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OPA!OPA!

おはようございます。週末は凄まじい強風でしたね~。皆さんは如何でしたか、被害はありませんでしたか?僕、週末は殆ど部屋にこもりきりでして、テレビを見たり本を読んだり頂いた焼酎を飲んだりで、ゴロゴロしてました。昨日読破したもので、強い印象に残ったのは、「コロンブスそっくりそのまま航海記」ロバート・F・マークス著 風間賢二訳 朝日新聞社、でした。邦題はかっこ悪いですよね。原題は、THE VOYAGE OF THE NINA Ⅱ、二ーナ2世号の航海、ですから、こちらの方が随分すっきりしている様に思います。

さて、この書の内容はタイトル通りでして、現代の世に、15世紀の大航海時代を再現しよう、コロンブスと全く同じ装備で航海をしてみようじゃないか、勿論、船から装備から食べ物から、当時の文献に従い、通信機やGPSや携帯や電気や一切の動力も使用せず、当時を正確に再現した帆船で風のみで走り、スペインを出航、大西洋を無寄港で横断し、一路キューバを目指す、という冒険心をくすぐる一冊でした。幾度となく襲ってくる時化、大嵐、太平洋上で連日続く朝凪と夕凪、食糧不足に水不足、クルー達の大喧嘩とトラブルが続き、コロンブスは40数日で大西洋を横断したのですが、現代のクルー達は70数日をかけて命からがら到着するという有様、準備不足もその一因でしたが、かってのコロンブス達の方が現代人よりも船乗りとして余程優れていた、という読後感が残りましたね~。現代人が失いつつある第六感、所謂six senseですか、その欠如を感じましたね~。ほら、どうも嵐が来そうだとか、暫くすると風がピタリと止むぜ、もう少しすれば潮流に乗れる筈だ、なんて言うのは、船乗りの経験の蓄積や勘の賜物なんでしょうが、精神や神経が張り詰めていれば、感じとれるものかもしれませんよね。本書に出てくるクルー達は、もうすぐ島が見える筈だ~、なんて浮かれてしまって、とっておきのワイン樽を開け、大事に保存していたチーズにパンに干し肉を散々食べ散らかし、飲んで唄って大騒ぎ、夜が明けるや否や凄まじい大嵐で大パニック、なんて描写がありましたっけ…。

このブログを読まれている皆さんの男女比は皆目分かりませんが、男の子ならば、誰でも7つの海に繰り出して大冒険をする、という夢を見た事があるのではないでしょうか。メガ・ヒット漫画、ワン・ピースがその好例でしょうが、主人公ルフィや、共に旅をするゾロやナミは子供達の憧れでしょう。只、僕はフィクショナルな世界も素敵とは思いますが、この年齢になると、ノン・フィクションの方が興味深いですね。古典とも言うべきダニエル・デフォーの「ロビンソンクルーソー」、トール・ハイエルダールの「コンティキ号漂流記」、日本人が書いたものでは、堀江謙一の「太平洋ひとりぼっち」、以下は小説ですが、吉村昭の「漂流」白石一郎の「海狼伝」、幾度読み返した事でしょう。

僕、成人してからの冒険物での枕頭の書と言えば、何と言っても開高健の「オーパ!」シリーズに限ります。開高健氏は、サントリー入社後、「裸の王様」で芥川賞を受賞、ベトナム戦争に従軍し生死を彷徨った経験を基にした「輝ける闇」「夏の闇」、純文学の傑作「珠玉」「耳の物語」、そして、食通、グルマン(食道楽)としても有名で「新しい天体」「ロマネ・コンティ・1935年」は大傑作と僕は思います。さて、OPA!とはポルトガル語で、驚いたり感嘆した時の言葉でして、この一連の冒険記では、将に驚愕の連続なんです。世界中で、ルアーを使って珍魚大魚怪魚を釣りまくるというお話でして、ブラジルのアマゾン川では、トクナレ、ピラーニャ、そして黄金の魚ドラド。北極海に面するベーリング海峡では大魚オヒョウ、北米アラスカではブラックバスに淡水魚の皇帝と呼ばれるナマズのスタージョン、チョウザメ(この卵がキャビアですね。べルーガ、オシェトラ、セヴルーガ、とありますが、僕、やはりベルーガが最も美味と思います。)、キングサーモン、白銀の女王と呼ばれるターポン。モンゴルでは大魚イトウ。この他にも欧州や南米各国の大河での釣りは勿論の事、九州や四国の清流での鮎釣り、琵琶湖の鮒や鯉、北海道の湿原で幻の魚を追い、将にOPA!の連続、血沸き肉躍るとはこの事でしょう。僕、開高先生が羨ましくてならないのは、世界一の料理学校である辻調理師専門学校の先生(超一流シェフ)を連れ、釣れたての新鮮な魚を、その場で和洋中なんでもござれで料理するんですよ~。こんな贅沢は王侯貴族でもそうそう味わえるものでは無く、これまた一流カメラマンが撮影した数多くの料理が紹介されていますが、豪華絢爛とはこの事でして、これもOPA!でありました。

日本一の冒険家と言えば植村直己さんでしょうし、この方の事も書きたいのですが、又の機会に致しまして、生憎今日は週明けの月曜日、アポイントメントの時間が迫って来ました。それでは皆さんお名残惜しいですが、又明日まで、Bon voyage!!
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