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the magnificent seven

吹雪く夜や 甦るもの 過去ばかり、いやァしかし、今朝は寒かった…。天気予報では雪マークでしたが、大分はしとしとと冷たい雨、僕、毎朝恒例、愛犬の甲斐犬のコロちゃんの散歩に行ったのですけれど、足元がずぶ濡れになりまして、閉口しました。濡れて凍りそうな靴下のまま30分以上歩きますと、痛みを通り越しまして、足先の感覚が無くなるんですね。くしゃみを連発しながら何とか戻りまして、湯船に足を突っ込んだら、思わず声が出ましたもの。♪みぞれは既に雪になり 白い肌の様に積もった♪、と謂う井上陽水の曲がありますけれど、皆様、傘をお持ちになって、厚着をしてご出勤されて下さいね。

さて、嫌なニュースばかりの毎日ですけれど、とっても嬉しかったのは、漫画家の楳図かずおさんが、フランスで開かれた欧州最大規模の祭典、第45回アングレーム国際漫画祭で、「遺産賞」を受賞されたんですね。此れ、聞き慣れない賞ですが、「永久に残すべき作品」に与えられる由、受賞作は「わたしは真悟」でありました。僕、勿論読んでますけれど、コンピュータが意思を持つと謂う内容でして、此のテーマを昭和の時代に書いてるんですから、流石は楳図先生でありましょう。楳図先生は、腕を痛めた為、現在は漫画の執筆から遠ざかっておられますが、過去の作品のラインアップとクオリティは、ずば抜けた物があります。人類絶滅後の未来を描いた「漂流教室」。強烈なギャグを連発する「アゲイン」に「まことちゃん」。年老いた女優が、美を保ちたいが為、自分と娘の脳を交換する「洗礼」。環境破壊を主軸にした、圧巻のSFである「14歳」。「神の左手悪魔の右手」を代表とする、一連のホラー。どれを取っても超一級品でして、僕、全て読んでまして、未読の方には是非ご一読をお勧めします。でも、優れた日本人が国際的な評価を受けるって、本当に誇らしいですよね。楳図先生、本当におめでとうございます!!そうそう、此の漫画の祭典では、博物館で「手塚治虫展」も開催、連日長蛇の列で入場制限になったとか。

でね、世界で最も認められた日本人芸術家と謂えば、北斎や広重に始まり、藤田嗣治から小沢征爾から坂本龍一まで、沢山いらっしゃいますよね。僕の大好きな映画界で謂えば矢張り、黒澤明になるんでしょう。其の黒澤監督の畢生の名作に、「七人の侍」があります。此れ、全ての面でパーフェクトと謂える程の出来栄えでして、唯一の欠点は上映時間が207分ですから約3時間半と、長過ぎる事ぐらいでしょうか。僕、劇場でオリジナル版を観た時、途中でインターミッション、休憩時間が5分入りましたもんね。さて、此の「七人の侍」、ビジネス書でも取り上げられる位なんですよ。其れは何故かと謂うと、7人の侍の役割分担、組織論が完璧だからなんです。此の中の誰が欠けても組織は成立しないと謂われる位なんですね。先ず、組織の要である「リーダー」。其のリーダーを支える「サブリーダー」。通常、余り良い意味では使われませんが、此処では肯定的な言葉でして、上司の意見を確実に実行する「イエスマン」。切り込み隊長である、「エース」。苦しい状況でも皆を和ませる「ムードメーカー」。2つの価値観を行き来する「トリックスター」。そして、教育される存在の「ルーキー」。ルーキーが居る事により、皆が教育係となる訳で、其れは自分を律する事に繋がり、又、己の勉強になりますもんね。

こうして書いてますと、皆さんが不思議に思われますのが、「トリックスター」でありましょう。此のトリックスター、物語の中で、秩序を壊す悪戯っ子でして、でも時折、本質的な鋭い言動をすると謂う、相反する存在なんですね。トランプのジョーカー、タロットの「愚者」のカードであります。北欧神話のロキ、ポリネシア神話のマウイ、キリスト教のルシファー、ギリシャ神話のプロメテウスにヘルメス、ケルト系ではパック、中国ならば孫悟空、世界中到る処で見られます。本邦ならば矢張り、アマノウズメかなァ。日本神話では、天照大神が、天岩戸に隠れて世の中が真っ暗闇になったと。其の時、アマノウズメが颯爽と登場、此の人、女性なんですが、すっぽんぽんになって、セクシーかつコミカルなダンスを踊ったんですね。其処に集まっていた八百万の神達は大笑いしました。余りに楽しそうなので、天照大神が何事かと出て来て、世界に光が戻ったと謂うお話なんです。僕がとりわけ好きなのは、マヤの男達がこよなく愛し、今尚信仰の対象である、聖人マキシモンなんですね。此のマキシモン、光と闇を司る神様でして、お酒と煙草は決して切らさず、大の女性好きのプレイボーイでありながら、純粋な愛で結ばれたカップルは身を挺して守る、と謂う存在です。さて此のトリック・スター、現実の存在でして、歴史は非常に古く、古代エジプトの時代、ファラオに仕えていた記録が残っています。かって中世の時代、欧州の王室には必ず、宮廷道化師が居ました。権威を笑い飛ばし皮肉り、おどけて燥いで傍若無人、絶対的な存在である王に対し、唯一厳しい批判や意見を謂える存在でした。日本の戦国大名にも、幇間やお伽衆と呼ばれた、同様の存在がありました。凄いのは南太平洋の楽園、トンガ王国でして、つい10年前まで、宮廷道化師が居ましたもんねェ。

此のトリックスター、何故必要かと愚考しますと、権力者に対し、意見具申って中々難しいですよね。昔ならば、殿様の逆鱗に触れたら、其のまま首を刎ねられそうでしょ!?でも、滑稽な衣装に身を包んだ道化師が、面白可笑しく王様を宥めたり、辛辣な意見を謂えば、ワン・クッション挟まる感じになりますもんね。でね、王様や殿様って、どうしても単一の価値観に染まり、世事に疎くなりますよね。其処をフォローするのもトリックスターの役割でして、王様のアドバイザーでもあった訳です。ほら、彼の有名なシェークスピアの「リア王」でも、道化師の辛辣な言葉が、王様の心を強く打つじゃありませんか。

さて、強い組織には、リーダー・サブリーダー・イエスマン・エース・ムードメーカー・トリックスター・ルーキー、の7人が必要な事が分かりました。でね、僕、とっても危惧してますのが、現在のアベ政権なんですよ。此の組織論からしますと、リーダーとサブリーダーと、悪い意味のイエスマンだけしか居ない感があります。ですからね、見るからにファナティックでヒステリックですし、己の価値観だけで余裕が無く、民意と乖離した政策ばかりになるんじゃないかしらん…。やっぱりねえ、トリックスターの意見を取り入れる、心の余裕が無い感じがしますでしょ。アベ君、直ぐにプンプン怒るし。ですから、もっと良い政治をしたいのならば、上記の組織論の様に、多様な意見や価値観を認めるべきだと思えてなりません。

翻って当院の状況を鑑みるに、果たして7人の侍が揃っているのか、少々不安ではあります。実際、僕自身、リーダーと謂うよりも、トリックスターの資質の方が、相当強い感じがするんですが…。でもまァ、今年になってどんどん、様々な優秀な人材が揃いつつありますから、きっと当院は益々飛躍すると信じています!!
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