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ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー

つい最近なんですが、とっても嬉しい事がありました。当院を受診された患者様から、過分なお褒めのお言葉を頂きまして、何だか面映ゆく照れ臭かったのですけれど、本当に嬉しく感じたんです。「随分前に来た事があるんですが、当時と較べ、別の病院の様でした。とても明るく開放的で、担当の女医さんを始め、スタッフの皆さんにも優しく接して頂きました。本当にありがとうございました。」と、大絶賛の由でした。いえいえ、何を仰いますか、其処まで謂って下さるなんて、医療人冥利に尽きます。お礼を謂うのは当方でありまして、こちらこそ本当にありがとうございましたm(__)mm(__)mm(__)m。そげえ褒められても何も出らんで、もう止めちょきよ、とハードな大分弁で照れ隠しを謂いたくなりまして参りました。僕が理事長に就任して早12年、紆余曲折に臥薪嘗胆、試行錯誤に暗中模索、色々とありましたけれど、頑張って来て本当に良かった。多年の苦労が報われた気がします。でもね、僕、当院の医療の質を上げるべく、環境整備と申しますか、O事務部長と共にお膳立てをしただけでして、本当に偉いのは、先のK先生を始め、当院の全てのスタッフです。スタッフの皆さんの日々の努力があってこその、先日のお褒めのお言葉でありましょう。此の場を借りまして、当院に関わる全ての皆様に、厚く厚く御礼申し上げます。何時も本当にありがとうございます。此れからも、患者様の為、そして地域の皆様の為、スタッフ一同、一丸となって精進を続けて参ります。当院に対しまして、今後ともご指導ご鞭撻、並びに叱咤激励の程、何卒宜しくお願い致します。

うう~ん、僕、とってもハッピーだなァ。「ステアではなくシェイクで」、ジェームス・ボンドばりに、キンキンに冷えたウオッカ・マティーニでも一杯傾けたい気分です。どうせウオッカを呑むなら、折角なんでスウェーデンのアブソルートを指定したいですねって、未だ朝でしょ!まァ、今のは冗談ですけれど、先の患者様のお言葉を頂いて、人の幸せって何だろうと、自問自答してたんです。だって、イギリスの最新の研究では、老化する人間の細胞を、若返らせる事に成功したってんでしょ。何でも、「レスペラトロール類似体」と謂う、舌を噛みそうな名前の物質が、老いた細胞を若くするんだとか。此れ、赤ワインやチョコレートに含まれているそうですよ。でもねえ、其の為には、かなりの細胞を入れ替えるそうで、そりゃ大手術でしょ…。僕、其処までして長生きしたくないなァ。

パーソナルな話で恐縮なんですが、僕、お金も地位も権力も、正直謂って殆ど興味がありません。故忌野清志郎の「彼女の笑顔」と謂う名曲に一節に、こんな歌詞があります。♪ダイアモンド 豪華マンション 別荘に外車に毛皮に金 何の価値もねえ 俺は欲しくねえ 金で買える物なんて この世で一番 安っぽい物さ そんな奴らに 見せてあげたい 彼女の笑顔♪、非常に共感出来るんですが、此れ、決して綺麗事では無いんです。僕、此の年齢の割には、かなりの修羅場を経験してますからね~。他人様の醜い所業を散々見て来ましたから、浅学菲才の僕ですけれど、ああはなりたくないなァと思う事もしばしばでした。矢張り、他人様のお役に立てて、ささやかでも社会に貢献出来れば、其れでハッピー、此れ、嘘偽りの無い正直な処です。まァ、朋あり遠方より来たる、亦楽しからずや、こういう嬉しい際には、懐を気にせず、心行くまで美酒を酌み交わしたいですけれど、其れ位のお金は持っていたいなァ。後はまァ、お気に入りのロックやソウル・ミュージックを大音量で聴けて、偶に美味しい物を食べられて、時折旅行に行けて、映画代や本代に困らなければ、其れで充分です。だってもう50歳ですし、天命を知る年でもあり、何時大地震が来るか、原発がメルトダウンするか、戦争が勃発するか分からないでしょ。ならば、其の日其の日を、悔いを残す事無く、精一杯生きたいです。此の人生観って、僕、かって救急病院に長年勤務してまして、多くの死と向き合って来たからかもしれません。もうね、朝には紅顔ありて夕には白骨となれる身なり、其のままの世界でした。随分前の話ですが、交通事故で突然亡くなったお父さんがいらっしゃって、急報を受けて来院したご家族の号泣する姿なぞ、僕、赤の他人ですが、胸が張り裂ける思いがしましたもの。

