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LAND OF MY FATHERS

おはようございます。皆さん、週末はいかがお過ごしでしたか?僕、遠出する用事もあったりして、慌ただしい週末でしたが、昨日は久方振りに終日のんびりと過ごす事が出来ました。面白い本も無く観たくなる様な映画も無く、身体は遠出で疲れている、となればテレビぐらいしかありませんよね。

ラッキーな事に、ラグビーワールドカップ準決勝がスカパーでありまして、ウェールズ対フランス、ニュージーランド対オーストラリアの両試合を観戦しました。後者の試合は、実力に勝るニュージーランドが横綱相撲で圧巻の勝利、ハンドリング、集散のスピード、フォワードの力強さ、球際の強さ、何れも一枚上手、油断したり慢心したり過緊張したりといった余程の事が無い限り、優勝の可能性は極めて高いですね。そして前者の試合なんですが、これが素晴らしい戦いでした。試合開始早々、ウェールズのキャプテンがラフ・プレーで一発退場、1時間もの間、1人少ない14人で強豪フランスと互角に渡り合い、1点差まで追い上げるという魂のこもった戦いぶり、試合内容では完全に凌駕していました。キックが2度バーに嫌われる不運もありながら、タイム・アップ直前にも敵陣まで果敢に攻め込み、27回を数える連続攻撃、最後は力尽き勝利は逃しましたが、今大会の白眉とも言える名勝負でしょう。試合途中には、自然発生的に、国歌であります「LAND OF MY FATHERS」を6万人の大観衆が唄い、その大歓声の中、ウェールズ・フィフティーンが前進につぐ前進、という血沸き肉躍る展開でした。

祖先の土地 自由の地
詩人の歌を愛した歴史ある国よ
勇敢なる雄々しき戦士たちは
祖国の為にその血を捧げた
ウェールズ!ウェールズ!
我々は祖国に忠誠を誓う
海に守られし 親愛なるこの土地で
いにしえの言語が 永らえんことを

何か引っ掛かる歌詞の内容と思いません?それは後程触れるとしまして、皆さん、何か疑問に思われませんか?そう、イギリスって国があるのに、スポーツの世界では、何故スコットランドだアイルランドだウェールズだ、と多くの代表が出場するんだろう、という事です。イギリスという国の正式名称は「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」でありまして、イングランド・スコットランド・アイルランド・ウェールズの4つの国から成るんですね。ただ、小さな島国で4つに割れてしまうと、経済的にも土地の面積的にもデメリットばかりなので、支配者であるイングランドに従っているという非常に変則的な形態なんです。この国の成り立ちを簡単におさらいすればすぐに分かるのですが、元々のブリテン島(現在のイギリス人が住む島ですね)には、ケルト人、と呼ばれる人々が住んでいました。髪の毛は赤や黒、小柄でがっしりした体格で自然崇拝の多神教、ケルト語(のちにアイルランド語、スコットランド・ゲール語、ウェールズ語に分かれます。)を喋り、歌や踊りやお酒をこよなく愛する平和な人々だったのです。そこに、ヨーロッパ大陸から、所謂アングロサクソン、長身で金髪で青い目を持ち、一神教であるキリスト教を信じる人々が侵略して来たのです。このアングロサクソンがイングランド人の原型でして、平和に暮らしていたケルト人達を西と北に追いやるのです。西に逃げたケルト人達は、ウェールズ人とアイルランド人に分かれ、北に逃げた人達がスコットランド人となり、長い抵抗と戦いの末、アングロサクソンであるイングランド人に支配された、という訳です。まるで先住民族であるインディアンを虐殺したアメリカの歴史と瓜二つでして、アングロサクソンはかなり問題ある様に思います。因みに、イギリスの国旗は、スコットランドやアイルランドの意匠を取り入れて組み合わせたものでして、この事実がこの国の難しさを象徴している様に思います。

