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memorable taste

僕、以前の職場でも、採用面接の際に試験官をやってまして、もう四半世紀は続けているんですね。そうですねえ、ざっと千人以上の方の面接はしていると思います。其の際、つくづく感じますのが、其の方の学歴は全く気にしないんですが、学生時代にどういう事をして来たのかって、とっても大きいんですよね。部活動に励んだ方。熱心に勉学をした人。アルバイトばかりの方に遊んで廻った人。千差万別、色々な個性があって興味深いんです。此処は病院ですけれど、どの会社や組織においても、様々な個性が集まるからこそ、柔軟性があって強靭な会社になると思うんですよね~。

僕のこよなく愛するラグビー、近々大分でもワールドカップが開催されますけれど、此のスポーツ程、色々なタイプの人が活かされる競技は無い様に思います。体重があって献身的、縁の下の力持ちは、プロップ。ボールを投げるのが上手い人はフッカー。のっぽはロック。体力に自信のある人はフランカー。攻守の要のNO8。小柄でも俊敏な方はスクラムハーフ。ゲームをコントロールする司令塔のスタンドオフ。攻守両面の裏方であるセンター。韋駄天でトライを取るウイング。そして守備の最期の砦であるフルバック。ねっ、夫々のポジションに個性があり、どんな体型の人でも活かせるスポーツでしょ!?そして、大昔のラグビーは、記録として残るのは、試合のスコアだけでした。どちらのチームが何点取って勝ったのか、だけでありまして、個人記録の記載は無かったんですね。と申しますのは、全員で取った点であり、勝利である、と謂う考え方なんですね。個人を讃える必要は無いと謂う訳です。そして、試合後は必ず、両チームはきちんと正装し、お互いの健闘を讃え合い、アフター・マッチ・ファンクションと謂うんですが、酒食を共にし、親睦を深めるんですね。素晴らしい習慣と思いますけれど、ですから欧州の一流校では皆、ラグビーをプレーしていたんです。色んな個性を持った選手達が、勝利に向けて協力し合い、そして試合後は、相手方とも友人となる、うう~ん、ラグビーって本当に素晴らしいと痛感します!

翻って、我が国の教育界を見ますと、僕、昨日の読売新聞を読んでいて、彼我の差に愕然としました。と謂いますのは、文部科学省は、「地域の国公私立大学をグループ化し、経営基盤を強化し、新法人を設立して、一体的に運営する新たな大学再編制度の導入を決めた。来年の通常国会に法案を提出する。」由でした。大学等連携推進法人、と謂う新システムを、2020年から運用開始ですって。此れ、恐らく、全国の学校法人の経営不振から来た政策と思うんです。2017年、大学を経営するのは660法人あるそうですが、其の内、112法人が経営困難ですって。そして、来年には21法人が倒産するだろうとの事でした。其れにしてもね、こんなに大学経営が厳しい時代に、アベ総理のオトモダチだったら、加計学園の獣医学部は出来る訳で、其れっておかしくありませんか!?しかも、加計学園って、偏差値が非常に低く、卒業出来たとしても、獣医の国家資格に受かるかどうか分からないってんでしょ。もう、此処まで来るとブラック・ジョークですぜ。

話を戻しまして、でも、うう~ん、僕、此の大学のグループ化、世紀の愚策と思うなァ…。

あの~、国立の良さ、私立の良さって、夫々あると思うんです。僕、高校までは県立、大学と大学院は私立でしたから、其れを体感しているんですが、此の大学等連携推進法人って、謂わば、○○ホールディングカンパニーと同じ形でしょ。ホールディングカンパニーって、大きな親会社の下に、子会社が沢山ぶら下がっているイメージですよね。例えば、サントリーを例に挙げれば、ウイスキー部門を筆頭に、ビール・ワイン・清涼飲料・健康食品と、夫々子会社が沢山ありますよね。此れ、先の大学等連携推進法人に例えれば、其れを統合する大きな法人があって、其の下に、東大に東洋英和に日大に慶応が入るイメージでしょうか。其の下には、高校や中学も入る訳ですよね。あの~、コーポレート・ガバナンス、企業を統治、運営する上では、此の手法は主流でしょう。でも、教育の分野ではどうなのかなァ。最もそぐわないやり方と思えてなりません。だって、此れでは、夫々の校風や教育のやり方も、全て画一化しませんか!?何処を切っても同じ顔、まるで金太郎飴の様な学生さんしか生まれないんじゃないかしら…。

此れからの日本は少子高齢化な訳で、若者の果たす役割って、此れまで以上に大きいと思うんです。そして、テクノロジーの進化って凄まじいでしょ。今後の社会は、物凄いスピードで動きますぜ。となりますと、より個性的かつ、多様性の持つ学生さん達が、社会から求められると思うんですけどねえ。

都内の私立女子高の名門に、麹町学園女子中学校高等学校があります。此の学校は中高一貫教育であり、1世紀を超す歴史があるんですね。此の女子高の修学旅行はアイルランドだった由、現地にホームステイし、同地の学校に通い、そして英語で落語や演劇まで披露したんだとか。13のチームに分かれて、華道や茶道等々の日本文化を紹介した上、我が国の観光地のプレゼンテーションまで行ったそうでした。勿論全て英語であります。此の快挙、アイルランド大使館の協力を得ての事だったそうで、いや~、此の麹町学園の学生さん、下手な外交官より、余程我が国をアピールしてくれたんじゃないかしらん。

最終的には負けてしまいましたが、今年の春の選抜に出場した、滋賀県の膳所高校、此処は京大合格者数全国2位を誇る、近畿トップクラスの県立の進学校です。さて、甲子園出場の決め手となったのが、データ解析でした。野球経験の無い、男女高校生2人が、対戦相手の打球方向の傾向を分析、野球のグラウンドを198分割して解析しているんですって。ですから、相手のA君の打球は、198分割の内の15の枠に飛んで来る可能性が大きいと。ならば、前もって其の位置で守備していれば、どんな鋭い打球でも捕球出来ると謂う訳でしょう。此れ、自分達でデータを収集、解析した上、滋賀大学の協力も得ているそうで、いや~、面白いアプローチですよね~。

県立宇都宮北高校3年生の小堀詩さんは、缶詰製造会社を設立した社長さんであります。父君は食品会社の欧州営業担当だった由で、殆ど日本に居なかったんだとか。遠く離れたお父さんに、家庭の味を食べさせてあげたい、其れには缶詰だと、自ら研究を始めるんですね。高校生起業コンテストで見事優勝、其の資金を元に会社を登記、1年間の研究を経て、鮮度を保ったままの缶詰が完成したんだとか。夫々のご家庭の味を再現した、オーダーメイドの缶詰も可能らしく、名付けて、「メモラブル・テイスト」でして、思い出の味と訳して良いかと。

日本はまだまだ捨てたもんじゃない、全国各地に優秀な学生さん達は沢山居ると、何だか嬉しくなります。でも、多くの学校を、同じ様な教育システムで統一すると、上記の様々なアイディアも、生まれなくかもしれませんよ。文部科学省の皆様、再考の必要があるのでは!?
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