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✝ soldier blue ✝

大いなる 団扇出てゐる 残暑かな、此処大分では、週末の日差しは未だ強かったですけれど、読者の皆様は如何お過ごしでしたか!?僕、すっかり休ませて貰いまして、尤も今週は相当忙しくなりそうで、大いに英気を養う事が出来て何よりでした。さて僕、週末は何と謂ってもボクシング観戦でありまして、日曜日のお昼、WOWOWで、世紀のビッグマッチがあったんですね。WBAスーパー・IBF・WBC世界ミドル級タイトルマッチ、ゲンナジー・ゴロフキンVSサウル・カネロ・アルバレスの一戦でした。ゴロフキンは何と8年間王座を守り続けた不敗の男、対するカネロはメキシコの英雄であり2階級制覇、パンチ力・スピード・度胸・頭脳・テクニック、甲乙付け難い両雄でして、いや~興奮しました。非常にタイトな試合でしたが、若さで勝るカネロの勝利に終わったんですが、まァ妥当かなァ…。しかし、偉大なチャンプが負ける様って、何時観てもほろ苦く、辛いんですよね。かっての強さを知っているだけに、人間、年齢や激戦のダメージの蓄積には勝てないのかと、僕、ゴロフキンの為に献杯しましたもの。しかし、カネロは此れでボクシング界1のトップ・スターになった事は間違い無く、此れから何処まで伸びるのか、非常に楽しみです。

其れにしても此の一戦、両雄のファイトマネーを併せると100億を超える由、いや~、全世界にも生中継された訳で、ビッグ・イベントですよねえ。でね、僕、アメリカの美点と申しますか、懐の深さを痛感したのですけれど、ゴロフキンは中央アジアのカザフスタン出身、ロシアと高麗人--19世紀に韓国からソ連に移住した人達です--の血が入っています。ゴロフキンをマネジメントするのはK2プロモーション、オーナーはウクライナ人です。対するカネロは、アイルランドの血を引くメキシカンなんですね。そして、彼をマネジメントするのはゴールデンボーイプロモーション、オーナーはメキシコ系アメリカ人です。ですから此の世紀の一戦、所謂WASP、アメリカのエスタブリッシュメントと呼ばれる上流階級の人達は関わっていないんですね。アメリカでは、実力と能力とチャンスさえあれば、白人でアングロサクソンでプロテスタントで高学歴で無くとも、此の世紀の一戦を取り仕切る事が出来るんですね。僕、アメリカは余り好きではありませんけれど、誰にでもチャンスがある国と謂うのは、やっぱり素晴らしいですよね。

閑話休題、今まで綴って来たのは、超大国アメリカの光の部分です。でもね、残念ですが、闇の部分もありまして、此れがまァ、本当に酷いんです…。先週末、僕、大分のミニシアター、シネマ5に行きまして、鑑賞しましたのが、映画「ウインド・リバー」でした。地味でシリアスな作品であり、碌に宣伝もしていないと思うのですけれど、此の片田舎で20人以上入ってまして、力のある映画って、口コミでお客さんが入るんですよね~。主役はジェレミー・レナーとエリザベス・オルセン、共に演技派でして、誠に好演でした。凍てつく酷寒の大地を描いた撮影も良かったですし、脚本も練りに練った感があり、今年のカンヌで「ある視点部門」監督賞受賞も、成程と頷けました。さて、本作の内容ですが、未見の方の為に詳しくは書けませんが、少しだけご紹介しますね。

