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信ずるもの 実在のみと 言いきれず わが奥底に 獏は夢食ふ

本日の当院は、海外からの賓客を迎える事になっていまして、僕もそうなんですが、スタッフ一同少々ナーバス?になっている気がします。大分県立看護科学大学看護学部濱中教授のご紹介とご案内で、韓国とアメリカから、お客様をお迎えする事となりました。詳しくは、当院のフェイスブックでも近日中にアップするかと思います。韓国からは、ソウル大学名誉教授であり、先の看護大の国際看護学研究室の崔教授、そしてアメリカからは、多文化看護学者であられる、キャロル・ロング看護学博士兼米国医療法人CEOが当院を視察されます。ひええ、何だか恐れ多い気がしますし、ご両人とも、国際的に大層評価が高い方ですからね、果たして当院のレベルでお見せ出来る物があるんでしょうか…。医療の質については当院なりに全力で取り組んでいますから、左程心配はありません。けれど、とりあえずはスタッフの皆さん、お願いですから、くれぐれもハードな大分弁は止めて下さいね。「ここからは病棟がまっぽうしやけん、いいけん見ちょきよ~、なえ?」、大分県民の僕が訳しますと、「ここからは病棟が全て見えますから、ご覧下さい。どうでしょう?」であります。今日は通訳の方も来られるんですが、大分弁の「まっぽうし」を、英語や韓国語に瞬時に訳すのはとても不可能と思いますので、スタッフの方々、ホントに頼みますよ~。まァ、ナビゲーターでもある濱中教授は英語に堪能、かつ大変フランクな方ですから、何とかフォローして下さるでしょう。袖振り合うも多生の縁、何れ近いうちに当院も海外の病院の視察を計画していますから、今回はロング博士や崔教授から、色々とご教授願わなくては。尤も当院には、女性のおもてなしの第一人者、O事務部長が居ますからね。彼に任せておけば、一安心でありましょう。

さて、今日のゲストのお2人は女性なんですが、拙ブログでは再三再四触れていますけれど、最近の男性は本当に駄目ですからねえ。空気を全く読めない奴、TPOを理解していない輩、私生活では元気溌剌なのに職場では意気消沈の人、セルフィッシュでチャイルディッシュな男、矢鱈と感情を表に出す者、我慢や辛抱を知らない男子、言葉遣いが不器用過ぎる男性、んもう、こういう方々、結構目に付くんですよね。ところで僕、映画をこよなく愛していますから、割と映画館に行く方だと思うんです。僕は映画に関しては雑食ですから、アクションにコメディにSFに恋愛、兎に角何でも見ます。するとね、あんまり頭を使わなくても良い、カー・チェイスや銃撃戦の映画ですと、男子が殆どなんですね。ところが、フランス革命を題材にしたシリアスなヒューマン・ドラマや、アーティスティックな文藝物になりますと、途端に女子ばかりが劇場を埋め尽くします。ジャンルに貴賤は無いんですが、男子諸君、偶には頭を使い、情緒的かつ知的な物も見て欲しいなァ…。其の映画界で、現在最も勢いがあるのがアメリカン・コミックに題材を得た物でありましょう。2大大手と謂えば、DCコミックとマーベル社ですけれど、時代に即したと申しますか、共に揃って女性ヒーロー映画を連発ですもんね。DCは、グラマラスな金髪美人がTシャツとホット・パンツ姿で、バットと拳銃を持って大暴れする、ハーレイ・クイン嬢が絶大な人気を誇ります。来春公開の「ワンダー・ウーマン」、此れなんて、無敵の美人アマゾネス軍団がお話のメインでしょ。ライバルのマーベル社も、女性キャラクターであるブラック・ウィドウにスカーレット・ウィッチ、そしてマリア・ヒルと、グラマラス兼セクシー兼小悪魔・可憐で美少女・知的なクールビューティと揃い踏み、これまた大人気であります。2019年には、「キャプテン・マーベル」という映画が公開されますけれど、本作もまた、女性が主人公ですもんね。

