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弐十手物語

メリークリスマス、と謂う訳で、皆様、聖夜は如何お過ごしでしたか!?僕、先週は3度の会食があった所為でしょう、疲れがドッと出まして、クリスマスなんて知ったこっちゃねえやと、ただひたすらに惰眠を貪る有り様、其れで漸く人心地が付きました。あ~、良く寝ました!さて、こういう事を書くと、ひねくれ者と思われそうですが、日本人の殆どは仏教徒或いは神道なんですから、イエスでは無く、仏陀のお誕生日を祝えば良いのにねえ。まァ、クリスマス 夫は寺の 三男坊、と謂う句がある位ですから、此の融通無碍な和洋折衷が、日本人の良い処かもしれませんね。

さて、技術革新って本当に凄いと痛感したんですが、昨日、BSだかスカパーの国際ニュースを、寝ぼけ眼で見てましたら、2020年を目途に、南太平洋のポリネシアに、史上初の洋上浮遊都市が出来るんだとか。2019年には着工予定だそうで、フランスとアメリカの共同開発の由でした。でね、流石はフランス、お洒落だなァと感じましたのが、此の洋上都市、雪の結晶の様な形なんですよ。そして、ドバイやフロリダでも、フォルムや方法論が異なっているんですが、洋上都市の計画が進んでいるとか。そうそう、其のドバイでは、海中ホテル計画も進んでますもんね。宿泊客は、居ながらにして、イルカや魚が泳ぐ姿が見られると謂う訳です。もう、こうなりますと、SF映画の世界を凌駕した感があります。そして、シンガポールのチャンギ国際空港が今、画期的な試みにチャレンジしています。チャンギと謂えば、アジア、いや世界を代表する国際ハブ空港ですよね。だって、チャンギ空港の国際線の利用者って、年間6000万人を超えています。因みに、日本から海外へのフライトは、成田が3900万人、羽田は1500万人でありまして、うう~ん、日本がアジア1だったのは過去の栄光ですねえ…。さて、其のチャンギ国際空港、何と、第4ターミナルでは殆ど全て、機械で処理しているんだとか。手荷物、チェックイン、出国審査、そして搭乗時の手続き、其れらは皆、人力では無いそうでした。現在建設中の、より大型の第5ターミナルでは、此のシステムが、より進化発展するんですって。

医療界では、長期記憶のメカニズムが解明された由でした。どうやら神経細胞内の蛋白質が、長期記憶の鍵らしく、其の成分を強化した薬が出来れば、認知症の治癒に繋がるんですって。もう1つ、アメリカの大手メーカーのグッドイヤー社が、画期的なタイヤを試作しました。此れ、綺麗な真ん丸のタイヤでして、何とAI搭載なんですって。路面や状態を判断、「交換が必要です」と教えてくれたり、自ら形態を変えて、タイヤの水はけを良くするんですって。又、車の向きに関係無く、前後左右に動けるそうで、縦列駐車も簡単なんだとか。

閑話休題、此れだけ技術革新が進めば、薔薇色の未来が待っている気がするのですけれど、僕、昨日の早朝、NHKのドキュメンタリーを見て、何とも謂えず暗い気持ちになりました。此れ、余程反響が大きかったのでしょう、再放送でして、以前の拙ブログでもご紹介しました。「高校生ワーキングプア 旅立ちの春」と謂う番組なんですね。両親不在の高校生兄弟が、家事を分担しバイトを掛け持ち、苦労を重ねながらやっと高校を卒業、就職する内容でした。そして、シングルマザーの母と幼い弟妹を、深夜までのアルバイトで支え、お昼ご飯は70円のパンの耳と水、そんな極貧生活ながら夢を捨てず、キャビンアテンダントを目指す女子高生の話も、並行して描かれていました。此の兄弟や弟妹に幸あれと僕、再見なのに泣いてしまいました。だってね、女子高生の子、成績はオール5、かなりのレベルの大学に余裕で行ける成績であり、本人も進学したいのにも関わらず、お金が足りず泣く泣く断念するんですよ…。日本政府は何をしているのだと、義憤に駆られますけれど、子供手当もどんどんカット、待機児童の問題も何も進展していないじゃありませんか。沖縄では、子供の貧困率はとうとう、29.9㌫にまで達した由、其れなのにアベ総理は、ODAと称して諸外国に、何百億もばら撒いているんですから、僕、お金の使い方を、大きく間違っている気がしてなりません…。先ずは自国の恵まれない子供達を救うべきで、そして余力があるならば、諸外国を助けるべきでしょ。空いた口が塞がりませんぜ。そしてね、「アベノミクスになって倒産件数が減った。2008年に1万5000件の倒産が、16年には8500件になった。」と大騒ぎしている輩が居ます。でもねェ、統計数字をもっとちゃんと見て下さいな。休業や廃業する会社って激増してまして、2016年には2万9583件と過去最悪の数字でした。あの~、解散だろうと倒産だろうと、会社が無くなると謂う意味では同じです。アベ政権になってから、消えて行く企業数って、寧ろ増えてるんですけど…。

