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ジョジョリオン

未だお盆休みの方も多いかと思いますが、皆様、如何お過ごしでしょうか!?行楽地での海難事故も多発していまして、皆様どうかお気を付け下さい。さて、僕、墓参と初盆廻りを済ませて気が抜けたのか、はたまた高知と東京の出張の疲れが出た所為か、昨日は体調を崩してしまい、終日布団の中でありました。やっぱり寝るのが一番でありまして、今日は中々快調、漸く拙ブログを更新する気になった次第です。でもねえ、今月は上記の出張で3000㌔の移動だった訳で、特に高知は頭が割れそうな猛暑でしたし、エアコンの効いた部屋との温度差は10℃以上ありましたから、そりゃあ身体もおかしくなりますよ…。読者の皆様方も、体調管理には充分お気を付け下さいませ<(_ _)>。

さてさて僕、忙しない日々でしたが、其れでも忙中閑あり、映画に行って来ました。「スパイダーマン ホームカミング」、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイアモンドは砕けない 第一章」の両作品であります。共によく知られたお話ですし、両作品とも漫画を実写化した物、共通項が多いんですね。先ずは「スパイダーマン」ですけれど、本作はマーベル社が続々と公開する映画シリーズの、何と16作目の作品であります。此のシリーズ、異なる主人公達が沢山登場するんですが、全てがリンクしておりまして、映画界初の試みであり、大博打なんですが、世界規模のメガ・ヒットとなりました。マーベル社の皆さんも、此処までの大成功を収めるとは、夢にも思わなかったんじゃないかしら。スパイダーマンと謂えば蜘蛛男のスーパー・ヒーロー、ニューヨークの摩天楼を蜘蛛の糸で飛び回ると謂うシークエンスがお馴染みですよね。本作も、其の独特の爽快感溢れる映像は健在でした。そして、高校生達の青春群像の趣もあり、甘酸っぱく切なく、そこら辺の描写は誠にお見事、こりゃあ男子学生の感性にぴったんこじゃないかなァ。そして、マーベル社の巧みさは、現代社会の風潮を上手に取り込んでいる処でしょう。スパイダーマン役は恐らく、オランダかスコットランド系の若者です。彼が通う高校の校長先生は日系人。ヒロインはポーランド人と黒人のハーフの娘、とてもキュートでした。もう1人、クールで目立つ娘が居ましたけれど、彼女はオランダと黒人のハーフ。担任の先生は多分フランス系のリベラルな雰囲気、主人公の叔母さんはイタリア系、スパイダーマンの親友はハワイアンですもんね。所謂ヴィラン、悪役を演じるのはベテランのマイケル・キートン、彼はアイリッシュであります。此れ、人種の坩堝と申しますか、多国籍社会のアメリカそのものと思いません!?でね、上手いなァと唸りましたのが、悪役は、実直な建設業者なのですけれど、政府や大会社の都合によって職を奪われ、家族を養う為に悪事に手を染めると謂う設定でして、此れ、新自由主義への批判でありましょう。古き良き名画へのオマージュあり、長年のファンなら思わずニヤリとするシークエンスあり、ドキドキハラハラする場面あり、カメオ出演の意外な俳優さんがいて、次回作への伏線あり、手堅くまとめた印象でありました。

そして、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイアモンドは砕けない 第一章」ですけれど、中々の入りでした。此れ、「波紋」や「スタンド」と謂う特殊能力を持つ人達の物語でありまして、全世界を舞台とし、原作はもう第8部まで来たのかな、もう30年以上連載している人気漫画であります。長年人気のある作品だけに、実写化には賛否両論だった由、酷評と絶賛が入り乱れていまして、僕、観る前は不安だったんですよ。でも其れは杞憂に終わりまして、決して悪くなかったですよ~。東北の架空の街、杜王町が舞台なんですが、何と欧州ロケでして、僕はイタリアかと感じたんですが、スペインでのロケーション、此れが違和感が無いんですよね。役者さんも皆さん頑張ってまして、男優も女優も中々の存在感であり、僕、特に、億泰と謂う人物を演じる俳優が印象に残りました。親友のMさんに聞いたら、千葉真一の息子さんだそうで、ははァ成程と合点が行きました。本作は東宝とワーナーが組んだ初の作品であり、所謂バジェット、予算もふんだんに使えたんじゃないかなァ。音楽・美術・脚本・撮影のスタッフは、手堅いベテランを揃えていますから、安定感がありました。そして、漫画の独特の世界観が表現出来ていた様に思いましたし、時折CGが安っぽい処も確かにありましたし、原作を知らない人には分かりづらいでしょうが、メガフォンを取った三池監督、頑張ったと思いました。

