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梅と桃との 色香をくらべ 中にすました 糸柳 

人肌に つけたる燗や 花の雨、僕、昨夜は会食がありまして、ご参加頂いた皆様には、此の場を借りまして、厚く御礼申し上げます。大変貴重かつ有益なお話を聞く事が出来て幸いでした。本当にありがとうございましたm(__)m。其れにしても、蛍烏賊 出そめし木々の 芽も育ち、僕の大好きな、此の小さな烏賊がメニューに無かったのは残念でした。今の時分、ううん、もう少し後になるのかなァ、新鮮な奴ならしゃぶしゃぶも良し、沖漬けも美味しいですし、湯掻いたのを酢味噌で、或いは炊き込みご飯も大変結構ですし、天婦羅も素敵でして、辛口の日本酒にぴったんこであります。アヒージョやペペロンチーノの具、そうそう、カプレーゼにしても意外と合うそうでして、こうなると白の辛口、シャブリの冷えた奴でしょうか。そう謂えば昨日、「夜の帝王」という凄い名前のお酒を頂きまして、皆で盛り上がって呑んでいたのですけれど、酒処である広島の酒造の物で、シャープな後口、とっても美味しかったです。広島と謂うと、僕、銘酒が多いのは知ってはいまして、でも、「千福」も「酔心」も、ちょっと甘いんですよね。俗に、「灘の男酒、広島の女酒」と謂うんです。灘は辛口、広島は甘口、という意なんですが、此れ、お米では無く、水の違いと思います。広島は軟水ですもんね。さて、其の席上、最も印象的だったのは、 flexible 、という言葉でした。フレキシブル、謂わずと知れた柔軟性、という意味ですけれど、此れ、どんな局面においても大事な事ですよね。僕、つくづく思うのですけれど、日々のルーティンの業務に追われていますと、どうしても視野狭窄になりがちです。そうなりますと、「自分が正しい!あっちがおかしい!」と思い込み、信念を持つのは素晴らしいんですが、もし其れが間違っていた場合、えらい事になりますよね。

でね、そういう人って、プライドが高過ぎるのか、現実を認めるのが怖いのか、我が強過ぎるのか、好き嫌いが激しいのか、変化を嫌うんですかねえ…。でも僕、そういう人って、決して成長出来ない様に思いますし、とっても嫌いだなァ。将棋の天才、升田幸三名人の川柳に、強がりが 雪に転んで 周り見る、という句があるんですね。ホント、上記の夜郎自大で世間知らずの朴念仁には、此の川柳の意味すら分からないかもしれませんね。あ~、やだやだ…。

さて、そんな野暮天の唐変木の田舎者の話はおつもりにしましょう。枕草子で清少納言が、「柳こそおかしきこそさらなれ」と書いていますけれど、ちょうど今の時分は、そろそろ柳が芽吹く頃ですよね。どうも僕、柳って、何だか色気と艶がある気がするんですよ。何をくよくよ川端柳 川の流れを見て暮らす、此れ、坂本竜馬が造った都々逸ですけれど、柳腰と謂えば、女性のしなやかな腰回りの事です。柳眉とは、柳の葉に似た細く美しい眉。長くて美しい髪は柳髪。でね、其の柳なんですが、最も用途が多いのが街路樹なんですが、此れ、本当に昔からそうだったんですねえ。昨日、古道である山陰道の遺跡を発掘していたら、柳の木が街路樹として使われていた事が分かったとか。此の古道、10世紀の物と謂いますから、1000年以上前から、街路樹という発想があったんですねえ。でも、歴史を紐解けば此の街路樹、紀元前からあったそうでして、此れも又、人間の創意工夫であり、精神のフレキシビリティを感じます。と申しますのも此の街路樹、実に様々な効果があるんですよ。かって光明皇后は、果物の木を植え、飢饉の際の非常食にしたと謂います。織田信長公は並木道を造り美観を重視し、徳川家康公が一里塚を築き、道標としました。景観は勿論の事、強風や吹雪を防ぎ、大気を綺麗にし騒音防止になり、ヒート・アイランドを抑制し、車道と歩道を分離し、砂塵や雨除けでもありますよね。僕、此れこそ柔軟性のある、形に囚われない思考と思うなァ。

