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we are groot.

ひらひらと 海女潜り消ゆ 雲の峰、昨日は暑かったですねえ。もう初夏だなァ、つくづくそう思いますけれど、陽射しが段々と、肌をちりちりと焼く感じになって来まして、こうなりますとそろそろビアガーデンの季節ですね。でも、デパートの屋上にあるビアガーデンって、直ぐにビールは温くなっちゃうし、むうっと暑いですし、僕、其れならばビアホールの方が空調が効いていて良いなァ。でもね、地方って、洒落たビアホールって中々無いんですよ。都内ならば、銀座のライオン、浅草の神谷バー、神田神保町のランチョン、此れ以外にも色々と名店があるんですが、昔、大分にもサントリージガーバーってありまして、此処が唯一、都心部のビアホールの雰囲気と佇まいでありました。何時の間にか無くなったのが残念でなりません。でも、大分の都町と謂う夜の巷の盛り場には、お洒落なバーも点在している由、O事務部長に教えて貰って、今度是非行ってみようっと。

閑話休題、僕、週末は、前々から気になっていました、北方謙三先生の「三国志」全13巻をとうとう購入、流石に長いですからね、未だ7巻までしか読んでないんですが、いや、大ベストセラーだけあって、確かに面白いです。僕、三国志は大ファンでして、横山光輝を筆頭に幾つかの漫画、NHKの人形劇、実写映画と見ました。そして、柴田錬三郎、陳舜臣、勿論吉川英治の各先生の小説は勿論の事、「三国志演義」に、ちくま文庫版の原典を翻訳した「三国志」も読みました。でもね、北方先生のバージョンの三国志は、今までとは全く違った視点でありまして、従来は悪役とされていた人が爽やかだったり、オツムの出来が余り良くないという人が頭脳明晰だったり、謂わば逆転の発想でした。新鮮で斬新でユニーク、万人が知る古典を現代的な解釈にしていまして、そうですねえ、フランス料理で謂う処のヌーベル・キュイジーヌでしょうか。即ち、従来のバターや生クリームをふんだんに使った濃厚なフランス料理では無く、あっさりとお上品に、そして今まで使わなかった食材もさり気無くソースに使ってみると謂いますか、こりゃあ売れる筈ですよ。只、登場するヒロイン達が、揃いも揃ってグラマラス、豊満な美人ばかりと謂うのは、こりゃきっと作者の好みでしょう。其処はご愛嬌として、確かに面白いです。

僕、つくづく思うんです。歴史小説って、其の作家の理想像や、価値観や、物事の解釈を表している気がします。僕が最も好きな歴史作家の海音寺潮五郎先生、ずば抜けて面白い小説ばかりですが、彼のお話の主人公は、骨太な生一本な男子ばかりでしょ。藤沢周平先生の主人公の殆ども、皆さん、男が男に惚れると申しますか、如何にも凛々しい侍でカッコ良いですもんね。遠藤周作先生ですと、信仰の問題を抱えたクリスチャンの侍となります。堺屋太一先生は、通産省の元官僚だけあって、経済問題や組織論に重きを置いた歴史小説の感が拭えません。隆慶一郎・安部龍太郎の両先生は、痛快な快男子が多く現れます。謂わずと知れた司馬遼太郎先生は、激動期に颯爽と生きた男達がメインでしょう。松本清張先生になると、怨みを持ちつつ、歴史に埋もれた敗者側が主人公。白石一郎先生は、海に生きる痛快な船乗り達。森鴎外先生は如何にも知性に満ち満ちた感じ、官僚批判や安楽死がテーマであり、今読んでも新鮮です。とまァ、歴史上の主人公も様々な解釈が可能な訳ですから、より作者の理想像を投影し易いんじゃないかしら。僕、歴史小説は、クラシック音楽に似ている気がするんですよね。だって、バレンボエムとバーンスタインでは、指揮者としてのスタイルが全く違うでしょうから、バッハの同じ曲をやるにしても、解釈は大きく異なる筈です。しかしホント、此の世は嫌な人ばかりですからね、せめて小説の中だけでも、凛々しく颯爽と生きたいですもんね。

