FC2ブログ

雄気堂々

俄かには信じ難いのですけれど、年末年始の何処かで、アメリカが北と戦争か、と謂う記事が目に付く様になりました。まァ此れ、今年の秋口からずうっと謂われてまして、新月の夜だ、いやいや早暁だ空爆だ、諸説入り乱れて喧しいですよね。其れに呼応するかの様に、昨日の新聞各紙には、「日本が軽空母導入か」と謂うニュアンスの記事が出ていました。此れ、防衛庁が、F35B戦闘機の導入を検討している由なんですね。此のF35Bとは、彼の有名なハリアー戦闘機の後継機でして、短距離で離陸出来、垂直に着陸出来ると謂う、空母に搭載するには打ってつけのタイプであります。飛行甲板が短くても大丈夫ですから、今、海上自衛隊が持つ小型のヘリ空母でも、充分に使用出来ると謂う訳です。

かっての日本は空母大国でした。「鳳翔」と謂う、世界初の空母を造ったのも我が国です。第二次世界大戦中、保有した空母の数は19隻、此れは世界第3位の大海軍国でありました。僕、幼い頃、其の殆どの空母を、プラモデルで造りましたもんね~。赤城加賀、翔鶴瑞鶴。蒼龍飛龍に隼鷹飛鷹、天城葛城に雲龍大鳳、いや~、懐かしいです。武運拙く大敗を喫し、其れらの空母の殆どは撃沈されてしまいました。日本は戦前は大海軍だったのに、今では米国に睨まれ、空母の1つも持てない有り様、僕、残念でなりませんでした。で、此処に来て、空母の保有をと、此れ、恐らく海上自衛隊の悲願だったのでしょう。其の気持ち、とっても良く分かるんですが、ちょっと待った!!空母保有は止めるべきです。此れ、20年前ならば、空母を持つ事が戦争の抑止力になったかもしれません。ナショナル・プレステージでありディグニティ、国家の威信や威厳の証明としての空母保有、そういう考え方もあるでしょう。実際、イージス艦や護衛艦や潜水艦を従え、高い攻撃力を誇る空母艦隊って、海上では最強でありましょう。

でもね、僕、正直な処、空母はもう、時代遅れと思うんです。と申しますのは此の空母、とんだ悪女と申しますか、「バッグ買って♥お洋服買って♥車買って♥」、此れは悪い冗談ですけれど、途轍も無くお金が掛かるんですよ。先ずね、小型空母を新設するとしましょうか。大体1隻4000億は掛かります。先の戦闘機F35Bが、1機100億円でして、搭載出来るのが40機として、4000億円ですか。ですから、空母を造り戦闘機を載せるだけで、大体8000億円となります。年間維持費は、約100億円。乗組員は1500人必要です。彼らの人件費は又別途掛かりますよね。仮に月30万の給与として、電卓を叩きまして、えーとえーと月4億5千万、年間で54億円となります。ですから、1年間1隻の空母を保有すると、8154億円が必要なんですね。またね、現代の軍艦って、精密機器であり、航海中は休み無しの激務ですから、同型の船が4隻必要なんですよ。3か月毎にローテーションを組むんですが、修理・休養・訓練・実戦配置、となりまして、其れで4隻居ると謂う事になります。と謂う事は、4隻購入するとして、8145億円×4=3兆2580億円が必要となります。あの~、今年の国防予算って、確か5兆2000億でしょ!?其れから考えましても、空母4隻買うなんて、到底無理と思います。大体ね、日本って既に、1000兆円以上の借金があり、おまけに毎年其れが50兆円づつ増えてるんですぜ!?しかもね、乗組員も4隻分、6000人増員しなくてはなりません。あの~、海上自衛隊は定員が確か4万5千人なのですけれど、3千人以上、長年に渡ってずうっと定員割れなんですよね。となりますと、約1万人は増員せねばならず、此の人手不足で少子高齢化の時代に、そんなに隊員を集められますか!?こうして数字を挙げますと、空母保有は夢のまた夢と謂う事が良く分かります。でね、精密機器である空母の乗組員ともなれば、相当な教育期間も必要でしょう。どうもね、僕、アベ総理って、「空母持ってて強いだろ~。カッコ良いだろ~。」と謂う、極めてチャイルディッシュな、幼稚かつ乱暴な考えとしか思えないなァ。ちょっとは納税者の気持ちにもなって欲しいですよ。

