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ヤンテの掟

読者の皆様、おはようございます。僕、週末は強行軍でしたが、博多でのセミナーを受講して来まして、色々と気付かされる事も多く、誠に有意義でありました。同行して頂いた、OさんにTさん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございましたm(__)m。やっぱりね、民間の人達は優秀だと痛感したんですが、今回講師として来られたのは、JR東日本の新幹線のお掃除会社、テッセイのお偉いさんだったんですよ。「7分間の奇跡」と呼ばれているそうで、要は、新幹線が到着して出発するまで、お客さんの乗り降りがありますから、車両の掃除時間は、実質7分しか無い由なんですって。其れで16車両全てをきちんと掃除するなんて、うう~ん、凄いとしか言いようがありません。脱帽で最敬礼なんですが、アメリカのCNNやドイツの国営TVが取り上げ、フランスやイギリスの大学が視察に来て、新聞から雑誌から、全世界で注目されているんですって。講師の先生の強いお国訛りはご愛嬌でしたが、如何にスタッフのモチベーションを上げ、どう其れを保つのかが、此のテッセイさんの大成功の秘訣である、僕、そう感じました。うちの病院で出来る事が無いか、今日から早速皆さんの意見を聞いてみようっと!

カラスカァと啼いて夜が明けて、傘ささぬ 人の行き来や 春の雨、博多界隈はしとしとと降っていまして、外を歩くには相応しく無く、僕、駅ビルに行きまして、久方振りに映画を観る事が出来ました。「ドクター・ストレンジ」、拙ブログでは再三再四取り上げています、今、最も勢いのある映画製作会社、マーベル社の作品であります。いや、此れ、凄まじいCG画像でありまして、既に予告編でご覧の方も多いでしょうが、高層ビルが歪み軋み分裂し、其の上を走る魔術師達、いやはや何とも、圧巻でした。そうそう、其れだけではありませんで、未見の方の為に詳しく書けないのが残念ですが、まるでアートを思わせる画像もあり、CGも此処まで来たかと、驚きでしたね~。

僕、持論なんですが、映画の冒頭3分までが勝負と思っていまして、其処でお客さんの心を鷲掴みにしなければ駄目でしょう。勿論、例外はありますけれど、此のセオリー、割と当たるんですよ。さて、本作も冒頭からアクセル全開の感があり、将にシュトルム・ウント・ドランクであり即ち疾風怒濤、正直、脚本はやや弱いかなァと感じる部分もありますけれど、其れは観賞後の感想でして、観ている間は左程気になりませんでした。演出も素晴らしく、ドクター・ストレンジと相対する敵ボスとの戦いには、ははァ成程、こういうヒーロー像もあるのかと、膝を打つ思いで、感心しましたねえ。恒例の、エンド・クレジット後のおまけ画像も2つあり、マーベル社の御大、スタン・リーのお馴染みのカメオ出演もあり、お得意のユーモラスなシークエンスもありました。マーベル社のファンも、初見の方も、押しなべて楽しめる娯楽大作と謂えましょう。本当に粗筋だけを述べますと、傲慢な性格の天才医師が交通事故に遭い、腕が麻痺するのですが、其れを治すべく、ネパールに渡り、魔術師に逢い…、というお話であります。個人的な話ですが、本作の舞台で、カトマンズと香港が出て来まして、僕、どちらの地も清遊した事がありますから、懐かしかったなァ。特にネパールの首都、カトマンズの世界遺産であるダルバール広場、あの喧噪に街並みに雑踏、ちっとも変っておらず、郷愁を覚えました。