福井県鯖江市、此処は内陸部の盆地に位置する豪雪地帯でありまして、人口は7万に満たない処です。でも、其れを逆手に取ったと謂いますか、眼鏡の生産では日本一のシェアを誇ります。山国で肥沃では無いスイスの時計産業にも似て、其れが鯖江市では眼鏡なんですよね。其の眼鏡だけでは先行きが不安だと、様々な派生商品を売り出し、成功を収めているとか。眼鏡の部品を用い、アクセサリーにルーペに耳かきに防災用の笛、ブレスレットに指輪にアクセサリーと、いやあ、自らを客観視し、そして創意工夫と発想の転換ですよね。僕、其れで思い起こすのが、ドイツのカール・ツアイスです。此処、謂わずと知れた世界一の光学機器メーカーですけれど、元々は田舎で顕微鏡を造っていた弱小メーカーでした。イェーナという街で創業したのですが、人口10万人ちょっとの鄙びた寒冷地でして、取り立てて産業なんて無かったんですよね。ならば勉強と研究だ、という訳で、今では、カール・ツアイスは、双眼鏡にカメラのレンズに望遠鏡、プラネタリウムまで手掛け、ドイツを代表するトップ・ブランドであります。良いカメラの殆どは、カール・ツアイスのレンズですもんねえ、大したものです。

でね、僕、今日、東洋経済誌を読んでいて、ハタと膝を打ったんですが、「何故日本は廃校を使わないのか」という特集記事が組まれていました。少子高齢化や人口の減少もあり、学校が廃校になる処が多いとか。本邦の場合、壊すだけだそうです。其の数、年間500件にも上る由、でも、壊すにもお金が掛かりますもんね。此れ、海外ですと、廃校や寂れた公園を、上手に有効活用しているんですって。ニューヨークの荒廃したエリアを、若手の優れたアーティスト達に無償で供与、其れが話題を呼び、今では其処の地価が急上昇したとか。オレゴン州では、閉鎖した小学校を、ブリュワリー&レストラン&ホテル&映画館にし、「お酒を鱈腹飲んで美味しい物を食べ、映画を観られて其のまま眠れる」と此れまた大盛況、予約が取れない程の大人気ですって。因みに此れ、全て民間に払い下げた由でして、そりゃそうでしょうね、頭が凝り固まった官僚どもに出来る筈がありません。

其れで想起するのが、日本のプロ野球の球場です。TV放映は減りましたけれど、実は観客動員数って、鰻登りの増加なんです。2009年は2200万人でしたが、昨年度は2500万人を突破していまして、マスコミは野球は不人気だと煽りますけれど、真っ赤な嘘という事が良く分かりますよねえ。地域経済への貢献度を考えれば、最も有効なプロ・スポーツと思います。でもね、プロ野球の各チームって、一部を除けば、赤字が多いんですね。其の最大の理由って、球場からの収入が無い事なんです。球場の所有は自治体だったりしますから、年間何十億という多額の家賃も取りますし、飲食物や看板等の広告収入に関しても、球団には一部しかお金が入りません。こんな無茶苦茶が成り立っている訳で、そりゃあお客さんが幾ら入っても赤字になりますよ~。で、日本ハムなどは、自前の球場を造ると、既に用地取得を目指しているんですが、そうしましたら、北海道側が「家賃を大幅に下げますんで」ですって…。って、そりゃあ、今まで如何に暴利を貪っていたかが分かりますでしょ。気持ち良く格安で貸してあげれば、球団も地域経済も潤い、ファンも喜び、自治体は少々損をしますが、殆どの人達が喜ぶじゃありませんか。

先入観は悪、固定観念は罪、という、プロ野球の野村監督の名言を思い出しますけれど、ホント、此の国の全ての人達が、もう少しだけ柔軟になれば、様々な問題が一挙に解決すると思うんですけどねえ…。と、此処まで書いたら、急にお腹が減りました。お昼を食べに行って来ま~す!
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