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素晴らしき日曜日

雲はいま 富士の高ねを はなれたり 裾野の草に 立つ野分かな、此処大分は、そう被害が無かった様ですが、読者の皆様のお住まいの地域は大丈夫でしたか!?前回の豪雨の被災地を、今回又台風が襲った訳で、僕昨日、とりあえずは募金をしましたけれど、二次災害が起きない事を、心から祈っています。どうやら明後日には南シナ海に抜ける由、ホント、台風の野郎、とっとと早く行って欲しいですよね。

さて、昨日は荒天でもあり、僕、殆どお外に出なかったのですけれど、WOWOWでボクシングを観戦しまして、いや~、本当に大声出しちゃいましたよ~。WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦、1位のディアス選手と2位の伊藤雅雪選手の試合でした。僕、正直謂って戦前、伊藤選手の勝ち目は薄いと感じていました。先ず、相手のホームのフロリダでの試合でしょ。実際、ディアス選手への声援って、物凄かったですもん。そして、ディアス選手は無敗の若手のホープであり、アマチュアでも130戦以上のキャリアがあるんですね。しかも、強烈なパンチと堅いガードを誇り、トップ・ランク社と謂うアメリカの超名門ジムと契約しています。伊藤選手は、先ず完全な敵地であり、日米の時差や食事の違いがあり、アマチュア経験の無いたたき上げ、ややディフェンスが弱い感があり、苦杯を喫した事もあり、所属ジムも弱小なんですね。ところが何とまァ、伊藤選手がダウンを奪う完勝でして、将に魂のこもった気迫を感じさせる、素晴らしい試合でした。ディアス選手の凄まじいパンチも何のその、12ラウンズの間、決して下がらず、常に前に出てましたもんね。又、下馬評では勝利間違い無しと謂われたディアス選手も素晴らしかったです。試合が進むにつれ、ディアス選手の不利は明らかになりまして、両目とも晴れ上がり、殆ど見えていなかったと思います。其れでも勇敢に打ち合い、敗戦後も伊藤選手を丁寧に讃えていまして、ボディ・オブ・スティール、ハート・オブ・ゴールド、素晴らしい選手でした。昨日は伊藤選手の夜でしたが、ディアス選手も必ずや世界を獲ると思いましたねえ。さて、伊藤選手ですけれど、日本人がアメリカで世界チャンピオンになるのは、37年振りの偉業でして、しかも此の試合、全米生中継だったんですね。恐らく、ディアス選手をスターとして売り出す為だったんでしょう。其の代わり、伊藤選手が一躍スターの座に躍り出た訳です。もう既に、ビッグ・マッチのオファーが来たそうでして、いや~、己の拳で人生を切り開いた訳で、僕、本当に感動しました。伊藤選手、引き締まった二枚目でして、妻子を置いて単身渡米してトレーニングを積み、スポンサーは自ら頭を下げて獲得、凄い男ですねえ…。僕の見る処、右ストレートの破壊力は申し分無し、日本人には珍しくアッパーも上手ですし、もう少しディフェンスを磨けば、益々勝てると思うなァ。何れにせよ、両雄の今後に幸あれでしょう。暫くは共に、ゆっくり休んで、激戦の疲れを癒して下さい。

さて此の試合、両者のコントラストが明確でして、其れも盛り上がった一因でしょう。かたやエリートボクサー、アマチュアのスター。かたや無名の東洋の男で、アマ経験無しのたたき上げ。そして噛ませ犬の方が快勝しちゃうんですから、視聴率が良かったのも頷けますよね。

閑話休題、ところで僕、随分前から探していた本を漸く入手しまして、良いお酒を貰った時の様に、毎晩少しずつ楽しんでいるんです。岡本綺堂先生の「半七捕物帳」全6巻でありまして、いや~、滅法面白いです。和製シャーロックホームズの趣でして、兎に角文章が良いですねえ。捕物帳って、要は舞台は江戸時代に設定した探偵小説なんですね。岡本先生が、此の捕物帳物の嚆矢でして、其の後、「右門捕物帳」「銭形平次」「伝七捕物帳」「鬼平犯科帳」等々、大ヒット作品が次々と生まれました。僕、興味深いのは、此の大ヒット作の作家の先生方、先のボクシングの様に、エリートとたたき上げ、エスタブリッシュとマイノリティと申しますか、其れが交互に来るんですよね。「半七捕物帳」の岡本先生は、幕臣の外交官の家に生まれ、19歳で新聞記者になった程の文才がありました。「右門捕物帳」の佐々木味津三先生は、親の大借金で極貧生活を送りました。「銭形平次」の野村胡堂先生は、東大法学部に進み、クラシック音楽通として有名なお方でしょ。「鬼平犯科帳」の池波正太郎先生は、ご両親の離婚により小学校までしか進めず、12歳から丁稚奉公をしたと謂いますもんね。

此れ、海外の女流作家でも同様でして、「赤毛のアン」のモンゴメリ、「エイジ・オブ・イノセンス」のウォートンは上流階級の出身ですけれど、「嵐が丘」のブロンテや「高慢と偏見」のオースティンはかなり貧しい家の生まれですもんね。そして、本邦を代表する偉大なベストセラー作家と謂えば、司馬遼太郎と松本清張の両巨頭でしょう。司馬先生は大阪大学を出て新聞記者になったエリート、清張先生は小卒で行商をし、冤罪で逮捕歴もあり、そして印刷工でしょ。

興味深い事に、映画界でも同様なんですよ。日本を代表するフィルム・メーカーって、見事に分かれるんですね。「東京物語」の小津安二郎監督は、伊勢の大問屋の息子さん。「七人の侍」の黒澤明監督は、平安期から続く侍の家系。「愛のコリーダ」の大島渚監督は、学者と侍の家系で京大卒。「楢山節考」の今村昌平監督は、開業医の息子。「西鶴一大女」の溝口健二監督は、幼い頃に一家離散の小卒、芸者さんから切りつけられた凄惨な過去があります。「放浪記」の成瀬巳喜男監督は、極貧の為、14歳で小道具係として松竹に入社、同期全員に追い越され、10年以上こき使われました。「ぼんち」の市川昆監督は、大病を繰り返し学校には殆ど行けず、おまけに広島で家族全員が被爆しています…。

ううん、どうやらクリエイター、表現者って、ハイソサエティに属するか、マイノリティで散々苦労するか、どちらかが良いのかもしれませんね~。とまァ、僕なりの結論に達しました。今日は週明け早々、僕の趣味の話に終始して誠に恐縮ですm(__)m。明日はもっと教養深い話を書きますので、どうかお許しをm(__)m。
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