さて、もう1つ素晴らしかったのは、役者さん達です。天才医師兼魔術師という、浮世離れした主役を演じるのは、ベネディクト・カンバーバッチ、此の人、エドワード3世の血を引くという、本当の王族の出であり、パブリック・スクールを出た本当のエリートであり、英国騎士団の叙勲を受けたお方ですから、此の役が非常に似合うんですよね。何だかホントに魔法を使えそうでして、適役でした。其のカンババ君の相棒を務めますのが、ナイジェリア生まれの黒人の役者さん、キウェテル・イジョフォー。カンババ君のお師匠さんが、スコットランドの女優のティルダ・スウィントン。皆さん、深い教養と知性を感じさせながらも、アクションもこなすという、大変難しい役柄を、実に見事に演じたと思います。其の他、中国系にカナダにアメリカの役者さんが出ており、音楽はイタリア人で撮影はイギリス人、誠に国際色豊かで、マイノリティへ優しい、マーベル社の特徴が良く出たライン・アップでした。そして、特筆すべきは、英語で謂う処の villan 、悪役を演じたマッツ・ミケルセンさんでしょうか。僕、「007 カジノロワイヤル」で彼を初めて観たのですけれど、其れが確か10年以上前、独特の存在感に魅了されました。案の定、忽ちの内に、世界的なスターとなったんですが、彼は、北欧の小国、デンマークの人なんですよね。

実は昨日、帰りの高速バスの中、読んでいた本が、「限りなき完璧に近い人々 何故北欧の暮らしは世界一幸せなのか」 マイケル・ブース著 黒田眞知訳 角川書店、でありまして、映画も本も北欧に縁があり、偶然の一致ですが、楽しく読了する事が出来ました。さて、此の書で印象に残ったのは、遥か彼方に住む、言語も慣習も食生活も異なる民なのに、僕達日本人と共通項が意外と多いのでは、という事でした。其れも、古き良き日本の姿です。

本書を僕なりに要約しますと、デンマークは完全雇用に近い状態であり、自主性を持って仕事をしモチベーションも高く、家族やコミュニティの繋がりを大事にし、全ての人に教育の機会が均等に与えられ、自分がなりたい職業に就けるチャンスがある由でした。そして、「ヤンテの掟」という概念があり、其れは、高級車や豪邸を持ち、良い服を着ていたとしても、「自分はそんな資格がある人間か?思い上がるんじゃない。」という自己抑制の念が強い、という事でした。年を取ってからでも大学に通う人も非常に多く、うん、将に質実剛健で堅実な国民性でありましょう。あれ、でも、此れって、昭和の日本人其のままじゃありませんか。

でね、先のマッツ・ミケルセンさん、デンマークのみならず北欧を代表する演技派スターであり、カンヌ国際映画祭で男優賞を取り、3カ国後に堪能なトリリンガル、「スター・ウォーズ」に出演した様にハリウッドは勿論、欧州各国の映画にも沢山出ていますから、かなりの高収入である事は間違い無いでしょう。でもね、彼のプライベートの写真を見ますと、ジャージばっかり着ているんですよね。凄くカッコ良いんですが、着ている物はそこら辺のオッサンと変わらず、僕、世界的なトップ・スターがどうしてそんな恰好をするのか、不思議だったのですけれど、此れ、先の「ヤンテの掟」を彼なりに遵守している表れでしょう。自分の事を特別と思ってはならない、自分が他人より優れていると思ってはならない等々、10の決まりがあるそうでして、何だか聖書の十戒を思わせます。北欧諸国は全て重税ですけれど、教育や福祉は無料、国民の幸福度は世界一でありまして、僕、我が国が学ぶ事は多い様に感じます。僕、少なくとも、教育の機会だけは均等にしてあげて欲しい、切にそう願っていますし、かっての日本は、末は博士か大臣か、という言葉がありました。此れ、どんな家に生まれようとも、本人の努力次第で其の地位まで行けるという言葉でしょ。でも、今の格差社会では、其のチャンスすら与えられない子供が沢山居る訳で、僕、憤りを感じますし、そんな国は住みたくないし、ちっとも希望が無いですよ。まァ、何の苦労も無く、世襲で政治家になった人には、教育や福祉の現場、そして地方の現実や日本の現状なぞ、何1つ見えていないんでしょうねえ。でもね、僕、希望は決して捨ててませんよ。驕る平家は久しからず、何時の日か必ずや政権交代があり、もっと良い政府が、もっと素晴らしい国が出来る事を信じています!!
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