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踊る一寸法師

風鈴の 音ことさら 夜明けかな、この浜の 砂の熱さや 雲の峰、万緑や どこまで山に 伸びる町、いやまァしかし、すっかり夏の日差しとなりまして、肌がチリチリと焼ける感じ、皆様、週末は如何お過ごしでしたか!?僕、先週は中々忙しく、其の所為かどうか、鼻風邪になりまして、其れがちっとも治りませんで、会食のお誘いも幾つかあったのですけれど已む無くキャンセル、昨日は終日怠惰に過ごしておりました。

さて、昨日は何と謂っても都議選でしょう。僕なりの人物月旦と申しますか、雨の夜の品定めと参りますか。矢張り、小池都知事率いる、都民ファーストの圧勝が印象的でした。だって、6議席から49議席ですもんねえ。共産党も票を伸ばしましたし、鵺の様な公明党も堅実な感じでした。与党系の維新の会は、1議席を取るのがやっと、そして自民党は稀に見る大惨敗でありまして、57議席から23議席って…。選挙を仕切った議員は皆、党の役職を辞任したそうですがさもありなん、夏草や 兵どもが 夢の跡、哀れなもんですねえ。でもね、拙ブログでは再三再四触れて来ましたけれど、此の歴史的大敗、其の原因の全ては、アベ総理と取り巻きどもの驕慢さでありましょう。TVでは余り放映されなかった様ですが、僕、YOUTUBEで見ましたけれど、アベ総理の応援演説の際、「帰れ!」のシュプレヒコールが凄い勢いでして、此の大敗は予想出来ました。でね、民進党も15議席から5議席と激減、此れ、自民党の結果と併せて考えれば、既存政党へのNOでありましょう。小池新党が国政に打って出るとの話もあり、アベ政権はいよいよレーム・ダック、最早死に体でありまして、自民党内の面々も、次期総理の座を巡り、権力闘争が起こるのは必定です。其れ程、東京都って大きな存在でして、僕達日本人は、日頃余り意識しませんけれど、もう1つの国と考えて良いんですね。1300万の人口を誇り、都内を1つの都市圏と考えた場合、3500万人を超えまして、世界一の規模を誇ります。又、東京都の経済規模は世界15位、此れ、メキシコとほぼ同じなんですよね。欧州の中堅国、例えばオランダやスイスよりは、東京都のGDPの方が遥かに上なんです。此のメガシティにおいての自民党の大惨敗、直ぐに外電で世界中が知る処になりました。拙ブログではずうっと、アベ政権を批判して来ましたから、漸く此処まで来たかと、嬉しい限りです。アベ総理の終わりの始まりであり、1つの時代の終焉ですね。あ~、本当に良かった。

そしてもう1つ、時代が終わったと感じたんですが、昨日、WOWOWの衛星生中継で、WBO世界ウェルター級タイトルマッチがあったんですね。チャンピオンのマニー・パッキャオ選手は、謂わずと知れた世界的なスーパー・スター、6階級を制覇した偉大なる男であります。対する挑戦者はジェフ・ホーン選手でして、ランキングは1位ですが世界的には全くの無名、僕、パッキャオのKO勝ちと思っていました。ところがどうして、ホーン選手の方が、身体が優に一廻りは大きく、スピードもありコンディションは抜群、しかも頭から突っ込んで来まして、僕、反則すれすれと思ったんですが、挑戦者の地元でしたからね、注意すら無く、レフェリーも甘かったんじゃないかなァ。其れにしてもホーン選手、下馬評を覆す大善戦でありまして、途中KO寸前まで追い込まれましたが何とか逃れ、将にビッグ・アップセット、世紀の大番狂わせでチャンピオンとなりました。ホーン選手、おめでとうございます!でもね、ホーン選手、決して悪いボクサーではありませんし、彼の勝利にケチを付ける訳では無いんですが、パッキャオ選手が全盛期の頃ならば、結果は逆だったでしょう。パッキャオ選手はフィリピンの国民的英雄であり上院議員でもありますから、余りの多忙さ故、練習時間を取れなかった由でした。歴戦の雄ももう38歳、今までの激戦のダメージの蓄積もあるでしょう。又、加齢による衰えもあったかと感じました。かってのアリ、レナード、チャベス、タイソン、そして今回のパッキャオと、途轍もなく強い男が負ける姿とは、一掬の涙を誘うものです。ボクサーの強さとは、恒星の様に長く輝く不変の物ではありません。寧ろ、夏の夜の蛍にも似て、朧気で儚く移ろい易い物、僅か数年しか輝きません。だからこそ美しいんです。パッキャオ選手はまだまだやる気満々の様ですが、貴方がボクシング界に残した実績は将にワン・アンド・オンリー、比肩する者など居ないんですから、もうグローブを壁に吊るし、ゆっくり休んでも良いと思うんだけどなァ…。でもパッキャオ選手、かっての名チャンプ、「炎の男」輪島功一の様に、燃え尽きるまで戦い続けるのかもしれません。偉大な選手の出処進退など、第三者が謂うべき事ではありませんけれど、何れにせよ僕、彼の全てのファイトは見届ける心算です。