ウインド・リバーとは、インディアン居留区の地名なんです。インディアンは白人達から、零下40度の土地に追いやられたと。其処は、鹿児島と宮崎を併せた位の広大な土地なのですけれど、警官は何と、6人しか居ないと。ほんの少し、雪上バイクで進めば、もう何も見えなくなる様な土地柄でして、まともに教育も受けられず、職も無く、食べるのがやっとなんです。アルコールやドラッグしか楽しみが無く、殺人が起きても殆どが未解決--遺体を雪山に埋めちゃえば、もう何も分からないんです。警官の数も少ないですし…。--であり、レイプは日常茶飯事であると。其処で事件が起き、捜査が始まるが難航し…、と謂うお話なんですね。此の映画、実話だそうで、レイプされ殺される、或いは行方不明になったインディアンの少女って、其の数すら分からないんだそうです。現代とはとても思えないんですが、此れもアメリカの現実なんですよね…。そう謂えば此の監督さん、「ボーダーライン」と謂う傑作を撮ってましたが、其の作品も、メキシコとアメリカの国境沿いにおける麻薬戦争の実態と謂う、とんでもなくシリアスな物でした。僕、勿論劇場で観たのですけれど、国境のイミグレーションの前で、滅茶苦茶激しい銃撃戦やってるんですもの、しかも其れ、実話に基づいてるってんでしょ、度肝を抜かれました…。

アメリカの恥部、暗黒部分を描いた傑作映画って、本当に沢山あるんです。未見の方の為、敢えて内容は伏せて、タイトルだけご紹介します。インディアンを描いた「ソルジャー・ブルー」「ラスト・オブ・モヒカン」「ダンス・ウィズ・ウルブズ」「サンダーハート」「エッジオブアメリカ」。虐げられた黒人を描いた「ミシシッピ・バーニング」「デトロイト」「ジャンゴ 繋がれざる者」「ドゥ・ザ・ライト・シング」「マンディンゴ」。黒人差別を赤裸々に描き、長い間発売禁止だった「マンディンゴ」がDVD化されるとはまさかまさかでして、僕、思いも寄らず、本当に吃驚しましたねえ…。

此れだけ映画人達が真摯に訴え続けているのに、何も変わっていないのがアメリカでして、銃乱射事件だって頻発してますでしょ。トランプになってから、より差別的に排他的になっている気がしてなりません。ヒスパニック系の人口が激増しており、アメリカの白人が少数民族になるのも時間の問題です。今後アメリカが、カナダの様に多くの人種を抱えながらも融和して行くのか、其れともイギリスの様に分裂寸前になるのか、予断を許しません。超大国アメリカの行方で、世界が大きく変わりますもんね。

僕、アメリカが再生するには、相当ラディカルな手段を取るしか無い、そう思うんです。此処まで亀裂が入りかけているんですもの、トランプをさっさと引き摺り下ろし、新たな大統領を据えるしかありません。でね、其処で大統領に推薦したいのが、オプラ・ウインフリーさんなんですよ。実際、大統領候補になるのでは、そう囁かれた事もありました。オプラさんは、以前の拙ブログでもご紹介しましたが、黒人とインディアンの血を引く私生児として生まれた、64歳の女性なんですね。TV番組のキャスターや映画出演、文筆家としても知られ、黒人女性では世界一稼いでおり、総資産は1800億円、そしてリベラルで知的、全米きっての著名人です。でね、副大統領に、ジェシカ・アルバさんはどうでしょうか!?彼女は37歳、メキシコ系アメリカ人であり、売れっ子ハリウッド女優なんですが、今では殆ど引退してまして、エコ商品を手掛ける会社を設立、実業家に転進したんですね。今では其の会社、時価総額10億$を超すそうで、彼女は慈善家であり篤志家としても有名でして、相当なやり手ですねえ。正副大統領が共に女性となり、しかも、黒人とインディアンの末裔とヒスパニックって、革命的な事ですし、此処まで思い切った人事をして初めて、アメリカは国内融和の方向に舵を切ったと、国民も納得するんじゃないかしらん…。

しかし、日本の総裁選も何とかなりませんかねえ…。僕、旧友の都内在住の大手マスコミ関係者と先々週、お酒を呑む機会があったんですが、自民党支持の彼ですら、アベ総理に辟易してましたもんねえ。あ~あ、此の国も大変な時期なんですから、有能な方が居れば、思い切って女性総理が良いと思うんですけどねえ…。
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