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APPETITE FOR DESTRUCTION

読者の皆様、おはようございます。いやまァしかし、もう神無月だというのに何だかまるで梅雨時の様、折角のお休みでしたのに、僕、とてもお外に出る気がしませんでした。其れでも床屋に行ったり眼鏡を修繕したり、幾つか用事を済ませ、漸く落ち着いたのが日曜日のお昼前、其処からはハイボールに片手に本を読んだりDVDを見たり、ひねもすのたりのたり哉、ゆっくりさせて貰いました。久方振りにTVをぼんやり見ていたんですが、フジテレビ系の番組、空回りで底が浅く白けるばかり、全く面白く無いですねえ。僕が高校生の時分、フジテレビと謂えば、視聴率三冠王の座を独占、本社を新宿河田町からお台場に移転した時期でして、将に飛ぶ鳥を落とす勢いでした。僕、知り合いが新宿に居まして、其の河田町時代のフジテレビを見学した事があるんですが、まァ薄汚い事、何だかうら寂しい処でしたもんね。其れがお台場に行き、益々発展するかと思いきや、驕る平家は久しからず、今では民放内ではブービー賞、下から2番目でしょ。しかも、最下位のTV東京の方が、番組的には寧ろ、フジよりも断然面白いぐらいですから、抜かれる日も近いんじゃないかしらん。

でもね、此処まで凋落した理由、其れははっきりしています。フジ・サンケイグループって、下剋上を繰り返す会社でして、確か3代続けてクーデターが起こり、先代を追放して、部下が新社長の座に就く事の繰り返しなんですよね。しかも現社長は、クーデターを恐れ密告を奨励、かなりの強権を揮っているそうです。おまけに此処、有名人や政界財界の有力者の子弟のコネ入社で知られていますもんね。番組製作というクリエイティブな仕事に、親の七光りなんて全く関係無いでしょうに。黒澤明に手塚治虫にダビンチにモーツアルト、確かに天才ですが、彼らの子弟が皆、クリエイティブな仕事をしている訳ではありません。精々手塚先生の息子さんが映画監督になったぐらいでしょ。社長は超独裁政治、部下はコネ入社ばかりの甲斐性無し、其れで面白い番組が造れる筈も無く、道理で視聴率は下がる一方な訳です。まァ、朝日は創業者一族VS組合の主導権争いの構図を半世紀以上延々やってますし、読売は代々大物政治家とべったり、そして過酷な権力闘争の末、超独裁者が社長になります。毎日はTBSとグループ会社ですから、赤坂サカスを筆頭に、殆ど不動産賃貸業者の様ですもんね。身も蓋も無い事を書きますけれど、大手三大紙だ社会の木鐸だとうそぶいても、所詮は其のレベルでありまして、よって、TVも新聞も、大した事無いんですよ。だって、血みどろの派閥争いを繰り広げたり、密告したり、労使で醜い喧嘩をしたり、不動産業紛いの魑魅魍魎の輩が、「社会正義とは」「言論の自由とは」「人権を守れ」と綴っている訳でして、へそが茶を沸かすとは此の事でしょう。僕、こんな人面獣心で二律背反かつ、外面如菩薩内心如夜叉の連中とは、決して一緒にお酒を呑みたくありません。だって、一服盛られそうですし、折角のお酒が不味くなりますよ~。

閑話休題、そんな事を考えながら、ハイボールを呑み、現実は嫌だなァと、映画のDVDを観ていたんですが、僕、ハタと気付きました。僕が最近愛飲していますのは、冷凍庫で冷やした何時ものジャック・ダニエルをタンブラーに濃い目に注ぎ、ロック・アイスを入れ、ウィルキンソンの炭酸とレモンで割って呑むハイボールです。映画とウヰスキーって、ジェームス・ボンドが呑んでいたミントとバーボンのカクテル、ミント・ジュレップの様に、マリアージュと呼ぶとキザですが、本当に相性が良いんですよね。という訳で、今日の拙ブログは、映画とウヰスキーのお話と参りましょうか。

