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the shape of water

さて僕昨日、殆ど寝ていませんで、まァ体調不良なんですが、でもねえ、うとうとしながらの午前4時、何とか愛犬の甲斐犬のコロちゃんの散歩を済ませまして、もうKO寸前、ボクサーならば膝のバネが無くなってガクガクしている感じであります。でもね、こういう時って不思議に目が覚めるもの、頭脳明晰でありまして、僕、朝まだきから此の国の来し方行く末を、考えていました。

謂えね、今朝の産経新聞の記事が其のきっかけなのですけれど、香港の記事が出ていたんですね。亡父が大好きだった香港、僕も鞄持ちとして何度もお供しまして、色々と思い出があるんです。スラム街上空を住宅すれすれに飛ぶ、スリル満点だった啓徳空港。ダブル・デッカーの2階建てバスに人力車。ロープウェイにケーブルカー。道教の大きなお寺のウォンタイシン。ディープな下町の商店街と謂った風情の女人街。美しい港のビィクトリア・ハーバー。メインストリートであるネイザン・ロード。左程美味しくないんですが、船上レストランで有名なジャンボ・キングダム。そして一種の魔界とも謂えた怪しげな街、九龍。何だかとっても懐かしくなるのですけれど、現在の香港は、社会に亀裂と不満がマグマの様に溜まり、何時爆発してもおかしくないんだとか。此れ、どうやら幾つもの要因が重なっている由、先ずは経済格差でした。そして中国からの、独裁的かつ絶間無い政治的圧力。もう1つは、政治意識の世代間格差だとか。中国に追随しようとする老年層、付かず離れずの中年層、強い独立志向の若年層と3分している由、うう~ん、こりゃ上手く行く方が不思議ですぜ…。

でも此れ、対岸の火事などと考えている場合じゃない気がするんですよ。我が国にしても、左程大差は無い様に思えてなりません。だって、年金1つ取っても、僕の世代なんて恐らく殆ど貰えないと思うんですよね…。僕より下の年齢になりますと、ただ支払うだけで、果たして本当に貰えるのか、甚だ疑問です。でも、所謂団塊の世代の先輩方はしっかり貰ってますよね。年金の世代間格差って確かにあると思います。最近、「都道府県格差」と謂う新書が話題を呼んでまして、僕、早速購入して読んでみたんですが、此れ、地方によって全く違うんですよ。例えばいじめランキング1位はずうっと京都がトップ、最下位の徳島の確か9倍でしたよ。大学進学率から独居老人の世帯数から病院数まで、全てデータが出てまして、確か最も住み易い県の第1位は福井でした。此処大分は21位、最下位の県は名誉の為にあえて伏せましょう。でもね、拙ブログは全て本音で綴ってますから、書いちゃいますが、此の国の為政者の本音は東京だけが大事で、地方は切り捨てでしょ。だって、米軍基地は、どんな不祥事が起きようとも、ずうっと沖縄のままじゃありませんか。因みに、米軍が日本で犯した犯罪件数は、何と20万件を超えています。そして、これらの犯罪に巻き込まれて亡くなった日本人は、1000人を超えています。原発においては、東北は切り捨てられた様なものでしょ。おまけに、原発を再稼働しているのは、九州や四国や北陸、地方ばかりじゃありませんか。かって、「東京に原発を」と謂う本がありました。そんなに必要かつ安全と思うのならば、首相官邸の横に原発を建てたら良いのに。アンダーコントロール出来るんだから兵器、いや平気でしょ!?

閑話休題、近年の国際映画祭や話題作を見てますと、或る傾向があるんですね。昨日閉幕した東京国際グランプリ受賞作「グレイン」は、移民排除と遺伝子がテーマでして、モノクロームの静謐な映像が印象的でした。今年のベネチアを制した「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」、此れは虐げられたマイノリティ同士の恋愛模様でしょ。今年のカンヌのパルムドール、最高賞の「ザ・スクエア」は経済格差をテーマにしたコメディ。アカデミー賞作品賞の「ムーンライト」は、いじめられっ子の黒人少年のストーリー。昨年のベルリン映画祭金熊賞、即ち最高賞は「火の海」、本作はアフリカや中東の難民のドキュメンタリーでありました。そして近日公開、今最も話題を呼んでいる「グッド・タイム」、此れはアメリカの貧困層の白人兄弟の銀行強盗のお話です。

何だか、どれを取っても悲惨な未来、ディストピアと謂う気がします。僕、何だか恐怖を覚えるのは、映画って総合芸術の最たる物でして、感性の塊の様な監督さん達が造るものでしょ。世界最高峰の映画祭である、カンヌ・ベルリン・ベネチアの全てで、格差や移民や排除と謂ったテーマばかりとは思いませんでした。此れ矢張り、本当に深刻な問題なんだと思います。

もう1つ、僕の尊敬する学者さんに、内田樹と謂う先生がいらっしゃいます。東大を出てフランス文学と哲学を極め、大学教授を歴任、そして合気道7段と謂う文武両道の達人なんですね。内田先生曰く、「此の国の大学教育は破綻寸前」と仰られてまして、人口が激減し、経済成長も無い中、大学のレベルも下がり続けているそうでした。どうやら後20年で大学教育は崩壊するが、教育界も文部省も其れに全く気付いていない、と謂う暗いお話でした。其れでね、僕、思い出しましたのが、日本各地に点在する美しい街並みの事なんですよ。小樽の運河と倉庫。神戸の洋館。白壁の街、倉敷。水郷の佐原や柳川。みちのくの小京都、角館。山陰の小京都、津和野。九州の小京都、秋月。世界遺産の合掌造り、白川村。珊瑚の石垣を屋根のシーサーが守る、沖縄の竹富島。何れ劣らぬ、日本が世界に誇る美しい街並みですよね。でも此れも、人口が激減すれば、其れを守る人も居なくなる訳で、あっと謂う間に崩壊ですぜ…。

翻って日本を見るに、先に述べました様に、矛盾だらけでしょ。となりますと、平和な此の国でも、何時地方からの反乱が起きるか分かりません。僕、其の中核となる人物は、ネオ・ジャパニーズと申しますか、ハイブリッドな新たなタイプの日本人ではないかと予想するんです。かっての侍達は今何処、現代の日本男児って、僕を含め、正直駄目でしょ、残念ながら。家貧しくして孝子顕るの諺通り、僕、こういう国難の折にこそ、かっての西郷南洲翁の様な大人物が出る気がするんですよ。

日本では江戸期の初めに、鄭成功と謂う人物が居ました。彼は、父君が中国の大商人、ご母堂が長崎の侍の娘、平戸に生を受けました。鄭さんは幼い頃は長崎で育ち、長じて中国の福建省に移住、其処で役人になるんですね。鄭さんは、天性の利発さと決断力を皇帝に気に入られ、寵愛されるのでした。当時の中国は明王朝が支配していたんですが、国は乱れに乱れ、順と謂う新たな政権が出来るんですね。其処で鄭さんはゲリラ軍を結成、明王朝の残党を集め、台湾に上陸、再起を図ろうとするのでした。ところが当時の台湾は、オランダが支配していまして、軍隊を置いていたんですが、鄭さんは見事に其れを打ち破り、自ら政権を樹立します。王様となった鄭さん、母国日本は勿論の事、イギリスや琉球、東南アジアや遠くローマ法王とも通商を行い、台湾の近代化に大きく寄与したんですね。ホント、鄭さんの英雄が此の国に現れる事を僕、心の底から願っています。

さて、此れから親友のMさんが来るんですが、久方振りにお茶でも飲んで久闊を叙して、又仕事を頑張ります!
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