中国や北朝鮮の攻撃に備え、離島防衛を考えるならば、航続距離の長いジェット戦闘機を沢山持つ方が、お金も少なく済みますし、余程合理的と思います。例えば今、航空自衛隊が使用しているF2戦闘機、此れはかなりの長距離を飛べる高性能機なんですが、1機120億円でして、此れを68機揃えれば8160億となります。此れで大体空母1隻分の値段なんですね。今、日本が所有するF2は94機ですから、+68機で計162機となりまして、我が国の防衛に大きく寄与すると思うけどなァ…。もう1つね、衰えたりと雖も腐っても鯛、まだまだ日本の技術は中国や北朝鮮よりは上でしょ。ならば、人に守らせる必要はありませんぜ。ロボット軍団なりドローン飛行隊なり、そちらを開発し、離島に置いておけば、充分な抑止力になるんじゃないですかね。

とんだ軍事オタクの様な記述になって恐縮ですけれど、僕、兵器を揃えるだけが国防じゃないと思うんです。近隣諸国と親密な友好関係を築ければ、戦争のリスクって大きく減りますよね。其れは外交のみならず、経済面、貿易面、文化面においても、太い絆が出来れば、戦争の抑止力となりましょう。国民同士が仲良くなる事も其の1つでしょうし、僕、声を大にして謂いたいのが、政治家や官僚の知恵って、画一的で机上の空論ばかりでしょ。ならば、多種多様な意見を取り入れろと思うんですよ。

戊辰戦争の激戦後、紆余曲折があったにせよ、曲がりなりにも明治政府が上手く行ったのは、多くの人達の知恵を結集したからだと思うんです。薩長土肥、即ち、鹿児島・山口・高知・佐賀のお侍達が中心となって新政府を造りました。でも、彼らだけでは新国家建設なぞとても無理だった訳で、先ずは外国人を世界中から呼び、雇いましたよね。日本人の数倍の給与を払い、其の数は2600人、鉄道に芸術、通信に法律、語学にスポーツ、医学に音楽、科学に物理、建築に造船、発電に農業等々、誠に多岐に渡りました。そしてね、流石は明治の侍と感じますのが、かって死闘を繰り広げた、仇敵である徳川幕府の幕臣達の多くも、明治政府の重職を務めています。戦が終れば敵も味方もありません。大体ね、明治政府の官員の3分の1は、旧幕臣でしょ。そして幕臣の大物は目白押しでして、明治天皇の侍従であり、長年に渡り陛下の教育係を務めた剣の達人、山岡鉄舟。初代海軍大臣の勝海舟。5つの大臣職を歴任した榎本武揚。技術官僚としてインフラ整備に尽くした大鳥圭介。日本陸軍軍医のトップに上り詰めた松本良順。名外務大臣と謳われた林薫。文部省・宮内庁、そして軍部の官僚を歴任した西周。此の人、大変な知識人でして、「芸術」「科学」「技術」「心理」「知識」「概念」「理性」と謂った言葉は、全て西さんが考えました。そして、大蔵官僚だった渋沢栄一、此の人の事は言わずもがなですけれど、設立した会社は凡そ500社、財界の大立者であります。主だった物を列挙しますと、全国の多くの地銀、東京ガス、王子製紙、キリンにヱビスにサッポロビール、東京海上火災、帝国ホテル、各種私鉄、商社に製糖、東京証券取引所まで設立しまして、もう脱帽、最敬礼であります。

明治政府は、台湾出兵、西南戦争、日清日露と、全ての戦に勝った訳ですけれど、そりゃそうだと思うんです。多くの優れた外国人達から、全てのジャンルで最新技術を学んだ訳でしょ。其れに加え、旧勢力である幕府と、新勢力である薩長土肥の強者達が力を合わせ、知恵を絞ったんですもの。少々の敵には負ける筈がありませんぜ。こうした先人達の好例があるんですから、現政権も其れを見習い、国防に原発の後処理に赤字国債に年金に少子高齢化等々、どんどん解決して欲しいなァ…。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR