それらしき 匂いしてをり 鰻の日 

今日は先ずはお礼から。先週の金曜日の午後、フードコーディネーター大分代表の河村紀子先生をお招きし、スタッフ一同、お話を伺ったんです。河村先生は、中医学や薬膳を学ばれ、フードコーディネーターであり管理栄養士、食育インストラクターであり介護食指導員、そして食生活アドバイザーであり、数多くの資格をお持ちなんですね。「目指せアンチエイジング 若返るとっておきの食べ方」と謂う演題で1時間、講演をして頂きました。大変朗らか、かつ明るく愉快な先生でして、笑いに包まれ充実した1時間でした。先生、本当にありがとうございましたm(__)m。中でも印象に残りましたのが、レインボー・フードが大事なんだとか。此れ、要するに、赤・黄・オレンジ・緑・紫に白黒と、7色の食べ物を毎日摂る様にして下さいとの由、うん、気を付けなくちゃ!でね、僕、講演後に、前々から気になっていた事をお聞きしたんです。「先生、最近の凶悪犯罪の増加の一因に、食品添加物や保存料や着色料を摂取する事は考えられませんか。其れによりキレやすくなるという事はあるでしょうか。」と問いましたら、「其れは確かに考えられます。特に母体から子供へと、世代を超えて蓄積されるかもしれません。」と即答されました。僕、食べ物はなるべく安全な物をと、前々から考えていますけれど、皆さんもどうぞお気を付け下さいませm(__)m。

では改めまして読者の皆様、おはようございます。週末は如何お過ごしでしたか!?僕、映画に行って床屋でさっぱりして、と考えていたのですけれど、何処に行っても廻りが鼻をグズグズさせている人ばかりでして、瞳うるみて 朱唇つややか 風邪に臥す、少々微熱がありまして無理は禁物、なるべく外には出ない様、安静と睡眠と食事に努めていました。7色の食べ物にはとても及ばず、6色がやっとだった気もしますけれど、其のお蔭か昨晩は大量の寝汗をかきまして、鼻水も止まり、でもまだ身体がフワフワしてますが、どうにか大丈夫そうです。

でね、連休中、仕方がありませんから読書三昧、其れも枕頭の書は何故かミステリーばかりだったんですよ。書店に行く元気はありませんでしたから、勝手にミステリー・ワールドカップと名付けまして、古今東西の犯罪小説を読み耽っていました。アメリカ代表はスティーブン・キングの新作、「ファインダーズ・キーパーズ」。デンマーク代表は、女流作家のサラ・ブレーデルの「失踪人特捜部 忘れられた少女たち」。フランス代表は、「その女アレックス」が世界的ベストセラーになりました、ピエール・ルメートルの「死のドレスを花婿に」。アイスランド代表は「湖の男」、アーデュルナル・イントリダソン。舞台はウィーンですけれど、イギリス代表は「雪と毒杯」、ベテラン女流作家のエリス・ピーターズ。ドイツ代表は、フォルカー・クルプフル、ミハイル・コブル共著の「大鎌殺人と収穫の秋」。そして日本代表は、本邦におけるワン・アンド・オンリーであります、松本清張先生の「草の陰刻」。此の3日間で全部で7冊ですか、只ひたすらに一意専心、将に巻を措く能わずでして、昼夜を忘れて読み続けました。何れ劣らぬビッグ・ネーム揃い、皆さん夫々、世界中のミステリー・ファンから高評価の先生方なんですが、もう僕、暫くの間、血腥い話は遠慮したいなァ…。でもね、今回、上記の作品群を読み耽ってつくづく思ったんですが、ミステリーって、社会の縮図なんですよね。犯罪って或る意味、社会の矛盾を照射した物ですから、此れ、欧州だろうと日本だろうと、そうそう変わりません。どの国にも社会問題があり、愛や嫉妬や裏切りがある訳ですもんね。そして、大分の田舎に居ながらにして世界一周と申しますか、パリの優雅な街並み、北欧の深沈とした湖、アメリカの鬱蒼とした森、雪に埋もれた古都ウィーン、陽光煌めく地中海の海辺、そして日本海側の崖の荒涼とした風景、文章と雖も、旅情を味わえるのって、矢張り読書の楽しみの1つですよね。

