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☀ 火の鳥 ☀

急に暑くなった所為か僕、身体がぐったりしていて閉口なんですが、昨夜、ビール片手にナイターを観ていました。僕のこよなく愛する阪神タイガースの試合でして、甲子園球場にジャイアンツを迎えての一戦でしたが、何だか感動したんですよ。勿論4万を超す超満員でしたが、お客さんは皆、黄色のTシャツを着て、タイガースのマーク、T・Hの人文字を造っていまして、将にスタジアムが一丸となっての大応援でありました。タイガース・ナインも、其れに応えるかの様に、半世紀以上前の復刻版ユニフォームで登場、また此れがね、濃紺に白線が入っただけのシンプルな物でして、カッコ良いんですよ。何時もですと白地に縦縞のユニフォームなのですけれど、昨日は何だか、レトロなんですが新鮮、素敵でした。尤も、昭和10年設立のチームですし、古き良き伝統が感じられ、此れは矢張り、日本の他のスポーツには無い、プロ野球の良さと思います。試合は9-0でタイガースの快勝、と書きたいんですが、こういう節目のゲームで勝った試しが無いのも阪神の伝統でありまして、ジャイアンツのエース、菅野君が投げていたとは謂え、全く打てずに0-1の完封負けってのは如何なもんでしょう…。試合開始の頃は和気藹々だったお客さんも、最終回には罵声が飛んでいたりして、仕方ねえなァと思いますが、僕も含めて、今日のゲームも又見ちゃうんでしょうね~。

其の伝統、スクールカラーにせよ社風にせよ、確かにあると思うんですね。例えば慶應とか日本海軍とかサントリーって、何だか自由闊達で活き活き伸び伸び、お洒落で粋な感じがしませんか。此れが、早稲田とか日本陸軍とか和民って、何だか田舎風で野暮天、ダサくてスパルタな感じでしょ!?でね、政界も同様でありまして、僕、かっての自民党って、融通無碍と申しますか、かなり幅があって、自由な雰囲気の政党だったと思うんですよ。かっては派閥がありまして、例えば田中角栄派なぞは、「日本改造計画」と謂う有名な本でも分かる様に、インフラ整備を力を入れてましたが、社会党とも関係は悪くなく、弱者にも手を差し伸べる考え方でした。叩き上げの政治家が多かった記憶があります。大平首相が率いた宏池会は、割とリベラルな政策集団ですが、権力闘争に弱く公家集団と呼ばれました。官僚出身が多いんですよね。清和会、小泉さんの派閥はかなり右寄り、新自由主義的なイメージですね。三木元総理の番町研究会は、クリーンな政治が看板でした。中曽根派は憲法改正ですねえ。ねっ、同じ政党と雖も、考え方がバラバラでしょ!?其れは、当時は中選挙区制であり、そしてまともな野党が無かった所為もあるのですけれど、自民党其のものが、懐の深い、多様性を認める政党だったと謂う証左でありましょう。

其の自民党の古き良き伝統は、今では見る影も無いと申しますか、現総理はもう殆ど独裁者ですよ。加計学園に森友学園、此れ、政府首脳は誤魔化した心算かもしれませんが、アベ夫妻は全く関与していないと考えている国民は、皆無だと思いますよ。王様の耳はロバの耳、裸の王様でありましょう。憲法改正にしても、自民党案すら無視して己の考えを声高に訴える始末でしょ。畏れ多くも天皇陛下のご退位のご意向も無視、此れ、戦前ならば不敬罪で逮捕されてます。しかもね、ハイリスク過ぎる原発は推進し続け、年金や赤字国債や東北復興や子供の貧困は黙殺、僕、こんな酷い総理は初めて見ました。此のヒトがやっている事は、個人による国家の私物化ですよ、全く。