ところで僕、昨日、「大阪 民衆の近世史 老いと病・生業・下層社会」塚田孝著 ちくま新書を読了したんですね。江戸期の庶民の生活を描いた書だったんですが、一読して驚嘆しました。と謂いますのも、徳川幕府って、恵まれない子供達に対し、かなり援助しているんですね。其の当時の大阪奉行所の記録が残っていまして、「『こう』なる少女、長患いの両親を丹念に看病、其の甲斐無く亡くしたにも関わらず、遺言を守り家業を継ぎ、滞り無く回向や法事を行い、15歳の少女として奇特の振る舞いである。今回江戸からの下知を受け、白銀20枚を下し置かれる。右の趣を、街中の末端まで申し付ける様に。」ですって。実はこうした事例、此れだけに止まりません。現在分かっているだけで、徳川幕府がこうした褒章を行ったのは、200年で9000例近くあるんです。先のこうさんの様な親孝行だけで無く、忠義・潔白・善行・精勤等々、11項目にも及ぶそうでした。でね、もう1つ感心したのは、何らかの理由で困っている子供達には、相互扶助と申しますか、「火の用心」の見廻りや髪結いやどぶ掃除等々、町内の簡単な仕事をやらせ、お金や空き家を提供、生活の面倒を地域全体で見ていたとか。又、富商達も、天災の際には其の富を、惜しげも無く提供したそうです。僅か150年前の日本は、こんな美しい精神があったんですねえ…。

もう少し時代を遡って、戦国期の大名達の施策を見てみましょうか。近年、様々な古文書が全国各地で見つかり、歴史の研究が飛躍的に進んだそうなんですが、関東一円を支配していた北条氏の物が特に多いんだとか。其れに依れば、地震や飢饉の際には3年間無税、農業には必要不可欠な種や籾は無償供与、今までの借金も帳消しですって。又、其れをきっかけとし、税制を分かり易く改め、悪徳代官は追放、其れでも不正や汚職がある際には、殿様に直接訴える様にと、領地全域にお触れを出したそうでした。アレレ、東北の震災や原発事故の際、現政府はこんな事、ちっともしてくれてませんよね…。そして、天下人となった豊臣秀吉公、自らの政治に対し、「武士も百姓も成り立ち候」として、戦乱で荒廃した土地に対しては必ず、3年間無税を貫いたとか。此れ、被災した際には3年無税って、各大名の共通認識なのでしょう。でね、後世の僕達からすれば、農民からの年貢が、大名の収入源の全てだった様に思いますよね。でも其れ、最新の研究では覆されたそうでして、大名達は、流通や商売からの収入も大きかったそうなんです。其の資金をきちんとプールしておき、先の戦乱や飢饉の際に供出、領民を救ったんだとか。

テクノロジーの進歩では、近代が勝るのは間違いありません。けれど、人情・相互扶助・政治家の優秀さでは、近世の方が断然上じゃないかしら。果たしてどちらが住み易いのか、議論が分かれる処でしょうが、僕、どうにも近世に惹かれるなァ…。でもね、折角此処まで技術力が発達したんですから、かっての様に情に厚い、そして地に足の着いた、人情の機微に通じた政治を行えば、鬼に金棒と思うんですけどねェ…。大政治家でもあった織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三大偉人は、「アベノミクス」なぞ曖昧模糊な事は決して謂わなかった、僕、そう思えてなりません。
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