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秘剣示現流

表面上は穏やかに見えてはいても、内実は虚ろで空っぽ、幕末の激動期を描いた、故手塚治虫先生の傑作漫画、「陽だまりの樹」を、僕、ふと思い出しました。まるで今の日本の様でして、其の象徴が、築地から豊洲に移転する市場ですけれど、土壌は液状化で緩々、泥水が到る処で吹き出し、まるでお汁粉の様と言われて久しいですもんね。元々豊洲は、東京ガスの産廃置き場だった訳で、未だに基準値の何万倍もの汚染物質が検出されています。おまけに昨日、地下に謎の空洞まで見つかった由、こりゃもう、筑地のままで行った方が無難ですよ。豊洲は、アクセスも市場としての動線も非常に悪く、おまけに先の悪条件が揃っている訳で、此の地をごり押しする自民党は、強固な利権で雁字搦めになっているとしか思えません。其の豊洲だけではありませんで、此の国は、緩慢な自滅へと向かってないでしょうか…。若い人達の死因、其のトップは自殺の由、去年1年で7000人近い人が亡くなったそうでした。追い詰められて逃げる処が無い、居場所が無い、そして経済的要因もあるでしょう。子供の貧困率が殆ど30㌫に達するという沖縄、うち、子供が小学校1年生の段階で、3割の親が大学進学を断念しているそうです。其処で、地域の有志が集まり、貧しい子供達の為に、低価格で夕食を用意し、無料で勉強を教えているとか。あのねえ、自民党の盆暗ども、高江の地で地元民に暴力行為を行い、米軍基地を造るのに必死なんでしょうが、お前ら日本人でしょうが。アメリカ人の為じゃなくて、先ず自国民を救いなさいよ。何処向いてんだ!貧しい子供が飢えずに済み、きちんと勉学の機会を得る様にするのが政治家の仕事でしょ。本当に腹が立ちます。拙ブログでは幾度と無く触れていますが、日本全国の貧困層の子供は6人に1人、真剣に自殺を考えた事のある人は4人に1人という現実があります。僕、思うに、自民党の閣僚達は、ご自身もそうでしょうが、廻りも富裕層ばかりで、貧困層の人達が存在する事に、何の実感も現実味も無いんじゃないかなァ。将に、パンが無ければケーキをお食べ、マリー・アントワネット状態だと思えてなりません。

でもね、此の国には1億を超す人口があります。自分達の施政に自信はあるんでしょうが、額に汗して働いた事の無い人達が、此の国を運営している訳で、実際の処、僕達の気持ちや考えが想像もつかないと思うんです。となるとどうなるか?答えは簡単、監視社会ですよ。ナチスもソ連も北朝鮮もそう、今ではアメリカもそうですもんね。数年前、アメリカのCIA職員であり、監視システムの担当者だったエドワード・スノーデンさんが、ロシアに亡命する事件がありました。彼の半生はドキュメンタリー映画にもなり、僕、見逃したのが残念でなりません。さて、スノーデンさん、日本の横田基地にも2年住んでいたそうですが、彼曰く、「メールにネット検索履歴に携帯の通話等々、あらゆる通信経路を通過する情報の全てを、アメリカは掌握しようとしている。アメリカは、日本政府は勿論、民間や企業の通話記録も全て盗聴している。また、世界中の全ての人々が対象なんだ。」どうやら此れ、日本の通信会社も関与している節がありますから、恐ろしいですよねえ…。日本もアメリカも、政府が国民を監視している可能性が、極めて高い事は間違い無いでしょう。此の、果てしない人間不信、自国民を信じない姿勢には、慄然としますし、ひたすら恐怖心を覚えます。ストーカーっぽい気もしますけれど、まァ、人間、自分の器量や考え方でしか人を判断出来ませんからねえ。安倍も麻生も菅も、親しい友人なんて、1人も居ない感じがしませんか!?僕、お金を積まれても、彼らと一緒に食事する事すら真っ平ご免ですよ~。「俺が盗聴しているなら、相手もきっと盗聴している筈だ!」って、アンタねえ、一体全体、どんな悲しい生き方して来たの!?もうこうなったら、電話も手紙もメールも駄目、ならばO事務部長お得意の手話、或いは狼煙か伝書鳩か手旗信号なら、政府に盗聴されずに済みそうですが、やっぱり、フェイス・トゥ・フェイスで、互いの目を見ながら直接話をするしかありませんね。

