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☥ 王の挽歌 ☥

しかし蒸しますね~。此処大分は何だか梅雨時の様な湿気でして、秋だと謂うのに何だか変な感じ。薄衣 柔肌の汗 現わるる、明治の俳人日野草城でしたか、艶っぽい句がありますけれど、僕、結構な寝汗でして、其れで目が醒めましたもんね。謂えね、昨日は僕、疲れ果てていたものですから、早々に床に就き、横になっていたのですけれど、こういう時に限って面白い本が出るもんですから、嬉しい悲鳴でありました。「宗麟の海」 安倍龍太郎著 NHK出版、でして、大分の戦国大名、大友宗麟公の生涯を綴った大著であります。此の大友宗麟公、余り知られてませんが、色んな作家が小説にしています。海音寺潮五郎、白石一郎、遠藤周作、赤瀬川隼、そして今回の安倍龍太郎の5人の先生方でして、直木賞4人芥川賞1人と謂う、錚々たるメンバーなんですよね。僕、郷土の偉人と謂う事もあり、其の全てに目を通しています。歴史小説って、クラシック音楽や落語に似て、同じ人を取り上げても、作家の解釈により、全く異なる人物像が提示されまして、其処が興趣が尽きないんですよね。又、大友宗麟公って、毀誉褒貶相半ばする複雑過ぎるパーソナリティでして、作家の先生方が書きたくなるのも分かる気がします。

長所としては、南蛮貿易に力を入れ巨万の富を築き、日本初の病院を造り、弱者に大変優しかった事。そして九州の殆どを支配下に置き、中国地方の覇王、毛利元就との戦いに完勝した事でしょうか。短所としては、とんでもなくご婦人方が大好きで、京都に家来を常駐させ、「美人がいたら、じゃんじゃん連れて来て~♡」って、そりゃやり過ぎですよ、志村けんの馬鹿殿じゃないんですから!其の上、家臣の妻達にも手を出し、謀反を招いた事。そして宗麟公、兎に角趣味人なんですよ。茶器や書画のコレクターだったそうですし、蹴鞠に能に茶道に凝り、禅宗を経て最後はキリシタンでしょ。宮崎にキリスト教の国を造ると宣言、其の国の名前は「無鹿」、ラテン語から取ったそうですが、ムジカと読みまして、ミュージックの意味の命名なんですが、ぶっ飛んだセンスでしょ。そして鹿児島の島津家と戦い、完敗した事もありますねえ。

ねッ、一筋縄では行かないでしょ!?ですから、上記の作家の先生方は、様々な解釈をされていました。「信仰と愛に悩んだ繊細な武将」「古い血筋である大友家の習わし、しかしながら新しさを求める自分の気持ち、其の葛藤で苦悩した生涯」「良い時と悪い時の落差が激し過ぎ、躁鬱的な気質だったのでは」等々、どれも当たらずと雖も遠からず、頷ける気がしました。そして今回の安倍先生ですが、僕、まだ半分位しか読んでませんけれど、どうやら、宗麟公は生まれつき、心臓に障害があり病弱だったのでは、と謂う新たな解釈でありました。古文書にでも、そうした記録が残ってたのかなァ。だからこそ弱者に対する共感が生まれ、南蛮の新技術を導入し病院を造ったのではないかと。そして身体の不安があったから、刹那的な生き方をしたり、宗教に帰依したのでは、との事でありました。うん、成程成程と思いながら読み進めた、素敵な秋の夜でしたねえ。僕、安部先生の著作、幾つか読みましたけれど、「信長燃ゆ」「生きて候」「下天を謀る」「蒼き信長」「血の日本史」「関ヶ原連判状」、どれも面白かったですもんね。安倍先生は久留米の高校を出て直ぐに上京、都内の図書館の司書をしながら苦節20年、漸く作家になったと謂う苦労人でして、道理で人物の造形がリアルな訳です。でも此の「宗麟の海」、傑作ですし、NHK出版から出ましたから、何れは大河ドラマの含みがあるのかもしれません。そうなれば、宗麟公の役は、浅野忠信君か、オダギリジョー君か、藤木直人君辺りでどうでしょう♡、NHKさん。そしたら僕、喜んで受信料払いますよ~♡。

閑話休題、解散総選挙で喧しい毎日ですけれど、僕、此の騒ぎを見ているだけでうんざりします。謂えね、今日、日経ビジネスの電子版を読んでましたら、未だ36歳の若い社長さんが取り上げられていました。高橋大和さんと謂う、中々の好青年とお見受けしたんですが、彼の会社では、児童養護施設出身者のサポートをしているそうなんですね。彼らは高校を卒業した時点で施設を出ねばならず、其処から何か失敗したとしても、もう誰も助けてくれないと。先ず、何処かを借りて住むにも保証人が必要ですもんね。又、1度でも就職に失敗すると、施設出身者と謂う色眼鏡で見られ、次の仕事を見つけにくいと。陰に陽にハンディがあり、其れをサポートする処が無いそうでして、高橋社長、義を見てせざるは勇無きなりと謂う訳で、支援する事を決めたそうなんです。高橋社長、本当に立派と思いますし、未だお若いのに、僕、心から尊敬します。頑張って下さい!でもね、此れ、本当は国や自治体が取り組むべき事じゃないのかなァ…!?

勅使河原弘昌、と謂うボクサーが居ます。現在日本バンタム級6位、東洋太平洋バンタム級4位、18戦14勝(8KO)2敗2分のホープであります。僕、彼の試合の動画を観ましたけれど、相当荒削りなんですが、魂をむき出しにしたかの様な激しい打ち合いを展開していまして、現在人気急上昇中の由でした。老婆心ですけれど、オフェンス9ディフェンス1な感じだから、もう少しバランスを変えた方が良いかな。後、世界を目指すなら、ガードは上げた方が良いですね~。話を戻しまして、勅使河原選手、幼児の頃から、義母から凄まじい虐待を受け続けて来たとか。警察に頼るも誰も助けてくれず、日々の食事にも事欠く絶望の日々を送り、そして非行少年となり、とうとう少年院に入ります。其処で出会った本が「炎のチャンピオン」と謂う、輪島功一が書いた書でした。輪島功一と謂えば、「炎の男」と呼ばれ、どんな劣勢でも決して勝負を棄てる事の無かった、戦うチャンピオンであり、偉大な男なんですね。勅使河原少年は更生し、模範囚となり出所、輪島功一ジムの門を叩き、現在に到ると謂う訳です。かって、坂本博之と謂う素晴らしいボクサーが居まして、僕、本当に贔屓でした。僕、彼の世界戦4試合は全て生で観ているんです。其の坂本選手は児童養護施設の出身でして、相当な苦労をしたとか。先の勅使河選手と謂い、行政は何をしてるんですかね。選挙するのであれば、こういう事も取り上げて欲しいですし、消費税増税するのであれば、こうした悲惨な子供達を救ってくれるんですか!?

僕、其処で宗麟公の事を思うんです。現在の為政者よりも、人間として為政者として、宗麟公の方が、数段上じゃないですかね。大分県民ならば誰もがご存じのアルメイダ病院、此れは日本初の病院を造ったポルトガル人医師、アルメイダの名から来ています。此のアルメイダを庇護、全面的にバック・アップしたのが宗麟公でありました。しかもね、薬はインドやマカオから取り寄せ、医療費は、身分や貧富の差に関係無く無料でしょ。西洋楽器のコンサート、演劇の上演、学校も建て、乳児院と謂う孤児院まで造りました。当時、望まれない子が産まれた時は、大分川の入り江に赤子を棄て、其のまま海に流していたそうです…。其れではいけないと、多くの牛を飼い、捨て子や孤児には、牛乳を飲ませ育てた由でして、此れ程慈愛に満ちた戦国大名も珍しい気がします。でも、ついつい家臣の妻達に手を出しちゃって、謀反が何度も起きちゃうんだよなァ…。宗麟公、其の悪癖さえなければ謀反も起きず、九州を統一し、名君になれたのに…。

でもね、領民に対する其の優しい気持ちがあるだけ、今の政治家より余程上等ですよ。だってあいつら、税金を上げる事しか考えてないでしょ。しかし今度の選挙、日本の将来が掛かった大事な選択になると思います。皆様、面倒でしょうが、是非とも投票所に足をお運び下さいませm(__)m。
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