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屋根の上のバイオリン弾き

作家の故団鬼六先生、彼はSM小説の大家でして、「花と蛇」が代表作ですけれど、僕、其れ以外の作品の方が、寧ろ好きなんですよね。人情味に溢れ剽軽で軽妙、粋を利かすと申しますか、人生の機微、裏表まで知り尽くした感があり、好みでした。さて、其の団先生、困った事に女性が大好きでありまして、80近くになり、大病を患った晩年も、キャバクラに日参、「身障者割引を…」と謂って叱られていたそうであります。其の団先生がご贔屓だったお店が、「熱帯夜」と謂う何だか怪しげなキャバクラでして、僕、勿論行った事はありませんが、其の店名通り、毎晩暑いですよねえ…。僕、どうにも寝苦しく、最近ずうっと、午前3時頃に必ず目が醒めまして、少々夏バテ気味、読者の皆様方、安眠出来る良い方法があれば、是非ご教授下さいませm(__)m。

さて、日本以上にホットなのは、矢張り何と謂ってもウクライナでありましょう。数年前から、ウクライナ国内は内戦状態が続いていますけれど、昨日、同国のドネツク州を拠点とする武装勢力が、「新たな国を樹立した」と宣言したんですね。其の名は「マロロシア」でありまして、どうやら「小さいロシア」、と謂う意味らしく、今後はウクライナ全域の支配を目指すとか。彼らの根拠地である此のドネツク州、人口が260万と謂いますから、大阪市と同規模、結構大きいんですよね。でね、此のドネツク州では、ロシア語が公用語とされ、流通する通貨もルーブルであります。おまけに、武器は全てロシア製なんですよ。何処からどう見ても、ロシアの傀儡政権の国でありまして、こりゃあ、プーチンの野郎が裏に居るとしか考えられません。プーチンって、「ロシアはウクライナを受け入れる用意がある…」とか謂いそうですもんね、恐ロシア…。因みに、ウクライナには24州あるのですけれど、其の内7つの州ではロシア語が使用されており、半分ロシアの様な物と謂う見方もあるんですよね~。しかし、ウクライナの殆どの地域は、ドイツやフランスを中心とするEU諸国が全面的に援助していまして、此れ、下手すると第3次世界大戦になる可能性がありますよ!?

でね、僕、憤慨したんですが、かなり重要なニュースだと思うのですけれど、日本の殆どのメディアでは扱っていないんですよ。毎日新聞と時事通信が少しだけ触れた程度、TV等では黙殺に近いんですよね。しかしまァ、物事の本質やニュースの重要性をまるで分かっておらず、日本の大メディアも終わってるなァ。ですから僕、ネットで海外紙を読んで、本件を調べたんですね。此の「マロロシア」の指導者は、アレクサンドル・ザハルチェンコなる41歳の男性でして、まァ、大胆不敵な面構えであり、人の謂う事を聞きそうに無い、頑固な顔をしているんですよ。でね、拙い語学力ながら英文を読んだ処、此のザハルチェンコ氏、技術系の大学を出て、電気技師や炭鉱技師として働いていたそうです。其の後、He rose to prominence in April 2014 as commander of a militia 、と書かれていました。彼は2014年の4月、義勇軍の指揮官として頭角を現した、と訳して良いかと思います。そして2017年、マロロシアの首長へとのし上がったんですね。昇進のスピードが速過ぎる気もしますけれど、恐らくロシアのバックアップもあったのでしょう。マロロシアVSウクライナ、と謂う図式でありまして、こりゃあ当分の間、此の地域から目が離せませんねえ。

さて、此のウクライナ、余り目立たない国なんですが、十数世紀に渡り、戦乱の渦に巻き込まれてばかりでした。其れも其の筈、先ず、場所が不運なんですね。ウクライナは、欧州の内陸国にとって極めて重要な、黒海に面しています。黒海に港があれば、様々な国と交易出来、地中海方面にも進出出来る訳ですもんね。トルコの首都、イスタンブールが其の象徴でありましょう。依って、黒海の幾つかの港は、古来から奪い合いだったんです。そして、ウクライナは、西にはかっての大国であるポーランドやルーマニア、黒海を隔ててトルコに面し、東はロシアと強豪国に挟まれています。しかもねえ、ウクライナって、欧州最大の穀倉地帯であり、様々な天然資源に富むんです。此処まで条件が揃いますと、虎視眈々と狙う国々が出て来て当然ですよね。ウクライナにはかって、キエフ大公国と謂う国があったのですけれど、遊牧民が殆どでしたから組織的に弱く、ジンギスカンに滅ぼされてしまったんです。其の後のウクライナは、リトアニアにポーランド、ロシアにオーストリアにドイツに征服された訳で、踏んだり蹴ったりでありました。特にロシアからは、何世紀にも渡って抑圧され続けた訳ですから、怨みは骨髄に達しているんじゃないかなァ。

其のウクライナには、コサックと謂う集団がありました。元々ウクライナの民は遊牧民であり、馬の扱いには習熟していましたから、コサックの成り立ちは、ロシアに対抗する為の馬賊の集団だったんですね。荒馬を乗りこなし、ライフルで武装し神出鬼没、ロシア軍を散々に苦しめたんです。今のウクライナ軍は其の末裔達でありまして、彼らがEUの最新鋭の武器を持って戦うんですから、相当強いと思います。

対するマロロシア、其のバックに付いているのは、謂わずと知れたロシアのプーチン大統領でして、僕、彼はウクライナの占領を中々諦めないと思います。と申しますのは、プーチンが心から尊敬しており、大統領の執務室に肖像画を飾っているのは、初代ロシア皇帝、17世紀の人、ピョートル1世なんですね。此のピョートル1世、希代の傑物でありまして、ロシアの国益の為、大領土を獲得した大人物であります。古色蒼然たるロシアを近代化すべく、皇帝の身でありながら、一介の大工に変装、オランダに渡り自ら造船技術を学んだと謂うんですから、凄まじい行動力の持ち主でありましょう。そして、1000人を超す技術者を雇い入れ、一気呵成にロシアを近代化させます。さて、ピョートル1世が挑んだのは、当時、バルト海全域を支配していた北欧の覇者スウェーデン、そして其の同盟国であるポーランドとリトアニアでした。流石に強敵でありまして、敗戦の憂き目に遭う事もしばしばでしたし、ロシア領内にも攻め込まれましたが耐えに耐え、21年間掛けてスウェーデン軍に完勝するんです。結果、スウェーデンやポーランドは領地の多くを喪い、バルト海の覇権はロシアに移ったんですね。此のピョートル1世以上の成果を、プーチンは執拗に狙っていると思われ、こりゃあウクライナも前途多難だなァ…。

しかし、こういう時こそ、利害関係が無く、温和な仏教徒である日本が、国連を通じて外交特使として、平和の為に一肌脱げば、国際社会での株が上がると思うんですけどね。そういう大局的な視野を持って、外交をして欲しいと願いますけれど、私利私欲に走る現政権の無為無策ぶりを見ていると、とても無理でしょうねえ…。
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