閑話休題、万物流転とは申しますけれど、変わらない物もありまして、僕、先週末から始まりました、此れ又WOWOWのドラマを観ているんですね。「ツイン・ピークス」と謂うドラマでして、此れ、もう20数年前になりますか、一大ブームを巻き起こした作品の新作なんです。アメリカの田舎街で、ローラ・パーマーと謂う美少女が惨殺され、其の謎解きが主題であります。でね、本作の監督はデビッド・リンチと謂う方でして、名にし負う変人と申しますか、非常に個性的な作品群で、世界中に広く知られています。「ワイルド・アット・ハート」「ブルーベルベット」「ストレイト・ストーリー」「マルホランド・ドライブ」で、アカデミーにカンヌを制した方でして、もう御年71歳、今度のTVドラマで引退するそうなんですね。でもねえ、其の独特の感性、ちっとも衰えていませんでした。登場人物は皆一癖あり、日常と非日常が常に交差するかの様な演出は不気味で不穏、そして謎が謎を呼ぶストーリー、全貌がちっと見えず、ただただ惹き込まれるばかりであります。

でね、リンチ監督の最大の特徴は、異形の者が多く登場する事に加え、其の美的感覚が際立っているんですね。リンチ監督、若かりし頃は画家を目指していまして挫折するのですけれど、当時からずっと、フランシス・ベーコンに傾倒していました。フランシス・ベーコンと謂えばアイルランド生まれ、20世紀を代表する画家の1人でして、女装趣味でありゲイでありギャンブラー、破滅志向の才人でした。彼の絵は怪奇的でして、将にシュールリアリズム、僕、銀座に程近い、京橋の東京近代美術館で原画を観ましたけれど、異様な迫力で圧巻でした。其のベーコンの絵を、実写化した感があるのがリンチ監督の諸作品なんです。劇中、小人や天使が唐突に出て来ますし、もうねえ、其の世界観は物の怪の百鬼夜行と申しますか、そうですねえ、本邦ならば泉鏡花や横溝正史の雰囲気、いやいや矢張り、江戸川乱歩かなァ。乱歩先生も、耽美的と申しますか、エロティシズムとグロテスクな世界観でしょ。乱歩先生、折り目正しい侍の家に生まれたのですけれど、どうした拍子か、文士への道を歩む事になります。僕、乱歩先生は、一時期耽読したのですけれど、此の方、凄い才能とは思うんですが、はっきり謂って変態ですよ~。だって、例えば「人間椅子」なんて、椅子を丁寧にくり抜き、其の中に自分が入り、女性が座る感触を楽しむって話でしょ。「屋根裏の散歩者」は読んで字の如しですし、「パノラマ島奇譚」も「白昼夢」も「盲獣」もぶっ飛んでましたもん。

此れ、僕の持論なのですけれど、煙草も吸わず酒も呑まず、恋愛もした事の無い、真面目人間の芸術作品なんて見たいですか!?表現者たる者、矢張り人と違った感性がある筈でして、はっきり謂って変人でありましょう。乱歩先生なぞ、早稲田の政経学部を出たエリート、商社に勤めたんですが直ぐに辞め、屋台のラーメン屋を始め、其の儲けでゲイバーに日参してるんですもん、常人の感性ではありませんよね。乱歩先生、どうやらバイセクシャル、男性も女性もこよなく愛したそうですが、どちらかと謂えば美少年好きだったとか。僕、今気付いたんですが、先生の代表作の1つでもある、「少年探偵団」ってありますよね。疑ってはいけませんが此の作品、確か二枚目の少年達だけしか登場しない様な…。

月初めからいきなり、何だかアブノーマルな話になってしまい恐縮ですけれど、WOWOWで絶賛放送中の「新ツインピークス」、もし拙ブログでご興味を覚えたのなら、是非ご覧下さいませm(__)m。其れでは、今週も拙ブログをご贔屓の程、何卒宜しくお願い致しますm(__)m
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