♪ わたしの城下町 ♪

しをしをと しをれ柳や 秋の雨、いやしかし、此処大分は昨日からよく降ってます。此れから段々と寒くなるかと思いきや、今週末の南九州では30℃を超す由でした。銀座ママ 老いも若きも 衣更、僕、土日で秋物の服を出し、ついでに曝書もしようと思ったんですが、もう少し待った方が良さそうですね~。しかし皆様、三寒四温と申しますか、こうしたお天気が繰り返されながら冬になるでしょうから、外出着や夜具には、充分お気を付け下さいませ。

さて、昨夜、長崎生まれのイギリス育ちの作家、カズオ・イシグロさんが、ノーベル文学賞受賞の由、誠に目出度いですよね。村上春樹さんだろうとの予想を裏切り、川端・大江に続いて、日本人として3人目の受賞、いや、おめでとうございます!でも僕、イシグロさんの本、映画化された「日の名残り」1冊しか読んでませんで、とても此の偉業について語れる立場ではありません。ただ、イシグロさんのインタビューを読んで感銘を受けましたのが、「日本人の両親の下で育ったので、彼らの目を通して世界を見つめていました。私の一部は日本人なのです。」と流暢に英語で答えていました。確かイシグロさん、幼少時に長崎から一家全員で渡英した筈です。幼い頃に見た長崎の風景、そして小津安二郎や成瀬巳喜男の邦画から強い影響を受けた由、そして英国での体験が、文学として結晶したんでしょうね。僕が随分前に読んだ「日の名残り」も、アイデンティティ、国家、伝統、郷愁が主題でして、何だかまるで、バッハのフーガの様な印象を持ちました。でもね、ノーベル文学賞の歴史を振り返りますと、僕が読んだ事のある作家ばかりで恐縮なんですが、皆さん、イシグロさん同様、文化的なハイブリッドと申しますか、異国での強烈な体験を、必ずされているんですよね。「大地」のパール・バックはアメリカ生まれの中国育ち、長崎の雲仙に滞在した事もあります。ヘッセもトーマス・マンも、ドイツ生まれのスイス在住でしょ。フランスのアンドレ・ジッドは、パリ生まれですが、長期に渡りアフリカ諸国を何度も旅しました。僕、ヘミングウェイは結構好きなのですけれど、彼はシカゴ生まれのアメリカ人ですが、イタリア・フランス・カナダ・スペインに住み、そして終焉の地はキューバですもんね。「百年の孤独」のガルシア・マルケスはコロンビア生まれ、ベネズエラ・イタリア・キューバと渡り、亡くなったのはメキシコでした。そしてジャーナリストとして初めてノーベル文学賞を受賞した女性、アレクシェーヴィッチさんは、ウクライナ生まれのベラルーシ育ちであります。彼女の本、僕、去年初めて読んだのですけれど、岩波現代文庫から出た「戦争は女の顔をしていない」、本作は、実際に従軍した500人以上の女性兵士からの聞き書きでした。凄まじくリアルな本でして、此れを読んだら、戦争したくなる人って、殆どいなくなると思いますよ~。アベ総理も小池も、読んでみたら良いのに。

母国と異国、2つの異なった文化を体感する事が如何に大事か、上記の例が如実に示している気がしてなりません。当然、複数の視点が生まれる訳で、矢張りねえ、人の世って決して杓子定規では無く、大変複雑なんですから、重層的な観点って必要ですよね。僕、大の苦手でとっても嫌いなタイプって、頭がカチカチに固い人なんですよ。もうねえ、何処から其の自信を得たのか知りませんが、兎に角持論を押し通しちゃって、人の話を全く聞かないんですよね~。で、案の定ことごとく失敗するんですが、決して其れを認めず人の所為にし、皆から毛嫌いされているのを、ご本人だけが気付いていないと謂う、全くもって哀れな存在であります。あ~、僕、こんな人だけにはなりたくないです~。

