FC2ブログ

いきなり!ステーキ

朋有り遠方より来たる亦楽しからずや、昨日、奈良の親戚の伯父さんが来分、久闊を叙しながら一献傾けて来たんですが、とっても楽しい時間でした。Sさん、本当にありがとうございました。もし今度、奈良に行く機会がありましたら、是非お邪魔したいと思っております。其の際は宜しくお願い致します。そして今朝、出社しましたら、僕のオフィスの机上に手紙が置いてまして、岐阜の画家の先生からで、展覧会の招待状でありました。PCを開くと、東京の旧友と岡山と大阪の知人からメールが届いてまして、明日は博多からお客様がお見えになります。いや~、人生将に一期一会、袖振り合うも多生の縁でありまして、ご縁を大事に生きていたいですよね。上記の皆様、至らない僕ですが、今後ともお付き合いの程、何卒宜しくお願い致しますm(__)m。

さて、叔父さんと、豊後水道の新鮮な海の幸、そして地酒を堪能し、午後の早い時間に解散したのですけれど、戻りまして僕、枕頭の書を手に取りまして、夕方まで読み耽っていたんです。「ナナ」 エミール・ゾラ著 川口篤・古賀照一訳 新潮文庫でして、いや~、面白かったなァ。1879年に発表された、フランスの小説なのですけれど、ナナと謂う女性が主人公なんですね。此のナナ、コケットリーで蠱惑的、妖艶でグラマラス、お色気が匂い立ちむせ返る様な官能的な女性でして、付き合う男性達は皆破滅するんですが、其れに何の罪悪感も感じず…、と謂うお話でした。何と7回も映画化されている程の名作なんですが、作中、僕、最も印象に残ったのが、大宴会の場面でした。ナナはあらゆる欲望に忠実な女性なんですが、まァよく食べるんですよ。スフレにキャビアにタルト。腸詰に鱒のバター焼き。シチューにフォアグラ、そして七面鳥のお腹に詰め物をし焼き上げたもの。ブランデーにワインにジン、アブサンにマールにシャンパンを飲み干し、男の膝に自分の太腿を乗せ、血の滴る様なレア・ステーキに喰らい付きます。此の描写が延々と続きまして、将に生命力の爆発と申しますか、強烈な情景でありました。でね、此の作家のゾラさん、恐らくかなりの食いしん坊じゃないかと、少々調べてみましたらドンピシャリ、「パリの胃袋」と謂う小説を著した程の食通でした。

でね、此れ、僕の持論なんですが、男女問わず、食欲旺盛の人の方が断然エネルギッシュ、良い仕事をする様に思うんですよね。先のゾラさん、食べる事が大好きだった由ですが、全20巻の長編小説を、23年掛けて完成させてまして、凄いパワーですよね。食欲万歳、と謂った感がありますけれど、本邦に目を向けても、日本3大ベストセラー作家の、司馬遼太郎・松本清張・手塚治虫のお三方は大食漢だったそうです。司馬先生の大好物はとんかつとステーキだった由、そして清張先生は、大分は安心院のすっぽんを常に取り寄せていたとか。僕、大昔に亡母に連れられ、1度だけ行った事があるのですけれど、創業大正9年の、料亭やまさと謂うお店のすっぽんでして、確かに美味でした。清流の すっぽん料理 春の味、美味求心 木ノ譾の里の やまさかな、と謂う清張先生の色紙が飾られてまして、何だか気分はもう文豪でしたねえ。手塚先生の大好物は中華料理だったそうですが、連載に追われ、とてもお店に行く時間が無いと。其処で、出前の握り鮨やピザやチョコばかり食べていたそうです。理由は簡単、片手で食べられますから、空いた手で漫画を描き続けていたんだとか。興が乗ると、「チョコ~!!」と絶叫しながら描いていたそうで、天才は違いますねえ…。

偉大な仕事をする人は皆食いしん坊、僕の勝手な説ですが、音楽家のロッシーニ、数々の名曲を造った有名な作曲家ですけれど、焼いた牛フィレの上にフォアグラを乗せた食べ方は彼の発案だったそうで、ですから其れを、ロッシーニ風ステーキと呼びますでしょ。画家のロートレックも負けてはいませんで、自ら料理の本を書いた程の食通でして、中でも、彼が造る「山鳩のオリーブ添え」は絶品だったとか。「三銃士」を書いたデュマも大変な食いしん坊、750項目から成る料理の辞典を造った程でした。大量の著作を残した大作家のバルザック、彼の食欲は凄まじく、牡蠣6ダースにオマール海老、若鳥1羽にタルトにパンに野菜、そして紅白の葡萄酒を1本づつにシャンパン3本、此れが1日の食事だったそうです。

牛肉の最高部位と呼ばれるのがシャトーブリアン、此れ、ヒレ肉の中心部分の事なんですね。実は此のシャトーブリアンって人名でして、19世紀のフランスの政治家であります。此のシャトーブリアンさん、激動のフランス革命の頃の政治家でして、ドイツ・アメリカ・イタリアを歴訪した外交官であり、おまけに沢山の小説を残した作家なんですね。其の彼のパワフルな活動を支えたのが、此のシャトーブリアンステーキでありましょう。そうだ、もう1つ思い出しました。昭和の初め、日本を訪れた世界的なオペラ歌手で、シャリアピンと謂うロシアの方が居ました。彼は来日時に歯痛で悩まされ、宿泊先の帝国ホテルで、「柔らかいステーキが食べたい」と謂う注文を出したんですね。其処でシェフが発案したのが、薄切りの牛肉をよく叩き、玉葱のみじん切りに漬け込み、そして約と謂うものでした。此れが彼の有名なシャリアピンステーキであります。

ロッシーニにシャトーブリアンにシャリアピン、其の他にも、トルネードにTボーン、タルタルにホテルオークラ東京の「さざんか」の薄焼き等々、どれもすこぶる美味しいのですけれど、僕の好きなステーキは、牛では無く羊なんです。即ちラムチョップの香草焼きでして、ラム肉独特の風味と、ハーブの相性がぴったんこでして、時折クレソンでもつまみながら、ボルドーの重めの赤でも呑めば、僕、忽ちの内にご機嫌なんです♡

さてさて、大仕事を成し遂げる人は皆食いしん坊と謂う僕の仮説、当たっている気がしません!?数年前、93歳の大往生を遂げた、「ゲゲゲの鬼太郎」を描いた水木しげる先生も、最晩年になってからも、牛丼の特盛食べてましたもんね。おかしいのは、水木先生のお知り合いやご家族の皆さん、皆太目なんですよ。水木先生につられて、ついつい毎日食べ過ぎちゃうんだとか。うん、僕も偉大なる先輩方を見習い、がんがんもりもり食べて、今週も仕事を精一杯頑張ろうっと!!
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR