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PAPERBACK WRITER

寒の戻りと言いますか、めっきり冷えましたね。昨日は終日続く小糠雨、という風情でしたが、皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか。寒い日は、布団乾燥機で温めた毛布に包まって読書に限ります。僕、昨日は数年振りに吉川英治の「三国志」を通読しまして、文章の品格、再読に耐える展開、人情機微、いずれも結構で、大変満足しました。二千年前の物語ですが、企業におけるマネジメント、ガバナンス、コーチングにも勿論通用すると思いますね。ケータイ小説やミステリも良いとは思うのですが、大の大人の審美眼と識見に耐えられるかと言うと疑問符が付きます。

春の曙、夏の宵、秋の夜長、冬の夕暮時に耐えられる大人の読み物として、僕は海外のノンフィクションを是非お薦めします。これは翻訳小説にも言える事なんですが、日本のものと大きく異なり、視点が多種多様で視野が広く取材が綿密、水墨画と油絵の違いとでも言いましょうか。

特にお薦めは、まず「保存食品開発物語」…人類は紀元前のアフリカを出てから、常に食糧の確保に悩まされ続けて来た訳ですが、いかに余剰食糧を保存するか、という事が人類発展の歴史と重なるんですね。動物の肉を天日干しで乾燥させる所から始まり、塩漬砂糖漬、燻製発酵、瓶詰缶詰と世界各国の歴史を食物の歴史とリンクさせ、最後は宇宙食で終わります。僕達の祖先の叡智に感動する事間違い無しの一冊です。続いて「古代ローマ人の24時間」…古代ローマの遺跡跡を丹念に調べあげると、当時の生活環境が浮かび上がってくるんですね。住居、商店、公衆浴場、格闘場、居酒屋、官公庁、落書、立て看板…。これら残された多くの品々から、古代ローマ人の生活が、立体的に、かつ生々しさと圧倒的なリアルさを伴って僕達の目の前に現れてきます。千年以上前のアパートの壁に、「501号室の富岡という男はとんでもない女たらしだ、気をつけろ!」といった内容の落書きが残っていた、というのは笑いました。富岡、というのは架空の名前で深い意味は全くありません(^^)。こうしてお薦め本をあげていくとキリがないので止めますが、南米文明北米文明が滅びたのは何故か、宇宙開発の歴史、深海魚の生態、貨幣の誕生、塩や鉄の流通の歴史、外人宣教師から見た日本の戦国時代、外国人からみた平成日本の性風俗、恐竜が鳥に進化したその過程、グリム童話の由来と成立、カカオ・珈琲・香辛料が欧州に運ばれるまで、等々、書いてる方も少々疲れましたが、読まれている皆さんもお疲れでしょう。

今週も宜しくお願いします!
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No title

大人の読書紹介、面白かったです(^-^)

興味を持てば、何事も疑問符が発生しますよね
その疑問を疑問のままに終わらせず、調べていくと、より広い世界が開けていく
温故知新、といいますか

大きな図書館、はたまた本屋さんには多くの知恵が詰まっている、という事実を再認識できました(^0^)

没頭できる本に出会えるって幸せですよね
また感想を教えてください

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