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人は皆、自分の見たい物しか見ない

読者の皆様、おはようございます!先程まで、面談や来客に追われ、今、漸く落ち着いた処です。さて、朝夕は結構冷え込んだ気もしますけれど、皆様、週末は如何お過ごしでしたか!?僕、愛犬が体調を崩してしまい、其の看病もあり、彼女の世話で付きっ切り、殆どお部屋に居た次第です。此の時分、もう今週末になるのかな、浅草では羽子板市の季節ですねえ。此れ、元々は年末のお買い物の為の市だったんですが、浅草寺では羽子板市へと微妙に変化しました。羽子板で突く羽根、其れが害虫に付くトンボに似ているから悪い虫が付かない、という訳なんですね。其処で、無病息災を願って毎年羽子板を買うと。まァ縁起物ですよね。僕、父と共に数度、此の羽子板を買いましたけれど、其れよりも浅草寺の仲見世で買う、熱々で出来立ての揚げ煎餅や手焼き煎餅、そして人形焼の方が楽しみでした。そして、雷門通りに面した、老舗のお蕎麦屋の尾張屋さんで、此の時期だけの柚子切りを人肌燗で頂くと。此の柚子切り、蕎麦粉に柚子を練り込んで打ってまして、堪らなく薫りが良いんですよね~。うう~ん、何だか行きたくなりました!今度の金曜の最終便で都内に行って、病院の皆さんのお土産に、人形焼と羽子板を買って来ようかな!?

さて、昨日は終日お部屋に居たんですが、僕、ずうっと本を読み耽ってました。特に昨日は良著が多く、些か目が疲れましたが、先ずは、「熊と踊れ」アンデシュ・ルースルンド、ステファン・トゥンベリ著 ヘレンハルメ美穂訳 ハヤカワミステリ文庫、であります。いや、僕、本当に吃驚したんですが、此の書、今年一番です!そして、此の手のクライム・サスペンスの実話物では、トルーマン・カポーティの伝説的名作、「冷血」よりも面白いかもしれません。未読の方の為に、さわりだけご説明しますね。舞台は1990年代のスウェーデン、主人公は3人の男兄弟であります。此の3人、東欧移民の極貧の家に生まれ、家庭内暴力と学校での執拗な虐めに合います。其の状況を打破するには暴力と犯罪しか無いと長男が決意しまして、大胆不敵で奇想天外、かつ天才的な銀行強盗を繰り返す、というお話なんです。またねえ、妙にリアルで生々しく、鮮烈な描写が目立つものですから、読んでいて不思議だったんです。後書きを読んで納得したのですけれど、著者は、其の兄弟の1人でして、彼は犯罪に参加しなかったんですね~。成程、其れで、其の場に居たかの様な臨場感があった訳で、納得しました。さて、本作の「熊」とは世間であり警察の暗喩でありまして、移民という弱い立場でも、相手を混乱させ攻撃を分散させれば、強い敵でも倒せる、という訳なんですね。暴力と恐怖、混沌と知恵を武器に、ステップを踏んで「熊と踊れ」という訳でして、皆さん、大傑作と思いますので、是非ご一読を!

そしてもう1冊、これまた感心しましたのが、「世界のへんな肉」白石あずさ著 新潮社、です。著者の白石さん、未だうら若き才媛なんですが、かって3年間、世界を放浪した由、其の折に食べた、へんな肉のお話なんですね。僕、食いしん坊ですから、舌舐めずりする思いで読みました。へええ、と感心するばかりなんですが、彼女が口にした物は、キリンにラクダ、アルパカにイグアナ、雷鳥にトナカイ、ビーバーにダチョウ等々、ちょっと僕には無理かも…。でね、最も美味しかった物、其れは何と、南米はグアテマラで食べた、アルマジロだったそうです。アルマジロと謂えば、一応哺乳類、アリクイやナマケモノの仲間であり、確か、ぶ厚い甲羅に覆われ、敵に襲われたら丸まって防ぐ奴でしょ!?何でも、マグロのトロか頬肉の様な、すこぶる美味だったとか。

