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HURT // // / /

あ~、昨日はよく寝ました~。燻製造りに勤しもうかとも思ったのですけれど、1週間の疲れが出たんですかね、ただただ呆然とプロ野球交流戦を見ながらうたた寝したりして、すっかり怠惰に過ごしてしまいました。皆様は週末は如何お過ごしでしたか!?

朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらわれたる 瀬々の網代木、今朝も僕、愛犬と共に散歩していたのですけれど、凄愴と申しますか、凄味があり悲壮感すら感じさせる、素晴らしい朝焼けでした。茜色と謂うか曙色、いやいや東雲色の方が正確かも。淡い赤と黄と藍が混じり合い、何とも美しい色合いでして、僕、愛犬と共に見入ってしまいました。思えば愛犬の甲斐犬ももう16歳、後何回、彼女と此の景色を見る事が出来るかと思うと、何だか哀しくなりました…。

其の愛犬よりも古い付き合いなんですが、2000年にスタートした映画、「X-MEN」も今年で17年目を迎えまして、何と今回の最新作でシリーズ10作目となりました。僕、其の全作品を劇場で観ているのですけれど、此処まで来ますともう、17年越しの付き合いですからね~、殆ど旧友の様な感覚なんです。全世界で大ヒットしているシリーズですから、僕の様な人が沢山居ると思います。さて、今月公開されたばかりの「ローガン」は、前評判通りの大傑作、シリーズ中でも白眉とも謂える出来でした。実は僕、本作の監督のジェームス・マンゴールドさん、前作が微妙な感じの出来だったので、大丈夫かなと危惧していたんですよ。とんだ杞憂に終わりまして、ジェームスさん、ごめんなさいm(__)m。世界80か国で売り上げ1位、と謂う前評判に違わぬ作品でした。

此のX-MEN、突然変異で特殊能力を持った人間、所謂ミュータント達の物語でありまして、劇中、異形の者達が沢山出て来るんですね。大嘘の話ですから、細部にまで拘らなければ、お話にリアリティが生まれないと思うんです。本作は其の点は悠々とクリアしていまして、ヒリヒリする様な現実感がありました。多くの社会問題にも触れていますし、演出も真に迫り、ピリピリする切迫感がありました。本作の様なアメリカン・コミックが原作と謂うと、どうしても子供向けと思いがちなんですが、本作はR指定でもあり、僕、是非大人に観て欲しいです。しかもね、R指定となりますと、年齢制限となりますから興行的に不利なんですね。けれども、主役のヒュー・ジャックマンが自らのギャラを下げてまでR指定にすべきだと主張、正しい選択だった様に感じます。脇を固めるパトリック・スチュワートも本当に素晴らしいですし、敵役を演じるボイド・ホルブルックも好演、其の他の役者さん達もバッチリです。しかし、其れを凌駕する勢いなのが、本作で映画デビューした12歳の子役、ダフネ・キーンちゃんです。此の女の子、凄まじい存在感と目力でして、僕、将に目千両と思いました。さて、優れた映画がすべからくそうである様に、本作も又、現代の世相や社会情勢を、怖い程上手に捉えていると感じました。其れは恐ろしい程なんですよ…。未見の方の為に詳しく書けないのが残念でなりません。あ~、もう、僕の廻りの人、誰か行って下さい!早く此の映画の話をしたいです~!

でね、粗筋と謂うか、物語のフォーマットは、左程目新しくは無いんです。寧ろベタでして、旧約聖書の出エジプト記であり、ロード・ムービーであり、西部劇であり、アメリカン・ニューシネマのミックスでありましょう。只、其の定番のお話を見事にアップ・トゥ・デート、最新式のモードに bitter な味付けをして、見事に仕立て直した感があり、いやはや何とも、本当に傑作でしょう。またねえ、劇中の絵も決まってまして、見事なカットが沢山ありました。ただ、老婆心ながら、もし劇場に足を運ばれるなら、X-MENシリーズの何作かをご覧になられてからの方が、より本作を楽しめるかと思います。

閑話休題、此の映画の主人公であるウルヴァリン、又の名はローガンの出身地はカナダと謂う設定です。本作でも重要な意味を持つんですが、此のカナダ、リベラルな国として広く知られているのはご存じの通りです。インディアンが迫害にあったのは事実ですが、アメリカ程の酷さはありませんでした。そして、かっては英仏両国が支配しており、其処から独立した形なんですよね。黒人奴隷も此の国には居ませんでした。移民や先住民にも優しく、銃の所持には強い制限があると謂う国民性でして、お隣のアメリカとは随分違う感じが致します。矢張り、虐殺・強盗・差別のアングロサクソンだけでは無く、自由・平等・博愛の、フランス系住民が多い所為なのかなァ…。

我が国とカナダの関係って、貿易のみと思われがちです。実際、両国間には、輸出入併せて、毎年2兆円の経済関係があります。でもね、僕が注目したいのは、両国間のアカデミックな繋がりなんですよ。初めて日本に訪れたカナダ人、其れは江戸期の事でありまして、ラナルド・マクドナルドと謂う人物でした。僕、吉村昭先生の小説で彼の存在を知ったのですけれど、ラナルドさんはスコットランドとインディアンのハーフなんですね。インディアンの血が入った自分のルーツは日本にあると聞き、我が国に強い憧れを抱くんですね。まァ確かに同じモンゴロイドですから、決して間違ってはいません。さて、銀行に勤めていたラナルドさんは一念発起、捕鯨船に乗り込み、北海道で下船、利尻島に上陸します。やがて長崎に送られ、其処で取り調べを受けるのですけれど、徳川幕府も馬鹿ではありませんで、ラナルドさんの人柄や能力を知り、本邦初の英語教師となるんですね。日本に滞在したのは約5年、カナダへと帰るのですけれど、ラナルドさんの愛弟子に、森山栄之助と謂う人物が居ました。ペリーが黒船に乗ってやって来た際には通訳を務め、英語塾を開いたんですが、其のお弟子さんに福澤諭吉先生が居たんですね。つまり、福澤先生はカナダ人ラナルドさんの孫弟子と謂う関係でして、慶應大学はカナダに縁がある訳です。此れ以外にもまだまだありまして、僕の亡母の母校、東洋英和の創立者はカナダ人の女性宣教師ですもんね。天下の名門、麻布高校も同様ですし、其の他、青山学院や同志社の創立にも、カナダ人宣教師が大きく関わっています。東京女子大も関西学院大も、カナダ人教育者と大層縁が深い処なんですね。慶應、青学、同志社、東洋英和と並びますと、何だか自由で伸び伸び、粋でお洒落で都会的な校風と謂う感じがしませんか?此れが、早稲田・亜細亜・国士舘・拓殖と並ぶと、滅茶苦茶な体育会系と謂う感がありますもんね。

映画評から、カナダと日本の教育史と、書いている僕も吃驚の展開でありました。よし、では、今日は此の後、面談に来客と忙しいですけれど、頑張って来ます!
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