とは申しましても、其の映画界きっての大ヒットシリーズと謂えば、何と言っても「ハリー・ポッター」でありましょう。僕、此のシリーズを通しで全部観なくてはと何時も思うんですが、大体2作目ぐらいで寝てしまうんですよね…。今年の年末年始にこそ、全て観てやろうと考えているんですが、其れはさておき、此の「ハリー・ポッター」の原作者は、J・K・ローリングさんでありまして、此の方も女性なんですよね。ローリングさん、事実は小説よりも奇なりと申しますか、大変な苦労を経て、世界的なベストセラー作家になったんですね。さて、彼女は裕福な家に生まれ、何不自由無く育つのですけれど、12歳の時に転機が訪れます。学校ではいじめられ、スコットランド系として差別もされ、母が難病に侵され長期の闘病生活となり、父は再三浮気をして離婚し一家は崩壊、ローリングさん、独り部屋に閉じ籠り、小説を書き殴り、ザ・クラッシュを始めとするパンク・ロックばかり聴いていたそうです。何だかまるで、僕のハイ・ティーンの頃とそっくりでして、書いていて胸が痛くなる思いがしますけれど、大学を出て就職するも上手く行かず、職を転々とします。母は亡くなり、結婚生活にも破れ家を追い出され、病となり自殺を考え、乳飲み子を抱えてシングル・マザーとなり、生活保護を受ける羽目となるんですね。彼女の唯一の救いは、油まみれで薄汚れた安食堂の片隅でコツコツと書いていた「ハリー・ポッター」でありました。ローリングさん、逆転満塁サヨナラホームランをかっ飛ばした感がありますが、ポッター君は恐らく彼女の分身でしょう。だって此の物語、何も悪い事をしてないのにいじめられ、艱難辛苦の人生を強いられた子供達が、最後には巨悪に打ち勝つお話じゃありませんか。ローリングさんの人生を、魔法の世界というフィールドに置き換えただけで、其のままでありましょう。将に、女性は強し母は強しですよねえ。

先日、漫画原作の世界のスーパー・スターである小池一夫さン、彼の原作の「子連れ狼」がハリウッドで近々映画化されるそうですが、先生のツイッターを見ていましたら、「中城ふみ子という人は、短歌もいいのですが、生き様もとても興味深い女性です。是非、何かで読んでみてください。」とありまして、そりゃあね、尊敬する方がそういうなら、買うしかないでしょ!僕、早速書店に行き、中城ふみ子さんの伝記と短歌に触れ、圧倒されました。先ず、彼女の和歌から行きましょうか。

童らの 輪を散らしゆく 夕かぜに 父なき吾が子の 甲高き声
けものさへ 冷たき目にて つき放す わが生きざまか 淋しくてまた
灼きつくす 口づけさえも 目をあけて うけたる我を かなしみ給へ
滅びよと 駆り立つるもの ある時は 妖婆のひきし 車にも乗る
わが白き 乳房が埋めて あるらしく 燐光はなつ 夜の渦まき
ありもせぬ 用を頼みて ひとときも われに無関心 なるを許さず
死後のわれは 身かろくどこへも 現はれむ たとえば君の 肩にも乗りて

如何ですか!?いやあ、僕、圧倒されるばかり、言葉を喪う程、鮮烈な印象を受けました。さて中城先生なんですが、昭和29年、31歳で夭折した天才歌人であります。大卒後、故郷の北海道で結婚、4人の子供に恵まれます。ご主人は、北大を首席で出た程の秀才だったそうですが、汚職をするわ浮気を繰り返すわ、とうとう離婚となります。独りとなった中城先生、学生時代に親しんだ和歌を再開、そして上記の句を発表、川端康成が激賞する程の高評価を受けます。ところが好事魔多し、恋人は病で亡くなり、中城先生ご自身も乳癌に罹患、両方の乳房を切除したのにも関わらず全身に転移、其のまま亡くなるのでした…。本格的に和歌を発表したのは僅か3年足らず、其れでも今尚、熱烈なファンが沢山居るそうです。僕、文藝的なセンスはちっともありませんけれど、彼女の歌からは、情念、魂、閃光、愛、性、生、官能、魂、灼熱、深紅、という言葉が浮かびました。

個人的な話で恐縮なんですが、僕の母も、30代で癌となり、僅か3年の闘病生活で亡くなりました。薔薇、向日葵、牡丹、というイメージの、強く凛々しく煌びやかな女性でして、其の若過ぎる死を、多くの方々から悼んで貰いました。当時、皆さんは「信子ちゃん、早過ぎるわ」と言って下さいまして、僕もそう感じていたんですが、随分前から、そう思わなくなったんですよね。何時の間にか僕も、尊敬するジョン・レノンや母の、40歳という年を追い抜いてしまった訳です。もう母が年下になってしまい、不可思議な感覚なんですよね~。彼女の短い40歳の人生にも、確かに春夏秋冬があったと思いますし、母は、死を目の前にしての毎日を、精一杯、一所懸命に生きたと思います。ですから、以って瞑すべし、彼女は何も後悔していなかったでしょうし、僕もまた、日々を全力で生きています。先にご紹介した中城先生もきっとそうでしょう。もしあの世があれば、母と再会して、まァ色々ありましたけれど、最早其れも恩讐の彼方、和気藹々とゆっくり酒でも酌み交わせたらな、とは思います。

何だか最後は湿っぽくなって誠にすみません。さて、そろそろ海外の賓客もお見えでしょうし、別の大事なお客様も来られますからね、よおし、忙しない1日になりそうですが、一所懸命頑張って来ます!
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