僕、昨日観ていましたのが、今や世界を制したアメコミ映画、マーベル社の作品でした。「エージェント・オブ・シールド」という題でして、此れは映画から派生した、超人気連続ドラマなんですが、物語が大団円に近づき、やれやれと主人公達が乾杯するシークエンスがありました。オフィスに置いてあるウヰスキーを呑むんですが、其れが何と、サントリーの白洲だったんですね。ジャパニーズ・ウヰスキーは確かに美味ですし、世界的にも高評価というのは、広く知られた処です。でもね、天下のマーベル社の作品に、白洲ウヰスキーが堂々と出るとは、僕、其処だけでも感動しましたもんね。日本のウヰスキーと謂えばやはりサントリーですけれど、トリスが前面に登場しますのが、小津安二郎監督の遺作となりました、「秋刀魚の味」でしょうか。未だハイ・ティーンだった岩下志麻の姿は将に大和撫子、目を見張る美しさでしたけれど、実は主役は笠智衆でして、喜怒哀楽の人生の伴侶として、ウヰスキーは常に共にあったという描写が、誠に見事でした。そうそう、シリーズ3作目だったか?記憶が曖昧で恐縮ですけれど、「男はつらいよ」の寅さん、意中の女性にフラれ、押し入れに籠り、涙を堪え独り呑むのはサントリーの角です。森繁社長が浮気に仕事に大活躍する、「サラリーマン清水港」は、酒造会社のお話でした。ライバル社のウヰスキーの名前はブラック・ホース、此れ、黒澤明がすこぶる愛したスコッチ、ホワイト・ホースのもじりですね。森繁社長の会社が造るのは、純国産ウヰスキーのマウント・フジ、さてどちらが勝つのかは、見てのお楽しみであります。先の黒澤監督、自作の「悪い奴ほどよく眠る」において、悪漢のドラ息子が呑むのが其のホワイト・ホースのオン・ザ・ロック、当時は1米ドルが360円の時代ですから、洋酒は富の象徴であり、此れだけで資産家という事が分かり、上手な演出でした。

僕、ゲイではありませんが、こりゃカッコ良いとしびれましたのが、松田優作が「処刑遊戯」で呑んでいた、バーボンのオールド・クロウです。松田優作の姿は、寂しげで儚げでそしてクール、紫煙に包まれながらストレートで呑んでいました。僕、当時中学生でしたが、早速真似したくなって参りましたもんね。「スパイ・ゲーム」で、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットの新旧二枚目スターが呑んでいましたのが、スコッチ・ウヰスキーの王様、「全てのシングルモルトは此処から始まった」という、グレンリベットでした。これまた富を表すのには持って来いのウヰスキーでして、映画「アイアンマン」の冒頭のシークエンスでは、ロバート・ダウニーJR扮する天才社長が、砂漠の道中にバカラのグラスで、グレンリベットを呑んでましたねえ。「007 スカイフォール」では、大悪党に扮するハビエル・バルデムとジェームス・ボンドが呑むのが、同じくスコッチのシングルモルトのマッカラン、其れも50年物でして、1本100万以上、こりゃ高いぞ~。しかもね、「スカイフォール」は、007の50周年記念作品ですから、其れに掛けたんですね、心憎い演出でありました。

同じスコッチの老舗、ジョニー・ウォーカーでカットを繋いだのが、「X-MEN フューチャー&パスト」です。敵も味方も偶然同じスコッチを呑むんですが、片や罠に嵌められ、片や和解するという、これまた痺れる演出でした。クリント・イーストウッド監督の名作「硫黄島からの手紙」でも、地獄の戦場下で酌み交わすのが、此のジョニー・ウォーカーでしたねえ。

ウヰスキーのカクテルの中でも強いのが、所謂ボイラーメイカーです。此れ、生ビールの中にバーボンを入れて飲むという物、忽ち体が火照るからボイラー・メイカーという名になった次第です。「リバー・ランズ・スルー・イット」、自然描写の大変美しい映画でしたけれど、ブラッド・ピットが、此のボイラーメイカーを呑んでました。「マイティ・ソー」では、主人公の快男子、ソーが呑むのが同じくボイラー・メイカー、呑み仲間が潰れてしまい、そして仲良くなるという、此れだけで互いの憎めない性格を、生き生きと活写しちゃうんですから、演出の妙でありましょう。「お熱いのがお好き」の劇中、可愛くてセクシー、お色気たっぷりのマリリン・モンローが寝台車で呑んだカクテルは、バーボンとヴェルモットで造るマンハッタンです。ネグリジェ姿のモンローと差しつ差されつ、こんな強いカクテルを呑んだら、当院のあるスタッフの名言を借りれば、「何だか魔法にかかりそう♡」であります♡

僕、かれこれ30年、ジャック・ダニエルを愛飲して来ました。映画にも沢山登場しましたねえ。「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」でアル・パシーノが、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」でジョン・ルーリーが、「シャイニング」でジャック・ニコルソンが、夫々呑んでいました。ジャック・ダニエルは或る時は頑固さのモチーフであり、アメリカに来た喜びであり、狂気の象徴であり、何れも優れた監督さん達の演出でしたけれど、堪能しましたねえ。

さて、今日は朝から蒸し暑く、1杯引っ掛けたくなりますけれど、其れは夜まで我慢我慢。また、今日の拙ブログは僕の趣味の話に終始して恐縮です。では最後に、映画とお酒にまつわる台詞で、僕の一番好きな物を。「君、何を呑んでいるの?」「もう1杯という名のお酒よ。」、お後が宜しい様で…。
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