閑話休題、そして、僕のこよなく愛する、ナショナル・ジオグラフィック誌を見ていましたら、1億年前の恐竜の翼や、羽毛の生えた尻尾が発見されたとか。此れ、何れも琥珀の中に閉じ込められていたそうでして、将に映画「ジュラシック・パーク」の世界ですよね。でも、此れ、世紀の大発見と思いますが、暫く前まで、恐竜に毛が生えているなぞ、専門家は勿論の事、誰一人として思ってませんでしたよね。又、南米のチリから何百㌔も離れた、絶海の孤島で、新種のクモが発見されたそうです。此のクモ、自ら発した糸を、凧の様に巧みに操り、太平洋の島々へと飛行、其処で繁殖し、夫々の地域に合わせた進化を遂げているそうで、「ゴースト・スパイダー」と呼ばれる種だとか。先の毛生え恐竜も、ゴースト・スパイダーも、人知を超えた存在でありましょう。

僕、つくづく思うんですよ。古のカエサル、シーザーが言った通りでありまして、「人は皆、自分の見たい物しか見ない」、此れ、至言ですよね。だって、きちんと調査し体感すれば、空を飛ぶクモも、毛生え恐竜も、アルマジロの肉の旨さも、もっと早く分かっていた事でしょう。そして、先にご紹介した、「熊に踊れ」の主人公の兄弟達も、ほんの少し視点を変えれば、堅実な別の生き方だって、きっとあった筈です。ましてや、銀行強盗を幾度と無く成功させる程の、優秀な頭脳と抜群の行動力があれば、そんなリスキーな事をせずに、立身出世だって充分可能でしょう。貧困や暴力や差別と謂う、余りに悲惨な現実が、「見たい物しか見ない」という状況を造ってしまったんじゃないでしょうか!?

僕、自戒の念をこめて書いていますけれど、先入観や固定観念、そして、「見たい物しか見ない」という考え方って、本当に危険と思います。と申しますのも、福島第1原発の排気塔、頻りと続く地震で、もしかすると倒壊するのではと言われているそうです。建屋部分に倒れては勿論一大事でしょうし、此の排気塔には、大量の放射性物質の粉塵が詰まっている由、其の量何と、100兆ベクレルを超すのでは、との事でした…。僕、此れ、ネットの記事で見たのですけれど、新聞もTVも一切報道しませんよね。ううん、将に「見たい物しか見ない」んですね。そして、アメリカが抜けると公式に発表したTPP、参加を予定していた12カ国の何れも、様子見をしています。此れ、恐らくTPPはもう実現しないのでは、と考える方が常識的と思うんですが、我が国だけ予算まで付け、どんどん進めているとか。其の予算、何と4兆円を計上しているそうでして、我が国の為政者って、一体全体、何を考えているんですかね!?此れぞ将に、「見たい物しか見ない」んでしょう。あのね、一言だけアドバイスしますと、危機管理の要諦は、プリペア・フォア・ザ・ワースト、最悪に備えよ、であります。今の日本政府のやり方は、プリペア・フォア・ザ・ベスト、最善に備える体でして、どんだけ楽観的なのか、呆れ果ててしまいますよね。万が一排気塔が倒れ、放射性物質が大量に流れ出たらどうするのか、ホント、ちゃんと考えて下さいよ~。お願いしますよ~。何か、決して倒れないという前提で、物事を考えてませんか!?

かっての大戦でもそうでした。日本陸軍は、自分に都合の良い情報だけを拡大解釈、盲信してしまい、挙句の果ては300万人を超す死傷者を出す大敗北でした。僕、日本人特有の妙なメンタリティかと、哀しくなりますけれど、此れ、通常の仕事や生活でも、往々にしてあるんじゃないかなァ…。だってね、ストーカーになる人とか、ちっとも余裕が無く、「見たい物しか見ない」で、相手を追い詰める訳でしょ。空気を読めていない人もそうでありまして、自分を守る為に防衛的になってしまい、現実を認められず、真実を歪めちゃうんでしょうね~。やっぱりねえ、現実を直視し、己を客観視しなくては、何の解決にならないと思いますし、とりあえず今の政府の皆さん、TPPの4兆円の予算を、福島第1原発の排気塔の処理に使って下さいね!!
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