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elysium

萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝貌の花、万葉集の山上憶良の句ですけれど、朝夕は随分と涼しくなりました。此れからはどんどん、美味しい物が出て来る訳で、中でも僕、大分の北部の豊前海で獲れるガザミ、渡り蟹が大好物なんですよ~。知名度は余り無いのですけれど、そりゃねえ、タラバやズワイなんて、勝負にならないと思うなァ。まァ、口福と謂う言葉通りでありまして、口に入れると陶然となり、後は黙々とカニと格闘する有り様です。デートや商談には最も不向きな食べ物と謂えましょう。今年こそ、現地に行って食べたいなァ。読者も皆様方も、大分に来られた折には、臼杵のふぐ、佐伯の鮨、そして豊後高田のガザミは、是非ご賞味下さいませm(__)m。

さて、話を戻しまして、先の山上憶良の句、秋の七草を詠ったものですけれど、万葉の昔から、日本人は本当に知恵があったと感心するんです。此の句に出る葛の花、非常に役立つ物でして、古来から日本人は重宝して来ました。先ず、荒れ地でも直ぐに繁茂し、成長が極めて速いでしょ。花のつるは作業用の紐となり、布となり、籠の材料にもなります。そして家畜の飼料となり、根っ子を乾燥させれば葛根湯のお薬、葛粉に葛切りに葛湯にもなります。古代の日本人の叡智には頭が下がる思いです。

おくやまに 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋はかなしき、此の優雅な万葉の人々の時代から、月日は流れて幾星霜、今の人類は、どうやらとんでもない事になっています…。皆様、「ホモデウス」と謂う本、ご覧になりました!?僕、昨日書店で見つけ、早速購入、上巻を漸く読み終えた処なんですが、いや~、吃驚する事ばかりでした。と申しますのも此の本、イスラエルのユバル・ノア・ハラリさんと謂う歴史学者が書いていまして、世界35か国で大ベストセラーなんだとか。で、其の内容ですけれど、「ホモデウス」とは勿論造語でして、一部の人間が神に近い存在になると謂う事なんです。遺伝子の改変やAIに依り、IQ500で100㍍を5秒で走り生殖能力も抜群、容姿端麗で大変な長寿、そうした人間が生まれ、大多数の人を支配するのでは、との悲観的な予測でありました。しかもね、20年もすれば其れが可能なんじゃないか、ですって。将にディストピア、暗黒の未来なんですが、確かにねえ、20万年前の僕達は、石の斧を造るのがやっとだったのに、今やツイッターやフェイスブックを持ち、木星まで宇宙船を飛ばせてますもんね。進化の度合いが益々加速すれば、先の様な超人類が生まれるかもしれません。

或る予想では、2030年にも、介護AIが登場するのではと謂われています。介護士さんは耳にワイヤレスの端末を付け、介護AIからの指示で患者様のケアをすると。此れが何れ各界に広がる訳で、雇用形態も随分と変わるでしょうねえ…。僕、此れは幾ら何でもやり過ぎと憤慨しているんですが、「情報銀行」と謂う可能性があるんだとか。つまり、AIやビッグデータを悪用すれば、個人の情報って、ネットの海から幾らでも拾えますでしょ。アマゾンでの買い物の頻度、通話記録、GPSによる行動履歴…。こうした情報を組み合わせたら、其の人の収入から趣味嗜好、支持政党等々、何から何まで筒抜けなんですって。此れらの大量の情報を集めたのが情報銀行であり、其れを売買すると。こりゃおちおち電話もしてられませんぜ。僕、伝書鳩でも飼おうかしらん…。

でね、危惧しますのは、こうした社会になりますと、少数の支配者と、圧倒的大多数の被支配者に、完全に分かれてしまう様に思うんです。数年前、「エリジウム」と謂う映画がありまして、観ていて暗澹とした気分になりました。此の映画では、大金持ちだけが宇宙に造られた人工衛星に住み、恵まれた生活を享受していると。そして、大多数の人々は、大気汚染に環境破壊で荒れ果てた地球に住み、AI搭載のロボットの管理下にあると。そう謂えば、大ヒット映画「トータルリコール」も、そんなお話でしたもんね。

人間が進化する上で、様々なシステムが生まれては消えて行きました。縄文の昔は、貧富の差が無く、平和な生活が1万年続いたと謂われています。紀元前のギリシャで民主主義が生まれ、そして帝政や王の支配、神権政治に独裁制、共産主義に社会民主主義等々、将に百花繚乱ですよね。千年単位で戦争ばかりしていた群雄割拠のヨーロッパが、EUと謂う形になったのって、素晴らしい事と思うんです。でも、今や其の画期的なシステムも、何だかヤバいでしょ。様々なシステムがぐるりと一廻りして、近未来には、超人間による独裁制って、何だかなァ…。

僕、幾ら優れているとは謂え、一部の人間やAIに全てを任せるって、危険極まり無いと思います。だって、AIなんて万能じゃありませんぜ。先日、eスポーツ、即ちTVゲームの世界の事なんですが、AIと人間のプロゲーマーチームの間で、カナダのバンクーバーにおいて、28億円の賞金を掛けた戦いがありました。52分間の戦いは、人間側の圧勝だったそうですよ。此のゲーム、5人1組となりまして、夫々が魔術師やファイターと謂ったキャラクターを選び、相手を倒すと謂う物らしく、僕、何だかプレイしてみたいですねえ。其れはさておき此のゲーム、チェスや囲碁よりかなり複雑なんですって。で、AIは其の場其の場の判断は瞬時に出来、其処は人間はまるで歯が立たなかったと。しかし、戦略が無かったそうで、AIは戦術だけだったんですね。そう謂えば、僕のこよなく愛する将棋の世界でも、高校生棋士の天才、藤井7段の指した手は、コンピュータでも解読不能だったとか。ところが数十手進むと、とんでもない名手だった事が判明、其処でやっとコンピュータも理解したそうでした。

「ベストアンドブライテスト」と謂う、国際政治学における、バイブルの様な名著があります。僕、院生の時に読了したんですが、一言で申しますと此の本、スーパーエリート達が如何にして大失敗を繰り返すか、と謂う内容なんです。アメリカ大統領のブレーン達って、勿論超名門大学を出て博士号や弁護士資格を取って当たり前の世界なのですけれど、彼らが選択したベトナムでの戦争は、20年近く続き、数十兆$を注ぎ込み、300万人もの同胞や協力者を喪い、そしてアメリカの大敗に終わりました。

僕、過ちを犯さない人間は居ないと思いますし、完璧なシステムも無い、そう確信しています。何故かと謂えば、人間には感情がありますでしょ。どんなに優れた人間が生まれたとしても、大事な物事を決定する際、感情に左右される処はどうしてもある訳でして、其れを抑えるには、豊かな人生経験ってやっぱり必要ですもの。其の人生経験に、学識が加われば最高ですよね。

ですから、今の日本の様な、弱者切り捨てのやり方は僕、間違っていると思います。たとえ貧しい家に生まれても、教育の機会はなるべく均等であり、誰でも博士や大臣になれるってのが、我が国の美点だったのに、今じゃとてもそうじゃないでしょ。其の点、フランスをご覧なさいよ。昨日、マクロン大統領が、貧困に喘ぐ家庭の子供達の援助資金として、1兆円の投入を決めました。う~ん、我が国のアベ総理も、海外行って無駄遣いばかりしてないで、こういう事にお金を使って欲しいなァ…。

さて、天気は下り坂の様ですが、皆様、素敵な週末をお過ごし下さいませ。では、来週月曜日に又お会いしましょう(^.^)/~~~
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