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関関同立

友を選ばば 書を読みて 六部の侠気 四部の熱、昨日は親友のMさんが見えまして、ランチをご一緒しまして談論風発、楽しかったのですけれど、実は僕、彼とは大学が一緒でして、其れからのお付き合いですから、もう25年来の、かけがえのない友人です。Mさんは確か商学部か経済、僕は法学部でして、部活を通じて知り合ったんですよね。Mさんは美術部、僕は囲碁将棋部、部室が近く、其れが機縁でありました。もう1人のMさんと謂う仲良しも居まして、友の情けを たずぬれば 義のあるところ 火をも踏む、最近会ってないんですが、元気にしてるかなァ…。此の人、誠に愉快な人でして、まるで気取りが無いんですよね。無精髭の剃り残しが、大きなひし形になっていてもまるで気付かず、どてら姿でキャンパスを悠々と闊歩する様な人柄でして、皆が彼をこよなく愛していました。

さて、Mさんと話していると、映画に美術、漫画に将棋、スポーツに経済、政治に音楽、話題は尽きないんですが、昨日ふと思いましたのが、大学時代の事でした。あれからもう四半世紀、時が経つのは早過ぎる気もしますけれど、当時の僕らと今の学生さん、余りに違う気がしてなりません。そんな風に謂うと、年寄りの愚痴と思われがちなんですが、今、「教育困難大学」ってあるそうです。今朝、東洋経済オンラインで其の記事を見まして、吃驚仰天したのですけれど、要するに学力もモラルも極端に低い大学生の由でして、やりたい事学びたい事なぞ何も無く、学部を選ぶのにも一苦労とか。一般入試を受ける学力すら無く、推薦を受けるそうなんですが、大学側に出す「志望動機書」すら書けないんですって。仕方が無いので、高校の先生に書いて貰う由でした。大学側も或る程度の学生を確保せねば経営が成り立ちませんから、こういう子も入学させてしまうんですって。学力が無い上に授業を受ける態度も滅茶苦茶、注意すると逆切れする有り様らしく、当然、単位なぞ取れる筈も無く、留年或いは中退になるそうでした。しかも此れ、もっと低年齢層でも同様の傾向があり、全国の中高生2万4千人に、「リーディングスキルテスト」を行ったんですって。此れ、要は、教科書や新聞記事を読み、其の内容を正確に理解出来ているかの調査だそうです。何と、正答率は中学生12㌫、高校生28㌫だった由、うう~ん、大袈裟では無く、こりゃ本当に国難かもしれません…。ホント、経済格差ならぬ学力格差の問題、深刻ですねえ…。

何だか暗然とした気持ちになるんですが、加計学園の問題も、其れに輪を掛けて酷過ぎますねえ…。と申しますのも、今月10日、明後日には加計学園の獣医学部新設が認可されるんですが、此れ、総理のオトモダチだからでしょ。僕、補助金の詐欺と思うなァ。で、認可の理由が、「四国における獣医不足の解消の為」らしいんですが、加計学園、何と韓国人留学生を沢山受け入れるんだとか。謂えね、僕、留学生の受け入れに反対している訳では無いんです。僕自身もオーストラリアに留学しましたし、若者が海外で学び、異文化に触れる事はとても素晴らしいと思います。でもねえ、加計の場合は、「四国の獣医不足解消」の為の学部新設でしょ…。おまけに、「卒業後は韓国で獣医になれる」事を猛烈にアピールしている由でして、何じゃそりゃ。しかも、入試は非常に簡単だそうで、僕、獣医さんって国家資格であり、立派なお仕事と思いますけれど、そんなに安直に学生を受け入れて良いんでしょうか。先に触れた、「教育困難大学」になりはしませんか。何だかねえ、論理が破綻しているのに、無理矢理強弁している様にしか見えないんだけどなァ。此の手の輩、僕、見た事がありますけれど、ご本人も薄々、動機の不純さに気付いているんですよね。ですから、こちらがロジカルに謂うと、感情論に終始して、まともな反駁が出来ないんです。其れは兎も角、国が論理矛盾をやっているんですから、真っ当な国民としては堪りませんぜ。

閑話休題、捨てる神あれば拾う神あり、そう申します。今朝の日経に、教育や研究を通じた、大学の地域貢献度のランキングが出ていました。全国748の国公私立大を対象の調査でして、大阪大学が堂々の首位でありました。面白い事に、東大京大は10位以内に入っておりませんで、上位を占めるのは近畿圏の大学ばかりだったんです。立命館が4位、大阪市立大が8位、大阪府立大が9位、神戸大学が10位でありまして、僕、ハハア成程と膝を打ちました。

実は大阪って、東京とは違い、民間の活力に溢れているんですよね。実際の生活に直結した学問で無ければ意味が無い、よって、大学も地域に貢献せねば、と謂う事でありましょう。さて、1位の大阪大学、此処は勿論国立、超難関なのですけれど、実は元々は、適塾と謂う名の私塾がルーツなんです。適塾とは、町医者だった緒方洪庵先生が開いた塾でして、此処が発展する形で大阪大学になったんですね。緒方先生のルーツは大分の佐伯でして、適塾からは同じく大分の中津の福澤諭吉先生が出て、慶應義塾を造った訳で、日本の教育史に燦然と輝いています。僕、同じ県民として何だか誇らしい気持ちがしてなりません。そして4位の立命館は、貴族出身の総理大臣だった、西園寺公望公の私塾が其のルーツです。西園寺公は、フランスのソルボンヌ大学を卒業した、自由と民権を信じた政治家でして、私塾立命館は、自宅の土地を開放して造ったんですね。8位の大阪市立大は、薩摩の侍、五代友厚が実業家に転進後、経営者を育てる目的で設立したものです。9位の大阪府立大は、明治期の大実業家だった、山田市郎兵衛が、「此れからは女性の教育に力を入れるべき」として、莫大なお金と土地を提供して出来ました。10位の神戸大は、此れまた大分の中津出身の銀行家、水島銕也先生が、「日本の発展の為、ビジネスマンを育成する」として設立されました。中津って、本当に教育熱心な処なんですよね。中津藩最後の殿様、奥平昌邁公なぞ慶應大学に入学、かっての家来だった福澤諭吉から教えを受けた位です。

関西には、関関同立と謂う言葉がありまして、此れ、関西大学・関西学院・立命館・同志社の意味なんですね。関西大学は、明治期の裁判官達が私財を持ち寄り、お寺で開校した、法律学校が元です。建学の精神は、「正義を権力から守れ」でありまして、一応僕も法学部の大学院まで行きましたから、明治の御代からそんな高い志があったとは、同じ法学士として、先人達を誇りに思います。関西学院は、ウォルター・ランバスと謂う、アメリカの牧師さんが、人々に奉仕する事をモットーに開校しました。立命館は先に触れましたから割愛しまして、同志社は、明治の偉大な教育者新島襄が、「良心を正しく社会に活かせる人物の育成」の為、設立しました。

近畿圏の大学は皆、実社会と乖離する事無く、地に足の着いた学問をしている感があります。僕、此れが最高学府である、大学教育と思いますねえ。総理のオトモダチだからと謂って、安直に認可するなぞ、先にご紹介した先人達の高邁な志に泥を塗る暴挙と思えてなりません。教育を利権とするなぞ、シェイム・オン・ユー、猛省すべきですし、此れ、加計学園、相当裏があるんじゃないかなァ…。
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