じピラミッドから発見されたとか。どうやら、王族や貴族の共同墓地だったと考えられます。此のミイラにしても、必ず仮面を付けてますもんね。興味深いのは、ミイラって、高貴な方々だけじゃないんですよ。猫に犬、羊に牛、ワニにヒヒ、トキにカモシカ、多くの動物達もミイラとなり、仮面を付けています。ところで古代エジプトの神話って、半獣の神様だらけでしょ。アヌビス神は、頭が犬で身体は人間です。セト神は、頭がツチブタ、身体は人間。バステト神は、頭が猫で、身体は人間です。此処からは僕の推測なんですが、古代エジプトの王族達は、死して神となり蘇ろうと思ったのではないかと。だから、自分と動物をミイラにし、あの世で融合する心算だったんじゃないかなァ…。考古学者の方々には大笑いされるかもしれませんが、どのミイラも必ず付けている仮面って、何らかの意味がある筈なんです。だって、インディアンでも古代アフリカでも、儀式の際には必ず仮面を付けるでしょ。またまた推測で恐縮ですけれど、仮面を装着すれば、神そのものに人格が変わる、そう考えられていたんじゃないでしょうか。ですから、古代に造られたギリシャ悲劇にしたって、神に捧げる祝祭の日に行われ、演じる役者さんは皆、仮面を付けていたんでしょ。

日本でも、悪い子はいねが~、秋田のナマハゲも仮面を付けてますもんね。年に1度来る訳ですけれど、こういうナマハゲを、来訪神と呼び、災いを払うそうで、日本中に居るんですよ。岩手のスネカ、能登のアマメハギ、佐賀のカセドリ、鹿児島のボゼ、沖縄の宮古島のバーントゥ、何れもナマハゲ同様、年1度来て、家々を廻る伝統行事であります。どの地も、海に面しているのが共通項でして、古代の日本人は海洋民族だった証左でしょう。

閑話休題、僕、上野の国立博物館で、伎楽面を見た事があるんです。伎楽とは、古代の演劇でして、此れも又、仮面を付けて演じるんですね。お正月の獅子舞が、伎楽の名残だと謂われています。さて、記録に残っているのが612年と謂いますから、聖徳太子が生きている頃でして、今から1400年前の芸能ですね。実は此の伎楽、中国経由で日本にもたらされ、洗練されて完成されたと謂われています。僕、能の原型と思うのですけれど、此の仮面、世界最古の物と謂われ、日本にしか残っておりません。

僕、ドキドキしながら、伎楽面を見ていたのですけれど、ふと或る事に気付きました。和風の穏やかな物も勿論あるんですが、造形やフォルムと謂いますか、仮面の表情が明らかに、日本っぽく無いんですよ。だって、矢鱈と鼻が高く、赤ら顔の物もあるんですもの。あれ、何故だろうと、国立博物館を出て直ぐ、上野駅から銀座線で三越前駅、其処で半蔵門線に乗り換えて、神保町の古書街で、伎楽関係の古書を読み漁りました。

僕、本当に吃驚したのですけれど、先の予想がどんぴしゃり、多種多様の文化と国々の影響を受け、日本で成立したのが伎楽だったんです。先ず、仮面の造りは、古代ギリシャ悲劇の物と酷似しているんだとか。仮面の種類も誠に豊富でして、古代インドの鳥の神様や老僧を筆頭に、ペルシャの王様、中国の貴公子や乙女、東南アジアの鬼、日本の力士、そして上記の獅子舞と、ネッ、7世紀の芸能と謂うのに、国際色が豊かでしょ!?どうやら、ギリシャにペルシャ、インドにシルクロードの国々、中国に朝鮮、東南アジア各国のエッセンスが加わり、日本流にアレンジメントしたのが、伎楽でありましょう。7世紀の昔の日本人達は、本当に国際人だったんだと僕、此の国に誇りを持てる気がしたのを、昨日の事の様に思い出します。

僕達日本人は、海外の良い処を取り入れ吸収、其れをよりリファイン、洗練した形で完成する事に長けているんですね~♡ならば、冒頭上げたダサい駅名を付けるなんて、日本の伝統に反しますし、外国人労働者に対しても、もっと誠意ある対応が出来る筈と思うのですけれど、自民党や官僚の皆さん、どう思われます!?
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