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the unforgettable fire

春めきて ものの果てなる 空の色、当院の桜も漸く満開に近く、随分と暖かくなりました。でもねえ、其の季節とは裏腹に、僕の体調は中々良くなりませんで、昨日もね、尾籠な話で恐縮なんですが、夜中に咳と鼻水が止まらなくなり、閉口しました。は~ァ、何時治るんだろ!?かれこれ一カ月近くこんな状態でありまして、今年の風邪は性質が悪いとは聞きますけれど、読者の皆様方も充分お気を付け下さいね。

しかし、こういう時は矢張り人肌燗で身体を温めるのが一番なんでしょうが、先月でしたか、大分の銘酒、「西の関」がイギリスでの販売を始めたとか。お披露目会が開かれ、幸い大好評だった由でした。僕、西の関は少々甘く、左程飲まないんですが、大分県民としては嬉しい限りです。でね、其の会にはバイヤーや関係者が多数訪れていたんですが、中でも、ポール・ファレリーさんという議員がおり、大絶賛でぐびぐび飲んでいたと記事に出ていたんです。ファレリーと謂えば、典型的なアイルランドの姓なんですね。合縁奇縁と申しますか、大分とアイルランドには不思議な縁があるんですよ。

モンタナ・ジョー、本名衛藤健、と謂われても、ご存じ無い方が殆どでしょうが、此の方、実は日本人で唯一の存在でして、何と、本邦初のマフィアの幹部になった人なんですね。大分生まれの日系移民の息子としてカリフォルニアに生を受け、紆余曲折を経て、闇賭博でのし上がるんですが、有色人種のみで構成されたモンタナ・ファミリーを結成、親分となります。シカゴ全域に数十件の賭博場を持ち、レストランにナイトクラブに多数の不動産を所有する大立者となりました。結局は捕まってしまうのですけれど、此のモンタナ・ジョーの愛妻がアイルランド人だったんですね。そして、大企業である日立造船、此の会社の創立者は、エドワード・ハンターと謂うアイルランド人なんですが、日本人と結婚しまして、其の彼のハーフの息子さんが、大分にあります、鯛生金山の開発を始めたんですね。

大分の様な片田舎でも、アイルランドとはご縁がある訳で、何だか不思議に思います。でもね僕、日本とアイルランドって、親和性が極めて高い様に思えてならないんですよ。日本をこよなく愛した小泉八雲、「耳なし芳一」のラフカディオ・ハーンもアイリッシュですし、ジョン・レノンもアイルランド系で、日本人のオノ・ヨーコと結ばれたでしょ。君が代の最初のバージョンを作曲したのもアイルランド人。有名な唱歌、「蛍の光」「仰げば尊し」「故郷の空」はアイルランドと同根のスコットランド民謡。そうそう、タレントの土屋アンナさんはアイルランドと日本のハーフ。西川ヘレンさんもアイリッシュ。ねっ、意外と繋がりがあるもんでしょ!?

スコットランド・アイルランド・ウェールズの人達を、ケルトと呼ぶんですが、彼らはずっと、ブリテン島--現在のイギリスですね--の土着の民として、長い間平和に暮らして来ました。其処に、ドイツに居られなくなった、アングロサクソンという民族が上陸、謀略と暴力と略奪を千年単位で繰り返し、ケルト民族を併合、イギリスと謂う国が出来上がります。さて、其のケルトの民が信じていた宗教を、ドルイドと呼ぶのですけれど、此れ、日本人と考え方と酷似しているんですね。山河に精霊が満ち満ち、森や海や泉に神が宿るという多神教であり、輪廻転生を信じていました。此れ、所謂アミニズムの考え方でして、ドルイドも日本も同じですもんね。そして、縄文式土器は渦巻き模様で有名ですけれど、古代ケルトの民の絵と、吃驚する程似ているんですよね。両者に交流なぞあった筈も無いんですが、此の同一性、シンクロニシティってやはり、日本人とケルトの民の、自然を大事にし共存共栄を図る、優しい民族性の現れと思えてなりません。

話を現代に戻しましょう。「ライ麦畑で捕まえて」で世界的な作家となったサリンジャー、彼も又アイルランド系です。彼の小説の中で、此の道や 往く人なしに 秋の暮れ、やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の声、という2つの句が引用されていまして、とても印象的なのですけれど、実は此れ、俳聖芭蕉の句なんですよね。ノーベル文学賞を受賞した、世界最大の詩人の1人であるイェイツ、彼も又アイルランド人です。彼の書いた戯曲に、「鷹の井戸」という有名な作品があります。此れ、アイルランド神話を基にしているのですけれど、日本の能の形式を其のまま取り入れていまして、1916年のロンドンや18年のニューヨークが初演ですが、平成の今も尚、上演されています。其れから1世紀を超え、今では坂本龍一や、アイルランドのバンドが、其の戯曲の音楽を担当していたりして、両国の精神的繋がりって、凄いものがありますよねえ。そして、第二次世界大戦中、アイルランドは中立を守り通したのですが、首都ダブリンには日本大使館がありました。日本大使館は、敵国イギリスの厳しい監視下に置かれていたんですね。ところが、イギリスのアジアの大拠点の植民地である、香港とシンガポールが日本軍に陥落した時、ダブリン中のお米が無くなったとか。アイルランド人達が秘かにお米を買い集め、日本大使館に届け、大祝賀会が開かれたそうであります。

メンバー全員がアイリッシュであり、アイルランドの、いや、世界を代表するロック・バンド、U2ですけれど、2011年のワールド・ツアーなぞ、全世界での観客動員数が700万を超えていまして、此れ、未だに破られていない不滅の大記録です。此れだけのビッグ・バンドなんですが、原発に反対して放射能防護服を着てライブをしたり、将にロックなんですよね♪そして、彼らの4枚目のアルバム、1984年にリリースされた「焔」は、広島・長崎の被爆者が描いた絵に影響を受け、完成した名盤です。何だか、ご紹介するのが段々と大物になって来るんですが、1990年まで、アイルランド大統領を務めたパトリック・ヒラリーさん、彼程の親日家は珍しい様に思います。だってね、来日時に必ず観る物は能と狂言、そしてご自身のオフィスのテーブルには、天皇皇后両陛下のお写真が必ず飾ってあるってんですから、何だかありがたい話ですよね…。僕、意気に感ずでありまして、此の長い長い友情に応えるべきと思います。今までイングランドからは搾取され差別され続けて来たんですし、アイルランドはもとより、同系の民族である、スコットランドやウェールズの独立を、心から応援していますし、僕、何ならカンパしますよ!

さて、明日は僕、終日忙しくなりそうでして、もしかすると、拙ブログの更新は難しいかもしれません。其の場合、日曜日か月曜日に更新予定です。其れでは皆様、一足早いですが、素敵な週末をお過ごし下さいませ(^O^)
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