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ショコラ

いくたびも 雪の深さを 尋ねけり、いやあ、其れにしても寒くなりましたねえ。暦の上では小雪から大雪の時期ですし、今までが暖か過ぎた所為もあるのでしょう、殊更に寒さを厳しく感じる気がします。襟巻の 狐の顔は 別にあり、此れ、虚子の句でして大層シニカルな感がありますけれど、此れから一層寒くなる様ですし、皆様、手袋にマフラーにコート等々、防寒対策には充分お気を付け下さいね。さて僕、昨晩は早々に床に就き、文豪永井荷風の日記「断腸亭日乗」第5巻を読み耽っていました。此れ、明治から昭和にかけて日々綴られた物でして、大変貴重な記録なんですが、ちょうど今読んでいますのが昭和16年の秋の時分の処なんです。日記文学を読む楽しみの1つは、こちらはもう、どの時期に何が起こるか知っている訳で、謂わば神の様な視点で、作者の感想や考えを知る処でしょうか。さて、昭和16年秋と謂えば、数か月後には太平洋戦争が起こる時期でして、真珠湾に奇襲をかける寸前であります。開戦直前の市民の生活がビビッドに記されているんですね。僕、吃驚しましたのは、大戦争の前というのに、疾うに物資が欠乏し、人心は荒んでいるんですよ。角砂糖もマッチも米も、酒も珈琲も石鹸も、本も剃刀も煙草も手に入りづらくなっていまして、「8の付く日は肉は売らない」「1のつく日は夜の巷の盛り場はお休み」等々規制も厳しくなり、電力まで制限される有り様でした。要するに、軍用品としてありとあらゆる物資が徴収されておりまして、民間にはちっとも廻って来ないと。食べる物が無ければ、当然人の心は荒々しくなりますもんね。しかしね、此れ、赤子でも分かる理屈と思うんですが、そんな国民をそんな状況に追い込んでおいて、戦争が出来る筈が無いですよね。だって、戦争って、凄まじい勢いで物を消費するでしょ。兵隊さんの食糧、衣服、鉄砲に弾に大砲、軍艦に飛行機に其の燃料、此れを維持するだけで大変です。だって、兵隊さんや戦車はお金を稼いでくれませんもんね。実際、昭和16年の日本国の予算は165億円でしたが、軍事費に125億円突っ込んでいます。此れ、予算の75㌫を使っている計算でして、此の状態が5年続き日本は大敗戦、国民は餓死寸前、国家予算は破綻した訳です。

少し算盤を弾き、虚心坦懐に冷静に考えれば、「国民が日々の食べ物にすら事欠く状態で、大戦争なぞ出来る筈が無い」、誰でも直ぐに分かる事なのに、どうしてこうなってしまうのか、視野狭窄で夜郎自大で傲岸不遜で唯我独尊な考え方って、本当に困りますよね。何だか其れって、全て自分の都合の良い様に考えると言う、今の日本の与党のメンタリティと酷似している気がしてなりません。外交だって男女のお付き合いだって、お相手の事情がありますよね。こちらが幾ら相手を好きでも、相手が自分を嫌いなら、関係は成立しないのにねえ。アベちゃん、もっと勉強した方が良いよ!さて僕、最近痛感したんですが、幾らこちらが正論を言った心算でも、相手がネガティブな感情を持っていては、何も伝わらないんですよね。負のバイアスが掛かっていてフラットに判断して貰えず、却って妙に恨まれたり、言葉尻を捉えて変な解釈をされる始末であります。「先入観は悪、固定観念は罪」、プロ野球の名監督、ノムさんのお言葉ですが全く其の通りですねえ。己の考えを伝える為には、「やってみせ 言って聞かせて させてみせ 褒めてやらねば 人は動かじ」でありまして、流石は山本五十六、連合艦隊司令長官であり大将だけあって、良い事言いますよね。僕、分かってはいるんですが、未だ未だ其の境地には、決して達しておりません。人生一生勉強ですし、僕、もっともっと頑張らなくては!