話を戻しまして、異なる文化を受け入れる心の広さ、様々な事象を許容する事により新たな物が生まれるのは、文学だけではありません。例えばビートルズ、天下無敵であり唯一無二のバンドですよね。ジョン・レノンとポール・マッカートニーと謂う2人の大天才が近所に住んでいて、大の仲良しだったのは、神様って此の世に居るのかもと思わせる程です。そして此の天才2人は、新たな音に対して本当に貪欲でした。僕、中学生の頃から10年弱、彼らのアルバムをほぼ毎日聴いてまして、其の音楽の多様性と前衛性には、驚くばかりでした。デビュー当初は、4人編成のシンプルなロック・バンドでした。そして徐々に其の怪物ぶりを見せつけます。フォークに黒人音楽、シンセサイザーにジャズ、ハードロックにクラシック、インド音楽にサイケデリック音楽、此れらを自分なりに消化し再構築、そして新しく素晴らしい音としてリリースするんですから、将にモンスターでありました♪

此れ、画壇も同様でして、19世紀からの絵画の歴史を辿りましても、ロマン派に始まって、新古典に写実、印象派にジャポニスム、ドイツ表現主義、野獣派、キュビズム、エコール・ド・パリ、シュールリアリスム、バウハウスに抽象画と謂うのが大きな流れでしょう。多くの国々の偉大な画家達が研鑽し合い、影響し合い、此れらの芸術の潮流が生まれた訳です。

閑話休題、一昨日でしたか、読売か毎日か忘れちゃって恐縮なんですが、地方都市の商店街が壊滅状態と謂う記事がありました。どうやら、店舗が入っている建物自体が老朽化している事に加え、駐車場が無いでしょ。老舗商店街ですと、人間関係のしがらみも大変だそうです。よって郊外型のショッピング・モールに、お客さんの殆どを奪われている、と謂う事でありました。まァ、大分の中心部にはアーケードがあり、色々なお店がありますけれど、大変な活気があるかと問われれば、?、ですもんね。泉都別府の商店街については、悲惨の一言です。僕、つくづく思いますが、要は地方都市が発展すれば良い訳でしょ。無理に商店街と謂う形に拘らなくても良いと思うんですよね。実際、小売店の店舗数を見ましても、1980年代をピークに、下がる一方であります。でね、僕、温故知新と申しますか、上記の芸術の発展の歴史に学び、従来の良き物を残しつつ、最新技術を取り入れ、様々な価値観を融合させた、新たな街のスタイルを提案したいんですよ。

かって我が国が幕藩体制だった頃、城下町や門前町や宿場町と謂う形で、夫々が自然に発展していました。僕、其れをアップ・トゥ・デートして、現代に蘇らせてはと思うんです。実際、此れらの町って、非常に機能的なんですよね。例えば門前町は、神社や寺院の廻りにある町で、自然と商人が集まり発展しました。宿場町は東海道五十三次で有名ですけれど、旅人が行き交うジャンクションであり、宿屋に関所に土産物屋に茶屋で大変賑わいました。でね、僕、城下町の発想って凄いと思うんですよ。先ず、お城のお堀は防衛がメインですけれど、船を使った物流機能があり、泳いでいる鯉は非常食でしょ。そして、今尚地名で残っていますけれど、呉服町、鉄砲町、油屋町、鍛治町、大工町等は、職能別に職人さん達が住んでいました。でね、一番外側には大抵、幾つか寺を配置していまして、此れもいざという時の防衛拠点となります。お城の近くには侍屋敷が立ち並びますから、殿様と連絡を取るのに便利ですもんね。こうしてきちんと機能分化していた訳でして、現在なら、もっともっと効率的で出来ますよね。だって今、離島の高校って、最先端の通信技術を使っているそうなんです。島根県の島の高校生と、600㌔離れた宮崎県の山中の高校生が、同じ授業を受け、リアルタイムでディスカッションする時代ですよ!僕、今回の選挙でつくづく思ったんですが、こういう事って、政治家の人は誰も謂ってくれないですよね。誰が誰とくっ付いた、そんなのばっかりで嫌になるなァ…。

さて、週末は3連休の方も多いかと思います。どうやら天気も回復しそうですし、皆様、素敵なウィークエンドをお過ごし下さいね(^.^)/~~~。僕、少なくとも1本は映画に行く心算で~す。
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