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THE DARK KNIGHT

おはようございます。降ったり止んだり、何だか鬱陶しい天気ですよね、あ~あ、布団を干したいけれどそうも行かず、もやもやとフラストレーションが溜まってしまいます。さて、先週の出張中、ホテルをチェックアウトする間際に見た、ワイドショーの映像に、僕、目が釘付けになってしまいました。ご覧になられた方も多いかと思いますが、都内において、福島の子供達による原発事故に関する質問に、霞が関の官僚が対応する会がありました。

確か4人の子供達と10人近い官僚の質疑応答でしたが、まあ酷かったですね~。マイクは持ちたがらない、答弁は的外れ、責任転嫁の発言ばかり、お粗末極まりなく、これが大の大人のやる事か、と思いましたし、一応は旧帝大を出てるんでしょう、威張り散らしたって、アンタらの権威なんて地に落ちてますよ(怒)。大体、福島の子供達の半数前後は、甲状腺被爆が確認されてるんでしょうが。人非人とはこの事です。大きい声では言えませんが、僕の知り合いでも、超一流大学を出てるとは言っても、まともな感性じゃない人は多いですよ。

僕、でも、大いなる希望をその映像に見たんです!本当に驚きましたが、子供達の何とまあ理知的で聡明、かつ優秀な事!確か、12歳?の女の子だったかと記憶していますが、「決定権を持たない人達に聞いても仕方無い。もっと上の人に出て来て欲しい。」という旨の事を言ってました。何と素晴らしい!その年にして、大多数のテレビ漬けの人達よりも、物事の本質を理解していると思いますし、世の中の不条理を身体で理解していると思いますから、是非頑張って欲しいと思います。僕、テレビの前で立ち上がって大きく拍手しましたし、君達が成人するまでは、オジちゃん達が何とか頑張るからね、と熱い連帯のエールを送ります!

つくづく我が身が情けなくなりましたが、その12歳の少女と比べて、僕の中学生時代って幼稚で仕方無かったですね…。牛乳を飲んでいる友達を笑わせて教室中を白い海にしたり、習字の時間に課題の字「朝日」を「月光」と書いて叩かれたり、教室の掃除を命じられるも帚と雑巾で野球をプレイして叩かれたり、技術の時間に電気コードを何㍍も繋いで叩かれたり、って何回叩かれるんだよ!

当時の僕の生家は、客好きの両親の方針で千客万来、色々な方が見えていました。海上自衛隊や警察や地検のお偉いさん、坊主にデパートの社長にシェフ、製薬会社の重役にドクターに建築士、画家に外国人留学生に大学教授と多士済々だったんですが、何故かそのお客さんの中でチェスが大流行したんです。僕、当時から将棋をこよなく愛していましたから、直ぐにルールを覚えまして、並みいる大人達を打ち負かしていました。チェスを覚えた当初は少々馬鹿にしていたんですが、なかなかどうして趣深いゲームなんです。

将棋よりも夫々の駒が強く盤が狭いですから、一気呵成に大戦争が始まる感じ、一種独特の緊張感がありますね。駒数が少なく、取ったものは使えないので、小さな損が大きく響きますから、より繊細な読みが必要となります。将棋と並行して、夢中になってチェスを指しましたっけ。有名なグランドマスター(将棋でいう名人ですね)の言葉、「序盤は本のように、中盤は奇術師のように、終盤は機械のように指せ。」を今でも覚えています。

ゲームとしての面白さは将棋が上回る様に思いますが、チェスの方が断然上なのは、お洒落なんですよね~。まずその駒です。将棋の駒は木目を生かした漆塗り、これも立派な工芸品、アートでして、又改めて別の機会に触れたいと思いますが、チェスの駒はバラエティに富んでいます。まずは材質、紫檀黒檀に象牙に大理石にガラスにクリスタル、一部に宝石を使ったり、鯨の歯を細工したものと多種多様です。ナイトの駒のフォルムなんて優雅な曲線で、本当に格好良いですよ。「ハリー・ポッター」で登場し一躍有名になった、スコットランドはルイス島の砂丘で発見された12世紀の駒は、セイウチの牙を加工し、駒を擬人化し表情のあるユーモラスなものですね。コレクター間で垂涎の的は、著名な彫刻家で写真家、マン・レイがデザインした駒でして、今なおニューヨーク近代美術館に展示されています。僕、ルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」をモチーフにした駒がいずれは欲しい所ですねえ(^^)。

チェスはまた、様々なアートの分野で扱われています。絵画ではマティス、ドラクロワ、クレー。文学では先に挙げたルイス・キャロル、ナボコフ、ヴァン・ダイン。映画では、007 ロシアより愛をこめて、僕の大好きなX-MEN、キューブリックの傑作、2001年宇宙の旅。

世界150カ国で親しまれ、1,000年以上の歴史を持つチェスですが、最も大きかった出来事は、1997年に起きました。当時の世界チャンピオン、最年少でその座についてから15年間の間、誰にも負けなかった、ガルリ・カスパロフに、IBMが開発したスーパーコンピューター、1秒間に2億手を読むという、ディープ・ブルーが挑戦したのです。カスパロフは、一度はその挑戦を退けたものの、コンピューターの再挑戦の際には、敗北を喫しました。この試合は、NHK-BSを始めとして世界中で放映されましたが、無敗の男であり人類の知性の代表とも言うべきカスパロフが、憔悴し、混乱し、敗北を認める際の表情は、その哀しみと口惜しさと申し訳無さが僕にも伝わり、正視出来ず、貰い泣きしてしまいました。

敗北には僕もショックを受けましたが、コンピューターを造ったのも人間ですからね、このブログが世界中の皆様にお届け出来るのもそのお陰、ガスパロフには申し訳無いですが、皆がその恩恵を享受している訳で、何だか複雑な気持ちです。しかしながら、人間に出来てコンピューターに出来ないもの、それは創造であり、恋愛であり、美という概念ではないでしょうか。お~っと、もうアポイントの時間に本当にギリギリです、誰かコンピューターで予定を管理してくれないかなあ、それでは皆さん、又明日!
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