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♡SLAVE OF LOVE ♡

 いつまで寒さが続くんでしょうか、布団から出るのが辛いですよね。布団に入ったまま職場まで来られればどんなに良いか、と夢想しなかった人はいないんじゃないでしょうか。僕、高校時代は、ザ・ジャムやクラッシュ、ジョン・ライドンなどのパンクロックをコンポのタイマーでセットし、その大音量で目覚める、という近所迷惑な起床を繰り返しておりました、反省…。

 偉大なヒットメーカーは数多いですよね。以前紹介しました手塚治虫を筆頭に、映画界では黒澤明三船敏郎。文壇では司馬遼太郎松本清張。歌謡界では筒見恭平阿久悠。今日は、歌謡界の作詞家で僕が最も好きな、なかにし礼について書いてみます。この人、とにかく売れに売れたんですが、売上が2500万枚超という、メガヒットを通り越した数字を叩き出しています。このブログを読んで下さっている、大変素敵で魅力的な方々の年齢層は皆目分かりませんが、礼先生の代表曲を幾つか挙げますと、奥村チヨ「恋の奴隷」、アン・ルイス「グッバイ・マイ・ラブ」、いしだあゆみ「あなたならどうする」、北島三郎「まつり」、ピーナッツ「恋のフーガ」、森進一「港町ブルース」、細川たかし「北酒場」、変わったところでは、ドリフターズのズンドコ節やジャニーズのTOKIOの歌詞や校歌まで手掛けています。若い人には寧ろ、「兄弟」--豊川悦司とビートたけしでドラマ化されましたが、その原作者で直木賞作家、と言った方が分かり易いかもしれませんね。僕がこの人を最も評価するのは、日本人には珍しく、ウエットな所が殆ど無いんですよ。ほら、変に引きずったりとか、くよくよ悩む人が恋愛の歌詞の世界には似合うんでしょうが、礼先生はドライなんですね~。中国満州からの生死をかけた凄惨な引き揚げ体験、持病の心臓病、シャンソンの訳詞で糊口を凌ぎ、実兄の作った莫大な借財の返済、といった過酷かつ陰惨な実体験が、日本的では無い、乾いた大人の詩の世界観を築きあげたのではないでしょうか。

知りすぎたのね あまりに私を
知りすぎたのね 私のすべて
恋は終わりね 秘密がないから
話す言葉が うつろにひびく
嫌われたくなくて 嫌われたくなくて
みんなみんなあなたにあげた 馬鹿な私
棄てられたのね 私はあなたに
花から花へ 蝶々が舞うように
他の誰かを 恋するあなた

二十代前半で、こんな歌詞普通書けませんよ!?将に歌詞界の麒麟児、伏龍鳳雛とでも言いましょうか。莫大な収入と中々の二枚目、楽器も弾きこなし映画にも出演、相当数の女性を泣かせた事は事実の様ですが…。因みに、この曲を歌っているのは藤圭子、宇多田ヒカルのお母さんですから、昭和は遠くになりにけり、ですね。
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No title

なかにし先生、男性なのに、女性の心を歌う歌詞、見事ですよね。
携帯、ましてやメールなど存在しない昭和の恋愛。
感覚の違いかもしれませんが、私にはかなりウエット、液体性にうつります。
ドライ、気体性(活発、自由、挑戦的なイメージ)と比べると、受身的で重々しく、密度が高い印象です。
奥ゆかしく、表現を控えた昭和時代の女性の中身を引き出した、なかにし先生、今でも魅力的なロマンスグレーですね。
コメンテーターとしても優秀だと思います

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