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♪ 年のはじめの ためしとて ♪

一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭、皆様、素敵な初夢を見られたかと存じますが、謹賀新年、明けましておめでとうございます。本年も、当院並びに拙ブログをご贔屓の程、何卒宜しくお願い申し上げます。小春日和には未だ早い気もしますけれど、暖かく穏やかな正月でして、初日の出をご覧になった方も多いのでは。僕、昨日は親友のMさんと一献傾け、ほろ酔い気分で良い感じでしたが、三が日は専ら、蜜柑を食べながらTVを見るか、読書か、うたた寝をするという怠惰な物でした。起きて出来合いのお節をつまみ、お酒を一口呑んでまた寝たりして…。

ところで、昔の文士の正月料理は優雅なものですよね。松立てて 空ほのぼのと 明る門、此れは漱石の句ですが、ロンドン生活が長かった所為か、和食が恋しかったのでしょう、彼の正月料理は、黒豆に雑煮に蒲鉾に田作り等々、極めて純和風のオーソドックスなものでした。幸田露伴は凄いですよ。からすみ、キャビア、うに、このわた、ピクルスに牛タンにスモークサーモンにチーズ、雉に鮎に数の子、そしてウヰスキーとまァ、幕末に生まれたとは思えないハイカラさであります。内田百間は、最近改装しましたけれど、丸の内にある東京ステーションホテルで、友人知人を集めての大宴会。歌人であり国文学者の折口信夫は、ゲイなんですが、元旦には、弟子の優等生のイケメン達20人を集め、おでんで大宴会だったとか。折口先生、新年早々、さぞご機嫌だった事でしょう♡永井荷風先生は、新年の朝からクロワッサンとショコラ、お昼になりますと、着物姿も艶やかな芸者衆を呼び出して、ホテルでシャンパーニュと白ワイン、オマール海老のビスク、クレソンのサラダとエスカルゴのブルゴーニュ風、鯛のポワレとバゲット、〆は林檎のコンポートにチーズ・スフレ、そして薫り高いトルコ珈琲、う~ん、大正の始めにそんな贅沢三昧、羨ましいなァ…。

さて、年末年始、読書をする中、とっても驚きましたのが、日経新聞社から出た、「政治が危ない」という本でした。此れ、著名な政治学者である御厨貴教授と、日経新聞社論説主幹の芹川洋一さんの対談なんですね。お2人は、政界の取材歴も大変長く、多くの書を記した方々です。主として、現在の日本政治について語られているんですが、アベ総理と自民党について、痛烈な批判をしていました。要所だけかいつまんで引用します。「はっきり言ったのは派閥のトップです。自分は、総理の言っている事にははっきり反対だ。集団的自衛権もあんなものと思っているし、歴史認識もとんでもないし、靖国参拝も反対だ。でも、折角与党に戻ったんだから、4~5年はやっていたいよ。与党気分は最高だからな。」「アベノミクスは『何かをやっている感じ』が大事。成功も不成功も関係無い。」「熊本の地震の時も何かやってたんですかね、あれ、単に集まってただけでしょ。~中略~う~ん、熊本ってやっぱり遠いよね、と政権側から言われました。」「総理は人を全く信用しない。徹底した人間不信です。だから、後継者を育てる気持ちなぞさらさら無い。つまり自分の後継者の事など、全く信用していないんですね。後継者を造っても、そいつから裏切られると思っています。」「未来とか国家構想、日本はどうなるかという事に興味が無い。だって、それがあれば、後継者を造る筈でしょ。2020年の東京五輪までは出来る。でも、その後は語る事が何も無いんですね。そこから先は奈落の底です。」…。……。………。皆様、如何思われますか!?僕、こんな人に日本を任せて良いのか、真剣に考えましたけれど、アベには一刻も速く引退して貰うべき、そう思えてなりませんでした。