閑話休題、此れから冬に向かう訳で、特に欧州なぞ、北海道より寒いぐらいでして、僕、とっても気になっている事があるんですね。其れは、アフリカから欧州へと向かう難民の人達の事です。少し古いデータで、一昨年の物なんですが、6000万人近い人達が、故郷を追われ、国境沿いを彷徨ったり、難民キャンプで飢えや寒さに震えている状態です。僕、慄然としましたのは、数年前のデータを思い出したんですが、確か2009年時点では、難民の数は4000万人に達していなかったんですね。僅か5年で難民が2000万人も増えるとは、此れ、最早決して座視出来ない、極めて深刻かつ重大な問題でしょう。しかもね、難民の半数はお子さんの由でして、じゃあ、3000万人の子供が、学校も病院も満足に行けないという事ですよね。因みに日本の15歳以下の子供の数って、1600万人でして、先の3000万人という数字が、如何に大きい物かお分かりになられるかと思います。

此れ、せめて親を喪った子供達だけでも、何とか出来ない物なのか、胸が痛みますよね。でも、欧州各国は、もう此れ以上の難民は受け入れられないと、イギリスなんて、港の海岸線に大きなフェンスを造る程でして、うう~ん、其れじゃあトランプと変わらないじゃん!?でね、トランプの場合は、メキシコからの移民は麻薬密売や国境の不法侵入に関与しているとして、巨大な壁を造るとの事ですから、百歩譲って分からんでは無いんです。でも、僕、欧州の人達は、其れは決して言えないと思うんですよ。だって、中近東にせよアフリカにせよ、欧州の人達は意気揚々と植民地にし、今まで散々、搾取と略奪と収奪を続けて来たじゃありませんか。例えば有名なベルギーチョコレート、僕、ゴディバぐらいしか知りませんが、大体、原材料のカカオなんて、温暖な地で出来る物でしょ。盛夏でも20℃程度の寒冷地、ベルギーでカカオが育つ筈もありませんよ~。此れ、コロンブスが中南米でインディオを虐殺し侵略する過程でカカオを発見、其れをアフリカに持ち込み、黒人奴隷達の強制労働の末に大量生産させ、海路ベルギーに運び、ゴディバのチョコレートと成った訳でしょ。バニラや香辛料も同様です。そういう陰惨な歴史がありながら、今になってアフリカからの移民は金輪際受け入れないだなんて、欧州の人達って酷いと思いませんか!?

とは言え、我が国も決して威張れませんで、行き場を失った難民の人達は、世界各地に受け入れを申請しているんですが、例えばアメリカが2万人、ドイツやフランスは夫々1万人、居住を認めています。でも、我が国に受け入れ申請したのは5000人以上だったんですが、居住を認めたのはたったの100人!?程度だそうで、ううん、そりゃあちょっと冷酷過ぎる様に感じますけれど、皆様、如何思われますか?我が国は、衰退しつつあるとは雖も、未だ世界第3位の経済力があります。袖振り合うも多生の縁、義を見てせざるは勇無きなり、困った時はお互い様じゃありませんか。困り果てている人達を救うお金が無い筈も無く、アベなんぞ、ODAと称して、世界各国に何千億円もばら撒いていますよね。其のお金、ちょっとだけ難民受け入れに使っても罰は当たらないんじゃない!?そしてね、以前の拙ブログでお伝えしましたけれど、ゴースト・タウン化しつつある空き住居は、全国に万単位でありますよね。其処に難民の方々に住んで頂き、地元の学校に通って貰っては如何でしょうか。日本の小学生も、異文化に触れ、厳しい世界情勢を肌で知る貴重な機会ですよね。また、難民の子供達も、教育が受けられれば、何れ帰国する際、母国再建の為の貴重な人材になると思います。僕、全員が win-win な関係だと思うんですが、外務省や入国管理局や外務大臣の皆様方、是非ご一考下さいm(__)m。

秋風や 鮎焼く塩の 焦げ加減、冒頭でも触れましたけれど、皆様、週末は大寒波到来の由でして、暖かくしてお過ごし下さいね(^.^)/~~~。其れでは来週又お会いしましょう!
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