この様な無理矢理の併合と支配だった為、何百年もの長い間しこりが残り、イングランド政府は大幅に自治権を認める事となります。それも当り前の事でして、一応英語が公用語ですが、先に挙げた様に、ケルト系の人々は異なる言語を持っていますし、議会も法律も通貨も異なりますからねえ。この様な歴史を踏まえて、先の国歌の歌詞を再読して頂ければ、虐げられたケルト系民族である、ウェールズの人々の魂の叫びと思いませんか?親愛なるこの土地で いにしえの言語が守られんことを、という最後のフレーズなんて涙が出て来ますし、会場全体がウェールズを応援するのもむべなるかな、でして、テレビの前の僕も勿論ウェールズ頑張れ、と応援しました(^^)。恐らく読者の皆さんも同じお気持ちと思いますが、侵略者のアングロサクソン系よりも、歌と神話とウィスキーを愛するケルト系の人々の方が良いですよね~(^^)。そうそう、歌と言えば、エンヤ、ビョーク、シンニード・オコーナー、といった世界的な女性歌手はケルト系が多いですね。大体、どっちが隣人として好ましいかを考えれば、直ぐに答えは出る筈です。

かって大ヒットした映画で、メル・ギブソン主演のアカデミー賞5部門受賞の傑作、「ブレイブ・ハート」があります。これは、先に紹介しましたケルト系民族であるスコットランドの独立戦争を描いたものですが、本ブログの内容に興味を持たれた方は是非ご覧下さい。

ウェールズ国旗にあります、大きな赤き竜、これは古代の神話から取ったものなんです。竜はケルト人の守り神であり、赤色は独立を勝ち取る為に流したウェールズ人の血の色と言われています。そのせいでしょうか、イギリスの国旗にはウェールズの紋章だけが入れられていません。

国旗や国歌、それは夫々の国々の歴史の象徴です。殆ど全ての国において、その歌とその旗の下で戦争という大殺戮が幾度となく行われた訳でして、我が国には君が代日の丸を否定する人達もいるようですけれど、ナンセンスというしかありません。だって、君が代日の丸を否定するぐらいなら、先に挙げたイギリスの歴史を紐解けば、その国旗国歌も認められませんよね。フランスの国歌、ラ・マルセイエーズなんて「敵の汚れた血で 田園を満たせ!!」といったフレーズが、7番まで全てリフレインする酷過ぎる歌詞ですし、かってのドイツ国歌にしても同様なんですから、君が代を否定するぐらいなら、世界中の国々に抗議する事が先でしょ!!もう少し歴史を勉強してから文句を言って欲しいですし、井の中の蛙大海を知らずで、無知過ぎて恥ずかしく、議論にもなりません。

最後は何だか怒りをぶつけてしまいましたが、今週も本ブログを宜しくお願い致します!
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No title

すごく勉強になりました!僕も全く同感です!日本や日本の国歌にこめられた想いは相当な長い歴史があるのに国歌斉唱や国旗を掲げるのは日本の軍国主義時代を連想させ、よくない!などどほざくオオバカ者がいまだにいることにあきれ果ててしまいます。自分たちの先祖、祖先を冒とくしているものとしか思えません。でも天の神様は、我々日本国のご先祖様は、何がほんとか、何が正しいかわかってらっしゃると思うので結局いずれ馬鹿をみるのはそのオオバカ者達なんでしょうね(笑)

No title

DR.FEEL+GOODさん、いつもコメントありがとうございます!

日本の教育、特に日教組にはかなりの問題がある事は間違いありません。僕、彼らのメンタリティが良く分かりませんが、共産主義は明らかに失敗したのに、それにしがみつくでしょう。ただの感情論ですし、はっきり言って勉強不足です。過ちて改むるに憚ることなかれ、論語の一節ですが、過ちを認めたら直ぐに直しなさいという意味でして、当たり前の事ですよね…。
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