両作品は、漫画を原作として実写化、同じスーパー・ヒーロー物、恐らく続編を頭に入れて造ったと謂う共通項があります。共に大いに楽しめます。でもねえ、アメリカと日本の彼我の差も強く感じたんです。其れは、映画の演出力であり、同時代への意識かなァ。だってね、「スパイダーマン」も「ジョジョ」も、大嘘の話じゃありませんか。蜘蛛の糸を超高層ビルにくっつけて飛び廻ったり、スタンドと謂う超能力で敵をぶっ飛ばしたりなんて、出来る筈も無い架空のお話でしょ。ならば、お客さんを如何に心地良く騙すかが鍵になるんですが、其の為には、細部のリアリティは必要不可欠と思えてなりません。其処に拘ってこそ、荒唐無稽な話がリアルになるんですよね。例えばスパイダーマンがどうして其の能力を使える様になったかは、さり気なくですがきちんと、説明がありますもん。又、スパイダーマンは貧乏な高校生なのですけれど、彼の部屋や服装、食べる物まで質素ですもんね。冴えない高校生が豪奢なパーティに呼ばれるシークエンスがあるんですが、同居している叔母さんにネクタイの締め方を教わったりして、ネッ、普遍性があるでしょ。ところが「ジョジョ」って、どうして「スタンド」と謂う能力が使えるのか、まるで分かんないんですよ。此処さえきちんと撮ってくれたらなァ…。又、「スパイダーマン」は、新自由主義への懐疑や、現代アメリカ社会を描こうと謂う事を強く意識しているんですね。子供向けの題材でありながら、大人の鑑賞にも充分耐えうる所以なんです。「ジョジョ」には其れが無いんだよなァ…。でもね、決して邦画への批判では無いんです。寧ろ、三池監督以下、全スタッフの皆さんはとっても頑張っておられたと思いますし、僕、敬意を表したいですもん。

諸外国では、映画は文化と謂うのはコモン・センス、誰でも知っている常識です。ですから、国を挙げての補助や援助があるんですね。フランスでもドイツでもアメリカでも、其れは当たり前なんです。映画人が芸術に専念出来る様、そりゃあ驚く程ですよ。どの国にもきちんとした芸術学校があり、確かフランスでは、駆け出しの役者さんは10年間、生活の面倒を見てくれる筈です。我が国の映画文化なんて、貧しい物でして、其れでも先進国かと悲しくなりますもん。

僕、贔屓の1人に、塚本普也監督が居ます。ベネチア国際映画祭で審査員を務め、「鉄男」でローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞、「六月の蛇」「野火」「バレット・バレエ」が代表作、広く海外で認められている、現代の邦画を代表する監督さんです。暴力、性、人の身体に拘った作風でして、其れでもちゃんとギャグもある、本当にセンスのある映画人であります。でね、僕、彼の映画制作のドキュメンタリーを見た事があるんですよ。そうしましたら塚本監督、自らお握りと豚汁を用意してまして、其れがスタッフ達の食事なんですって。僕、世界的な監督がこんな事をしているのか、そんなにお金が無く、映画への理解が無いのかと、哀しいばかりでした。此れ、ハリウッドですと、役者さんはそれぞれ、専用のトレーラーハウス、超豪華なキャンピングカーが控え室です。2階建ての大型バスをご想像下さい。其処には、バスルームにメイク室、ベッドルームにオーディオ、リビングにキッチンにトイレまで完備しています。此れが日本ですと、精々六畳一間の控え室です…。食事も、先のお握りと豚汁なぞあり得ません。どんな山奥でもきちんとケータリング・サービスがありまして、専属シェフがおり、日本食に中華、インドにメキシコ、フレンチにイタリアン、ベジタリアン・メニューまで何でもござれです。映画って、当たれば大きい訳で、例えばマーベル社の「アベンジャーズ」、制作費が200億円ですが、興行収入は2000億円を超えています。DVDの売り上げやグッズは無論別でして、僕、アベノミクスより断然儲かる気がしますよ。しかしまァ、此の国の人達の、芸術への理解の無さは哀しいばかりです…。

今日の拙ブログ、僕のこよなく愛する映画の話に終始しまして、大変恐縮ですm(__)m。よおし、今日でお盆休みも終わりですし、此れからDVDを観ようっと♡
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