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FRENCH FLARE

おはようございます。皆さん、週末は如何お過ごしでしたか?僕、昨日は、ラグビーワールドカップ決勝戦、ニュージーランド対フランスの一戦を観戦、心身ともに疲れ果てました(苦笑)。開始前のハカ(ニュージーランド・マオリ族の戦いの踊り)で6万人を超えるスタジアムは大歓声でしたが、フランス・チームは一歩も引かず、怯まず闘う姿勢を見せた時には、一抹の不安がよぎりました。

実力では大きく上回る僕の贔屓のニュージーランドが先制トライ、こりゃ予想通り20点差はつけて快勝かあ、お先に祝杯でビール飲んじゃおう、なんてお気楽な感じだったのですが、ところがどっこい、フランスの執拗な連続攻撃と良く伸びるキック攻勢が続き、精神力を剥き出しにしたディフェンスも素晴らしく、段々と劣勢に追い込まれたのです。ニュージーランドは自陣に押されっぱなし、焦りからか展開攻撃もキックもミスを連発、後半早々にトライを取られて8-7の1点差まで追い上げられました。ここからは反則も許されない一進一退のタイトな展開が何と35分間続き、ニュージーランド側がボールをキープし、蹴り出してからタイム・アップ、死闘に終わりを告げました。

450万人の国民の期待を背負い、45日間に及ぶ果てしない激闘を終え、世界一の座に返り咲いたオール・ブラックス・ニュージーランド代表、そのチームの屋台骨を支え強烈なキャプテンシーを発揮した、リッチー・マコウ主将は、試合中に顔のあちこちから出血、膝や太股はテーピングだらけ、鬼の形相で皆を激励し、真っ先に密集に飛び込んで身体を張ってボールを奪取していました。表彰式の際、世界チャンピオンの象徴、ウェブ・エリス・カップを掲げた際の主将の満面の笑みは素晴らしく、僕、思わず貰い泣きしそうになりました。大仕事を成し遂げ世界一になった男の顔を見て、僕、男色家ではありませんが、惚れそうになりましたねえ。このマコウ主将、実家は農家の由、畜産や園芸では世界的な研究者を沢山輩出している、ニュージーランド・リンカーン大農学部出身のインテリでもあるんです。

面白い事に、対するフランス代表のキャプテン、ティエリー・デュソワール選手もマコウ選手と同ポジションのフランカーなんです。ティエリー選手も超難関で知られるフランスのボルドー国立高等化学物理学校の学位を持っているというインテリ、決勝戦は農学者対物理学者の趣があり、サッカーとは異なり文武両道が基本のラグビーの素晴らしい面を見る事が出来た様に思います。

このティエリー主将、僕、或る意味で現代のフランスを体現していた様に思いました。と言いますのは、ティエリー選手、褐色の肌を持ち、かってのフランスの植民地、コートジボワールにルーツを持つアフリカ系の人なんですね。その選手が流暢な英仏両語を喋り、フランスを母国として学位を取得している訳です。

フランスという国家は、圧倒的な権限を持つ王政をフランス革命という形で倒し、帝政を経て民主主義が定着した訳ですが、国民が自由と平等という、現代では普遍的な権利を勝ち取る為には、夥しい犠牲と長い長い年月が必要でした。又、国家を構成する国民も多種多様、スペイン国境にはバスク系の人達がおり、ドイツ系のアルザス人と呼ばれる人種があり、地中海に浮かぶコルシカ島はイタリア系、ブルターニュ地方は以前本ブログで紹介したケルト系がおり、かっての植民地からは、アフリカ、東南アジア、インド、南米、カリブ海諸島、南米、北米系列の人々がフランス本土に定住しています。元々原住していたフランス人達はラテン系ですから、アメリカ以上の人種の坩堝ですよね。政治的にも、衰えたとは言え共産党が一定の力を持ち、それに相対する様に極右政党もあり、中国と並ぶ官僚制度発祥の地でもあり、公務員の権限は極めて強いんです。大体、現大統領のサルコジさんだって、お父さんはハンガリー、お母さんはギリシャ系ユダヤ人、再婚したカーラ夫人はイタリア系なんですから、もう何が何やら分かりませんし、とても一筋縄では行かない国民性ですよね。

アメリカは、人種のサラダボウル、という言い方をされます。一つの鉢の中に色々な野菜があり、夫々の味がある、という意味と僕は解釈しているんですが、フランスの場合はもっと進化した感じで、人種のフュージョン(融合)、クロスオーバー(垣根を乗り越える)という趣です。色々な野菜をすりつぶしたピューレみたいなものでしょうか(^^)。その様な状況だからこそ、「他国人であっても、フランス語を喋り、フラン文化に敬意を払うものはフランス人とみなす。」という暗黙の了解が出来あがったのではないでしょうか。もっとも、世界中の何処にでもある様に、人種差別が深刻ですし、こう書くと叱られそうですが、フランスって京都的なイメージですよね、「ぶぶ漬けでもどうです」?」的な所謂「いけず」のおフランスざんす、という感じが抜けきれません。僕の親戚のおじさん、大変ユニークな方で、かってフランスに何十年と滞在し、現在は中国はアモイで大学教授なんですが、その方曰く「フランスは京都、イタリアは大阪」とおっしゃっていました。僕もどちらかと言えばイタリアが好みですかね(^^)。

さて、我流フランス論、本日はこれから新人オリエンテーションでの僕の講義もあり、時間が足らず、芸術や食文化にも触れたかったのですがそれは又の機会にしまして、随分舌足らずの文章となりましたが、いかがでしたでしょうか?では今週も本ブログを宜しくお願いします!!



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