でね、話が戻る様なんですが、僕、金曜日に河村先生の講演を聞いたばかりでしたから、作中に登場する食べ物に、何だか興味が湧いたんです。例えば朝ご飯1つとっても、欧州では基本はコンチネンタル・ブレックファスト、パンとコーヒーだけでしょ。尤も、フランスですと、2枚の食パンにチーズとハムを挟みまして、バターを敷いたフライパンで軽く焼き、ペシャメル・ソースをかけて食べるクロック・ムッシュ、其の上に半熟の目玉焼きを載せた、クロック・マダムなんて洒落た朝食もありますもんね。で、其れと濃いエスプレッソか何かを頂くと。今、彼の国の皇太子ご夫妻が来日中ですけれど、此れがデンマークですとスモーブロー、ライ麦パンにレバーペーストを塗り、ローストビーフと茸のソテー、レモンにピクルスと謂った塩梅になります。でも僕、お味噌汁にご飯にお漬物、卵焼きに納豆、しらすおろしにほうれん草のおひたし、鯵か鮭の塩焼きと謂った純和食が一番かなァ。

でね、僕、ミステリーに出て来る名探偵で、ネロ・ウルフとエルキュール・ポワロが大好きなんですよ。と申しますのは、此のお2人、大変なグルマンでありグルメ、食いしん坊なんですね。特にネロ・ウルフなぞ、美食を堪能する為コックを雇うぐらいでして、大の外出嫌い、時折外に出るのはレストランに行く時だけ、と謂う設定です。ですから書斎の中で事件を解決するんですが、此れが所謂ベッド・ディテクティブ、安楽椅子探偵と謂われました。さて、此のネロ・ウルフ、人気シリーズですから沢山作品があるんですが、中でも「料理長が多すぎる」は傑作と思います。未読の方は是非お手に取って見て下さい。かなり前の作品でして、うろ覚えなのが恐縮なんですが、世界各国の鰻料理ってあるんですよね。

此れ、其の国々の個性が出ていて、本当に興味深いんですよ。台湾ですと、生きた鰻を紹興酒に漬けるんですね。其れに薬味を入れて蒸すと謂う物でした。僕、此れは実際に食べましたけれど、中々薫りが良く、美味しく頂けました。フランスですとマトロート、此れは鰻をブイヨンと赤ワインで煮込んだ濃厚な味わいです。スペインですと、鰻の稚魚のアヒージョ、ニンニクとオリーブオイルと唐辛子で煮込んだ物でして、此れをキンキンに冷えた白ワインでやると堪りません。此処からは僕、未体験なのですけれど、ベルギーですと、鰻のバジル煮込み。イタリアは鰻のトマトソース煮込み。ドイツやデンマークは燻製鰻をトーストの上に乗せて食べる由です。此れ、イングランドのキッパード・ヘリング、燻製ニシンと同じ発想ですね。僕、燻製造りはやった事があるんです。ニシン同様、鯖も鮭も、脂分が多い魚類は燻製にすると益々美味ですもんね。でね、悪評高いのが、イギリスのジェリード・イール、読んで字の如し、鰻のゼリーなんですね。生臭く脂っこく塩気が強く見た目が悪く、日本人の舌にはとても合わないとの事でした。そりゃあねえ、我々日本人は、縄文期の遺跡から鰻の骨が出土している位でして、奈良期の万葉集でも、石麻呂に 我物申す 夏痩せに よしと言うものぞ 鰻とりめせ、と大伴家持が詠っています。現在の様な鰻重の形になったのは江戸期の様ですが、恐らく世界最古の鰻喰い民族が日本人でしょう。そりゃあねえ、妙ちくりんな鰻ゼリーより、鰻重の方が旨いに決まってますぜ。

アレレ、ミステリー小説の系譜について、エドガー・アラン・ポーまで語る心算でしたのに、何故か世界各国の鰻料理の話になってしまい、大変恐縮です。でも、何処か、皆様のご興味に触れる処があれば幸いです。よおし、今日は外廻りもあり、忙しない1日になりそうなんですが、お昼は奮発して鰻にしようかしら!?其れでは皆様、今週も拙ブログをご贔屓の程、何卒宜しくお願い申し上げますm(__)m。
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