閑話休題、幸せって人夫々と思いますけれど、僕、近々上京したいと考えています。謂えね、東京国立博物館で、「アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝」展が、来週から始まるんですよ。遠路遥々万里の波濤を超え、中近東の地から、サウジの王様が所有している400点を超す宝物が運ばれて来まして、勿論本邦初公開、此れ、観たいなァ…。でね、博物館のお隣にあります、国立西洋美術館では「北斎とジャポニスム」展、そして「プラド美術館 ベラスケスと絵画の栄光」展が続けて開催されます。北斎の浮世絵、勿論国宝ですけれど、其れに影響を受けた、ゴーギャン・モネ・セザンヌ・ドガの名画も一挙に大公開でしょ。そしてプラド美術館って、スペイン王室のコレクションから成る処でして、しかもベラスケスと謂えば、彼の地を代表する大画家ですもんね。「プレダの開城」「鏡のヴィーナス」「ラス・メニーナス」の3つは、どうしても観たいんですよ~。そしてもう1つ、此れは千葉の市川なんですが、僕の私淑する文豪、「永井荷風」展もありまして、うう~ん、土日を使って何とか行けないか、迷いに迷っています。どうせ行くなら、荷風先生に敬意を表して、彼の愛した浅草や上野の美味しいお店も、久方振りに再訪したいですもんね。洋食ならば「アリゾナ」か「精養軒」、お蕎麦は「尾張屋」。泥鰌は「駒形どぜう」。鰻は「伊豆栄」。荷風先生がこよなく愛した、綺麗な女給さん達が居るカッフェーはもうありませんけれど、銀座に出るならば、創業1世紀を越し、美味しい珈琲が飲める「カフェパウリスタ」で、ブレンドとクロワッサンも素敵かも。僕、もし行けなくとも、こうして旅行プランを立案するだけで、充分ハッピーですもの。

でもね、十人十色とは良く謂ったものでして、トランプタワーを建てて悦に入るご仁が居たり、国の不況を黙殺して外遊ばかりする総理が居て、彼らは本当に幸せなんですかねえ!?僕、精神的な充足と、愛情が無ければ、幾ら億万長者になっても、寂しく不幸なままと思えてなりません。ポール・ゲッティと謂う、世界一の大富豪であり石油王が、かってアメリカに居ました。40もの会社を経営、アメリカのみならずサウジやクウェートの油田まで押さえ、世界各国に家があり、個人の美術館まで持っていました。でもね、5度結婚し、5人の子が居たのですけれど、全員が不幸だったんですね。誘拐されるわ、自殺するわ、オーバードーズで急死するわ、全員が哀しい末路でした。おまけにゲッテイさん、世界一の大富豪にも関わらず、大変なドケチでして、全く人望が無く、3度の食事の際は常に1人、亡くなる際も、誰1人お見舞いに来なかったとか。莫大な遺産が残りましたけれど、残された遺族間で訴訟合戦となり、彼の会社は無くなってしまいましたとさ…。

江越克将さんと謂う青年が居ます。殆ど無名と思うのですけれど、彼は、プロの将棋棋士になるべく、奨励会と謂う養成所に入会するんですね。ところが、力及ばず武運拙く退会する事になりまして、傷心の彼は、世界一周の旅に出ます。全ての大陸を廻り、落ち着いた先は、何とブラジルのアマゾンでした。其処で最愛の女性と巡り合い、彼女をパートナーとして、南米で将棋の普及活動を始めたんですね。其の人生経験が生きたのでしょう、かって挫折した将棋でしたが、何と第1回国際アマ選手権で見事優勝するんです。世界チャンピオンとなり、ネームバリューも上がったのでしょう、チリやブラジルやペルーで、子供達に将棋を教えているんですね。僕、江越さんのお顔を画像で拝見したんですが、まァ生き生きとしていて、とっても素敵な笑顔だったんです。そりゃそうですよね、莫大な収入は無いかもしれませんけれど、愛情と夢と希望に満ち溢れた生活なんですから、そりゃあきっと楽しいですよ。先にご紹介したゲッティさん、どのお写真を見ましても、苦虫を噛み潰した様なお顔でして、お金は唸る程あるんでしょうが、ちっとも楽しそうじゃなかったですもんね~。

さてさて、僕の稚拙で幼稚な人生観を披露しまして、赤面の至りですけれど、読者諸賢の皆様方の、お心の何処かほんの一部でも、琴線に触れれば幸いです。其れにしても僕、ゲッティさんより江越さんの人生の方が、ハッピーと思うなァ。
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