閑話休題、僕、年末の拙ブログで、此れからは個人VS国家になるのではと書きました。其の秀でた個人ですけれど、皆様、年末のボクシング、ご覧になりました?計7試合、僕、其の中でも白眉だったのはやはり、井上VS河野の世界戦と思いました。若き天才であり無敗の世界チャンピオン井上選手に、叩き上げの大ベテラン河野選手が挑むという図式でした。結果はご存じの通り、6Rで井上選手が見事な勝利、戦慄のKO勝ちでした。井上選手、将に麒麟児でありまして、どのパンチも強く、ディフェンスも見事、そして、特筆すべきは其のスピードでしょう。同じ階級には、アマ・プロ合わせて137戦全勝の怪物、ニカラグアのローマン・ゴンザレス選手が居ますけれど、井上選手ならもしかして勝てるかもしれません。其れ程の逸材でありましょう。一方、敗れた河野選手、圧倒的不利な下馬評の中、良く頑張ったと思います。練習一筋で質実剛健のナイス・ガイは、愚直に勇敢に前に出続け、井上選手を追い詰める場面もありました。井上選手の強打、ボディ・ブローもカウンターも超一級品ですが、打たれても打たれてもじっと我慢して前に出る、河野選手のハートの強さには感動でした。僕、河野選手がもし引退しても、応援し続けたいと思いますし、彼ならばきっと優れた指導者になるでしょう。好漢河野選手に幸あらん事を!

そしてね、僕、此の正月休みに読了したんですが、「南部百姓 命助の生涯 幕末一揆と民衆世界」深谷克己著 岩波現代文庫、此の本、将に巻を擱く能わずでして、本当に面白かったです。江戸期の一揆を描いた名作漫画、「カムイ伝」を地で行く感がありまして、いやあ僕、新年早々、先のボクシング同様、感動しましたねえ。

さて、主人公の命助--めいすけ、と読みます--さん、実に数奇なと申しますか、江戸時代とは思えない人生でして、其のダイナミックかつアグレッシブな生き方は、今の日本人に見習って欲しい程です。命助さんは南部藩ですから岩手の生まれ、先の震災があった三陸海岸に生を受けました。命助さんは庄屋の生まれ、身長は175㌢体重は100㌔を超す巨漢であり、読み書き算盤が出来て頭脳明晰、銀山に出稼ぎに出たり、塩魚を馬に乗せ山間部に行商に行くなど、世間知にも長けていました。時は幕末、ペリーが来て開国を迫る時代でありまして、南部藩にも、沿岸警備の任務が廻って来たんですね。となりますと、銃や大砲を準備せねばならず、藩にはお金がありませんから、農民へ重税を課します。其の所為で悪質なインフレーションが発生、おまけに冷害により大飢饉が頻発します。其処で命助さんがリーダーとなり、先の行商により、ネットワークもあったのでしょう、老若男女3万人が一斉に蜂起、「藩主の交代、減税」を要求しました。ところが其れが受け入れられず、命助さん達は、隣の仙台藩へと大移動するんですね。身分制度が極めて厳しく、他藩への移動すら禁じられていた時代に、此の壮挙、凄いと思いませんか!?そして、命助さんは村の役人となるんですが、南部藩の政治が変わらない事に絶望、出奔して仙台のお寺で出家します。そして京都へ向かい、公卿である二条家に召抱えられます。命助さん、公家さんの家来として地元に戻り、其れを後ろ盾に南部藩改革を試みるんですね。其の壮挙も虚しく、捕らえられ獄死するんですが、其のリーダーシップ、知力、行動力、頭抜けた物があったと思います。命助さんの行動は失敗に終わりましたが、彼が亡くなって3年後に明治維新となり徳川幕府が消滅、そして南部藩も其の4年後に無くなりました。以て瞑すべし、僕、命助さんの一連の行動は報われたと思えてなりません。アベ総理は勿論の事、自民党の皆さん、先に触れた様に、あんまり国民を舐めた真似をしていたら、第二第三の命助さんが、必ずや現れますよ~。

本年が、読者の皆様、そして当院にとって、素晴らしい一年になる事を祈りまして、本日は此処で筆を擱きます。さて、明日は僕、仕事始めであり、関係各位の皆様方への挨拶廻りもあり、拙ブログの更新は、此処数日は不定期になるかと思いますがご了承下さい。とりあえずは、明日の午後の下がった時間か、明後日朝に更新する心算です。では、本年も宜しくお願い致しますm(_)m。よし、では此れから、ビール片手に、高校ラグビー選手権のベスト8の4試合を見ようっと!
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