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野武士のグルメ

どうも僕、出張から帰って来て、生活のリズムが狂っていまして、朝3時になりますと、すっかり目が覚めちゃうんですよ。何だか、漁師さんかお豆腐屋さんか新聞配達人の様な生活になっちゃいまして、お昼ご飯を食べ終わると強烈な睡魔が襲って来まして、閉口しています。仕方がありませんから、不承不承の態で愛犬の散歩に行くのですけれど、幾ら何でも、もう少し寝たいなァ。まァ、明日から週末ですし、少しでも睡眠時間を取る様にしようっと。

こういう時、身体に喝を入れるのは暖かい飲み物と思うんですが、日本の朝と謂えば、何をおいてもお味噌汁でありましょう。 味噌蔵の 鼠と共に 梅雨迎ふ、と謂う句がありますけれど、僕、出汁は矢張り、いりこか昆布ですかねえ。間違っても顆粒や粉の出汁もどきは使いませんが、つい先日、鯉こくを食べる機会がありまして、いや、美味しかったです。此れ、確か、隠し味に清酒とほんの少しの砂糖を入れる筈でして、山椒が利いて、非常な美味でした。清冽な清水で育てているのでしょう、鯉の臭みが全くありませんで、お酒の〆には最適でありました。此処大分では泥鰌汁やがん汁がお勧めでして、亡母の生まれた宇佐の地の名産なんです。宇佐の泥鰌が、浅草の駒形どぜう、飯田屋、たつみ屋等々、都内の名店で使われていまして、東京に行かずとも大分で安く美味しく頂けます。がん汁とは、川で獲れるモクズガニを、殻ごとすり潰して醤油味で仕上げるものでして、此れまた絶品であります。此のモクズガニ、彼の有名な上海蟹、紹興酒に漬けた所謂酔蟹と同じ種類でして、そりゃ美味しいに決まってます。僕、蟹には目がありませんから、此の酔蟹、香港や博多や都内で何度か頂きましたけれど、生きたまま紹興酒に漬けますからね。内子も蟹味噌も蟹の身も、紹興酒と混然一体となり、旨味が凝縮された感があり、こりゃ堪りません。其の香港で食べた、絶品のスープを思い出しました。恐らく福建料理と思うのですけれど、フォーティーチャンと謂ったかなァ、大きな陶器に入ったスープなんですね。興味深いのは、具材は全て干した物から成るんです。此れも又、旨味が凝縮されている感があり、入ります物は、鮑に牡蠣に貝柱、海老に帆立に烏賊、椎茸にフカヒレに白子、数種類のお肉と、もう出汁が出ちゃって仕方が無い感じなんですよ。此れ、全ての具材が干してますから、其れを戻す為に、造るのに数日掛かる由でした。大変な高級食なのですけれど、亡父が香港には縁が深く、知り合いが居たものですから、格安で食べる事が出来ました。

アメリカで食べましたのが、クラムチャウダーにビシソワーズ、彼の国を代表するスープですけれど、僕、印象に残ったのがガンボです。此れ、アメリカ南部の料理なのですけれど、所謂クレオール--混血と謂う意味です--料理でありまして、多くの国の食文化が合わさって出来た物です。先ず、ガンボに必ず入っているオクラは、黒人奴隷達がアフリカから持ち込んだ物です。インディアンがすこぶる愛したハーブがスパイスとして入り、ピーマンやトマトや玉葱は、中南米を侵略したスペイン人達が持って来ました。其処に地元で獲れた魚介類を入れて煮込むのですけれど、調理法はフランスのブイヤベースでして、ねっ、多国籍料理でしょ。此のスープをご飯にかけて食べるんですが、甘辛くスパイシーな割にサラッとした感じ、此れ、日本人向けと思いますよ。

其のアメリカのお隣、メキシコのティファナで、ライムを絞り込んでコロナ・ビールを飲み、そして頂いたのが、トルティーヤのスープです。トルティーヤとは、とうもろこしの薄焼きパンでして、其れがスープに入っているんですね。此のスープ、到ってシンプルでして、玉葱、トマト、ニンニク、そして少量のお肉が入り、揚げたトルティーヤを入れ、お好みでレモンとタバスコとチーズを入れるんですが、メキシコでは何処に行っても食べられる、定番のメニューです。僕、途中で気付いたのが、ああ、此れがメキシコのお味噌汁なんだな、と謂う事でした。実際、飲んでいてちっとも飽きが来ず、其の辛さや酸味やスパイシーさが、乾いた気候のメキシコに合うんですよねえ。

其の風土に合うと謂えば、インドを外す事は出来ません。僕、1か月間、彼の地を彷徨いましたけれど、まァ、其の尋常では無い暑さ、不衛生さ、水の悪さ、毎日毎日3食全てがカレー、2度と行きたくない国の1つです。だって国道を、神聖な生き物である牛達が、悠々と闊歩している国ですよ~、兎に角閉口しました。其れはさておき、インド南部にはサンバールと謂うスープがありまして、此れ、豆にじゃがいもに人参、其の他季節の野菜がふんだんに入り、ほんの少量のスパイスで味付けした物なんですが、優しい味なんですよ。将にインドのお味噌汁と謂った感がありまして、僕、毎日のカレーの食べ過ぎで、胃がやられたんじゃないかと思ってましたから、将に干天の慈雨、旅の途中から、此のサンバールばかりを食べていましたもんね。

韓国の釜山で食べたソルロンタン、此れは牛骨と卵の優しい味です。台北の屋台で冷ましながら夢中で食べたクーリータン、此れは蛤のスープ。ジャカルタやシンガポールで食べたソトアヤム、此れはチキンとウコンにニンニクが入った、黄色いスープでして、何だか二日酔いに効きそうですが、これもまた優しくほっとする味でした。極寒の小樽で食べた三平汁、此れは身に染みたなァ。常夏の沖縄のお味噌汁って、とってもアナーキーと謂うかワイルドでして、兎に角量が多いんですよ。ラーメンの丼に、並々とお味噌汁が入っています。スパムにお豆腐、野菜に卵に海藻類、具材がこれでもかと入ってまして、もう僕、食べながら汗が止まりませんでした。タイと謂えば、何と謂ってもトムヤムクンが有名ですけれど、僕、トムカーガイの方が好みかも。此れ、ココナッツミルクをふんだんに使ったチキンスープでして、ライムにハーブに茸が入った一品です。ハーブの爽やかさ、ココナッツミルクの甘味、そしてライムの酸味が加わり、う~ん、此の初夏の時期にはぴったりのスープでして、何だか久方振りに食べたくなりました。又ね、僕がかって住んでいました、オーストラリアのメルボルンと謂う処は移民の街でして、ギリシャにイタリアにベトナムにフィリピン、チャイナ・タウンに中近東に東欧等々、夫々庶民的なレストランがありましたから、居ながらにして世界の食を網羅する感があり、どの国にも美味しいスープがありました。でもね、どんなスープが出て来ようと、日本人は最後はやっぱり、ご飯とお味噌汁ですよ。此れに勝る物は無い、僕、そう確信しています。

今宵は旧知の料理関係者と会食の機会がありまして、十数年ぶりの再会なんです。と思ってましたら先日、当院の近くで偶然会って驚きましたけれど、今夜は楽しみですねえ。其の所為もあって、料理の話を思わず書いてしまったのかもしれません。さて、明日から暫くの間、全国的に雨が続く様です。どうか皆様、暖かいスープを召し上がって、体調管理にはどうぞお気を付け下さいませm(__)m。それでは又来週お会いしましょう。ごきげんようさようなら(^.^)/~~~
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