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夢で逢えたら

おはようございます。週末にかけて天気は下り坂の由、僕、もしかすると遠出の予定が入りそうでして、傘を忘れないようにしないといけませんね~。今日明日は業務も結構詰まっていますから、早速駆け足で本題に入りましょう!

日本の長い歌謡界の歴史において、非常に過小評価されている歌い手や作曲家や作詞家って、沢山いる様に思います。暫く前ですが、YOU TUBEで奥村チヨの恋三部作、「恋の奴隷」「恋泥棒」「恋狂い」を見ました。非常に結構でして、作詞は以前本ブログで紹介した、プレイボーイで有名ななかにし礼、作曲は鈴木邦彦、編曲は川口真のゴールデントリオ、と言いますのは、なかにし先生は立教大学仏文科に籍を置きながらシャンソンの訳詞をし、鈴木先生は慶應大学に籍を置きながらジャズマンとして活躍、川口先生は東京芸大作曲科の出身、という非常にアカデミックなバックグラウンドを持つ皆さんであり、音楽の基礎知識や素養があった様に思います。平成の今、プロの作詞家作曲家は以前より数多くいるでしょうが、売れる事のみに専念していて、艶や色気や品がある楽曲って少なくなりつつあるように思います。

今日ご紹介するのは、僕の大好きなコーラスグループ、日本初の本格的ドゥーワップグループであります、シャネルズ、ラッツ&スターであります。ラッツ&スターのお話の前に、まずはドゥーワップって何?という事から書いてみますね。ドゥーワップは、アメリカ南部の黒人奴隷の労働歌であり、黒人教会で聖歌隊が唄うゴスペルが元祖です。それに、音階ごとのコーラスを付けて親しみ易くしたもの、それがドゥーワップですね。「シュビドゥビ」「ドゥビドゥワ」といった意味は無いんですが、リズミカルな掛け合いも楽しく、お金の無い黒人達にとっては、自分達の肉体、即ち声こそが楽器である、という訳で、爆発的人気を得ました。貧しい暮らし、抑圧された生活、苦しい日常も悪い事ばかりではありません。

音楽が最も分かりやすいんですが、自分の声で音階を表現するドゥーワップはコーラス隊さえあればお金は不要ですよね。同じくアメリカ南部で生まれたウォッシュボード、直訳すれば洗濯板ですが、それに金属板を張り付け、栓抜きで引っ掻け音を鳴らせば、4拍子だろうと8拍子だろうと16拍子だろうと思いのままです。続いてスティールドラムです。これはカリブ海の小さな島国、トリニダード・トバゴで生まれたものなんですが、貧しい黒人が拾ってきたドラム缶を直そうとした際、叩く場所によって音色が異なる事に気付き、楽器にしてしまったんです。識者曰く「20世紀最後にして最大の楽器発明」と言われ、世界中で評価を受けちゃうんですから面白いもんですよね。僕、このスティールドラムで演奏した「君が代」をYOU TUBEで聴いた事がありますが、それは見事なものでした。そして、ラップもそうですよね。これもアメリカ大都市圏の貧しい黒人達が、音に合わせて似た言葉や語尾が同じ言葉を繰り返して韻を踏む唄い方ですが、最も成功したのが、貧しい白人であったエミネム、というのも、現在のアメリカ社会を象徴しているようで興味深いです。

ではお待ちかね、シャネルズのお話です。このバンド、幸運の女神に惚れられたかのような様々な偶然が重なり、日本では馴染みの無いドゥーワップスタイルのグループとして成功したと思います。まず、メンバーは皆さん東京は大森の出身、気心が知れていた事が挙げられます。メンバーが土木作業員や長距離トラック運転手や工員といったブルー・カラーで、黒人のメンタリティに近かった事。バンドが練習する際に、スタジオを借りるお金は大変負担ですし、屋外で練習するにはどうしても騒音が気になりますが、メンバーの中に住職の息子さんがいて、お寺の境内を借りて幾らでも楽器を弾けコーラスの練習が出来た事。そして、リード・ヴォーカルであるリーダー鈴木雅之の艶のある声は勿論の事、テナー(高音域)ヴォーカルの田代まさし(馬鹿な事しやがって!)、トップテナーヴォーカルの久保木博之、ボンボボボボで皆さん分かって頂けると嬉しいのですがバスヴォーカルの佐藤善雄と、歌唱力があり4つの異なる音域を唄えるヴォーカリストが揃った事が、最大の奇跡と言えるでしょう。あの山下達郎が最も嫉妬したバンドがこのラッツ&スターでして、彼もドゥーワップをやりたかったそうですが、異なる音域を持つメンバーを集める事が出来ず、自ら4つの音域を担当し、自分で多重録音したアルバムを数枚リリースしているぐらいです。そうそう、バスヴォーカルの佐藤さんですが、シャネルズの衣鉢を継いたかの様なコーラスグループ、ゴスぺラーズを発掘し音楽事務所の社長として大成功するんですから、この人達、黒人音楽の神様に愛されているとしか思えません。

ヒット曲も非常に多く、ライブの間のMCもお笑いで鳴らしただけあって爆笑必至、楽しい楽曲もあり、エンターテイナーだなあ、とつくづく感心しますが、ステージ衣装のセンスも黒人音楽を心から愛したメンバーだけあって、黄色と黒を基調にしたダブルのスーツや緑のシングルのスーツを颯爽と着こなしたり、ダンスもお洒落、世代を超えて愛されるグループだっただけに田代君の不祥事は本当に残念でした。何時の日かの復活を願い、ライブ会場で逢える事を願い、僕はひとまずまぶたを閉じましょう。それでは、彼らの代表曲であり日本で最もカヴァーされた曲、「夢で逢えたら」の一節をご紹介して、本日はお別れしましょう。

夢でもし逢えたら 素敵なことね
あなたに逢えるまで 眠り続けたい
あなたは私から遠く離れているけど
逢いたくなったら まぶたを閉じるの
夢でもし逢えたら 素敵なことね
あなたに逢えるまで 眠り続けたい


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