閑話休題、僕、此の週末、久方振りに映画に行って来ました。前評判が非常に高い、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」を観たのですけれど、いやあ、何だか良心的なたい焼きの様でして、頭のてっぺんから尻尾の先まで、上質なあんこがしっかり詰まっている感じ、此れ、皆さん、傑作ですよ♪未だ公開されたばかりですし、未見の方が殆どでしょうから、ストーリーについて詳しく書けないのが残念でなりませんが、少しだけ映画評を綴ってみます。先ず、脚本・演出・音楽は満点に近いんじゃないかしら。其のセンスには脱帽ですし、監督を務めますジェームス・ガンさんは、元々インディーズの人でして、製作のマーベル社も、決してメジャーとは謂えない此の方に、よくまァ大作の指揮を任せたと思います。

そして此の「ガーディアンズ~」のお話、主人公達は異形の者ばかりなんですね。アライグマに緑色のお姉さんに機械人間に青色のオジサン、極めつけは、喋って動く小さな木まで登場します。中々感情移入し辛い面々なのですが、其処が監督の力量なのでしょう、泣いて笑って楽しめて、爽快感と疾走感と躍動感があるんですよね~。謂ってみれば、非常にベタな話でして、或る意味王道のストーリー、古典落語であり藤山寛美の人情噺、フォーマットは古の松竹新喜劇と左程変わらないんですよ。其れを、舞台は大宇宙、特異なキャラクター、最新技術のCG、絶妙の選曲でアップ・トゥ・デイトし、最新の味付けに仕上げていますから、ちっとも古臭さを感じないと謂う訳です。謂わば温故知新、達者なものですし、監督さんの抜群な職人芸を観た気がしました。僕、ラスト近くのシークエンスでは思わず涙しましたし、マーベル社の次の作品を早く観たいですもん。そして、上手いなァと痛感しましたのは、劇中の異形の者達は皆、夫々深刻な悩みを抱えながら、真摯に真っ当に生きているんですね。此れ、今の世知辛い世の中では、皆が我慢して歯を食いしばって暮らしている訳で、異形の者達でも頑張っているんだ、ならば自分ももっと頑張らなくてはと元気を貰える作品です。だからこそ、全世界で未曽有の大ヒットなのでしょう。其れにしても、ベビー・グルートは可愛かったなァ♡今度是非、フィギュアを買いに行かなくては!

文は人なりと申しますけれど、此れは絵画だろうと映画だろうと、あらゆる芸術は皆、同じでありましょう。ゴーギャンやモジリアーニやクリムトを見て、誰しもが彼らの絵だと分かりますよね。映画も、イーストウッドもコッポラも今村昌平も、どの作品を見ても、彼らのカラーがしっかり刻まれています。でね、冒頭ご紹介した歴史小説群も、最先端を行くマーベル社の作品も、クリエイターの優しい人間性に満ち満ちているからこそ、時代や国籍を超え、ヒットし続けていると謂う事でしょう。CG技術が日進月歩の今でも、大事な事は、作者の心根、心情でありまして、何だか僕、週末の間、其れを再認識した様に思いました。

此れ、芸術作品だけでは無いと思うんです。当院の様な医療、そしてサービス業全般においても、所謂ホスピタリティ、おもてなしの心が大原則でして、其れは即ち、スタッフの人間性ですもんね。此の豊かな人間性、言い換えれば感性を磨くのって、本当に難しい事ですよね。僕、何時か此の病院からリタイアする日が来ると思うんですが、せめて其れだけは此処に残せたら良いなァ…。何だか、柄にも無くセンチメンタルな事を書きましたが、今週も拙ブログをご贔屓の程、何卒宜しくお願い致しますm(__)m。
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