今回の共謀罪の問題にしても、国連から「人権やプライバシーの問題があるので止めるべき」と勧告された事に激昂、逆切れする有り様です。大体ね、加計学園の問題で、文部省からアベ総理の関与を明記した文書が出たじゃありませんか。そうしましたら、執拗に其の犯人探しをしてるってんでしょ。器の小さい、つまらん男だねェ。どんだけ自信が無いんだか。例えばね、自分と違った意見を聞かされ、腹が立ったとしても、先ずは傾聴してみるべきでしょう。其れが大人の、紳士の嗜みでありまして、其れを逆切れって…。真善美と謂う言葉がありますけれど、人生1度きりなんですから、楽しく明るく生きたいじゃありませんか。他人様を羨んだり蔑んだり、疑ったり利用したりって、生き方として美しくありません。例え今は自分の考えが受け入れられずとも辛抱我慢、粘り強く誠意を持って頑張るのが日本男児じゃありませんか。

漫画界の大天才手塚治虫先生、僕、全集を持っていますけれど、彼の代表作はご存じ「火の鳥」であります。永遠の命を持つ火の鳥が、現在過去未来、そして宇宙を行き来する大傑作なんですね。未読の方には是非ご一読をお勧めしますけれど、此の「火の鳥」、実は雑誌掲載時は、打ち切りばかりなんです。「火の鳥」は、黎明編から始まって、未来編ヤマト編宇宙編、羽衣編望郷編乱世編等々、全部で12巻の大作です。掲載された雑誌は、「漫画少年」「少女クラブ」「マンガ少年」「COM」「野生時代」と転々としておりまして、さながら夜逃げを繰り返すかの様、しかもね、書籍化した際には、小学館・朝日新聞・角川書店・講談社から出版しているんです。通常ですと、「ワンピース」にせよ「進撃の巨人」にせよ、「ゴルゴ13」も「ドラえもん」も、同じ出版社で連載し、出版します。講談社で連載すれば講談社で単行本になりますし、其れは小学館でも秋田書店でも同様です。

では何故、漫画の神様とまで呼ばれた手塚先生の代表作がこんな目に遭ったのかと謂えば、編集者に全く理解が無かったんです。此のお話は、壮大なスケールの中、様々なエピソードがあり、其れが全て火の鳥にリンクして来るんですが、日本では滅多にお目に掛かれない、大叙事詩であり、神話の粋に達した大傑作なんですね。其の余りのスケールの大きさ故、編集者の狭い視野では、○○編だけ見ても、全く理解出来なかった訳です。「手塚先生、大変申し上げにくいんですが…」と謂う事で打ち切りとなる事を繰り返しました。昭和29年に始まった連載は、中断を繰り返し、雑誌社や編集者を変えつつ、34年の月日を経て、昭和63年に終わったのですけれど、手塚先生は未だ書き足りなかった由でして、後3つのエピソードが残っていたとか。何でも、手塚治虫先生の死のイメージを具現化、死にゆく自分を漫画にする処でお話が終る予定だったそうで、いやはや何とも、凄まじいまでの表現欲ですよねえ。何はともあれ、皆様是非「火の鳥」をお読み下さいませm(__)m。

でね、僕、ただただ感動しますのは、此の偉大な作品のレベルの高さについては勿論なんですが、打ち切られても打ち切られても、連載を続けようとした、手塚先生の其の熱意なんですよ。手塚先生の人気やギャランティの高さは、何十年にも渡って勿論日本一、其の人が、自分の子供と変わらない年齢の編集者に何度も頭を下げ、「連載させて下さい」とお願いしてるんですよ。無論、作品がこうなってああなって、とプレゼンテーションも幾度と無く繰り返した事でしょう。百術は一誠に如かずと謂う言葉がありますけれど、僕、他人様に自分の事を理解して貰おうと思えば、手塚先生程の努力と熱意と言葉は、きっと必要不可欠と思うんです。アベ総理、貴方とは数十段はレベルの違う、手塚先生が此処まで努力しているんですよ。共謀罪にせよ憲法改正にせよTPPにせよ、アベ総理には、手塚先生程の誠意と熱意と熱弁があったんでしょうか…。僕、甚だ疑問だなァ…。
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