閑話休題、最近、ネットや雑誌等、複数の媒体で目にする記事があります。安倍内閣になって出来た、内閣情報調査室という機関があるんですね。此れ、平たく言えば、アメリカのCIA、イギリスのMI-6、まァスパイ機関であり、裏面から国を支える組織であります。此の手の組織が無い国は無く、必要悪とも謂える存在でありましょう。主として、公安警察が担当している訳ですが、僕、日本を敵国スパイから守るならば、此の組織、あっても構わないと思うんです。只ね、其れがどうやら自国民に監視の目が向けられているのでは、という批判が目に付く様になりました。国外の敵を取り締まるべきなのに、野党のスキャンダルをリークしたり、悪質なデマを流し、反自民党の人達の身辺を洗ったり、其れを熱心に行っているんだとか。自らと異なる考え方の人間を厳しく取り締まる、あのねえ、其れって、悪名高い日本の特高警察、ナチス・ドイツのゲシュタポ、旧ソ連のKGBと何処が違うの!?恐らく、特高もゲシュタポもKGBも、自分達が悪い事をしている意識って無いんですよ。ユダヤ人を此の世から無くす事が正義だ、危険極まりない誤った思想ですが、此の考えって、自民党の反対者にはスキャンダルを流し社会的生命を潰す、此れと紙一重ですよ。此の究極の形が、ルーマニアのチャウシェスク大統領率いた、セクリタテアという組織でした。優秀な孤児達を集め洗脳、大統領の意に反する人間達を、密かに闇に葬る秘密警察です。チャウシェスクは圧政と独裁が祟り失脚、銃殺されましたけれど、其の結果、セクリタテアの残党は極右となり、マフィアとなってしまいました…。

しかし此の思考パターンに陥る人って、世の東西に関係無く居るんですよね。近々新作が公開される、当代一の映画監督、クリント・イーストウッドは、彼のフィルモグラフィの中で、終始一貫して其れを描いて来ました。「許されざる者」は西部劇、「ミスティック・リバー」や「グラン・トリノ」は現代劇、「アメリカン・スナイパー」はイラク戦争、「硫黄島からの手紙」は太平洋戦争、「J・エドガー」はアメリカの近現代史、「チェンジリング」は1920年代が舞台ですけれど、狂信的で己の主義主張を押し通す悪者が登場します。此れ、日本史を見ても同様なんです。僕の私淑する歴史作家の海音寺潮五郎先生はかって、「悪人列伝」という傑作史伝を書かれました。其の中に、鎌倉期の源義朝の側近であり、情報を操作し、流言流布等、悪辣な手段で源義経を失脚させ、忌み嫌われ、結局は同僚66人から非難の決議文を出され、最後はクーデターを起こし殺された、梶原景時についてこう書いています。

神経質で、用心深くて、人を疑ってしか考えられないところがよく出ている。つまり猜疑心が強く、自分の所属している権力者だけしか信ずることが出来ないのである。この忠誠心は犬のものである。人間なら官僚のものである。

世間には頭脳が優秀であるくせに狂信的な人間がいる。こんな人間は往々にして神経質で、陰湿で、意地悪い性格になる。いわゆる刻深--こくしん、と読みます。--というやつ。官僚などになると出世する型である。景時はそれだったと、僕は見ている。

海音寺先生は薩摩隼人、侍の末裔でありまして、優れた歴史小説や史伝を多く書かれた方ですが、其の卓越した人間観察眼は、司馬遼太郎先生も一目置く処でした。僕、大好きなエピソードがありまして、太平洋戦争の真っ最中、海音寺先生は従軍記者として陸軍から徴用されたのですが、其の際の軍人が威張り散らし、自分達に都合の良い事を書く様、しつこく強要されたとか。断り続けたそうですが、陸軍軍人は、「貴様らの命は俺が預かった。ぐずぐず言うとぶった斬るぞ!」と脅したそうです。海音寺先生、流石は侍でして、従軍に際し、先祖伝来の同田貫宗弘という名刀を背負っていたのですが、その刀をどんとつき、「むざむざとは斬られませんぞ!」と大喝、陸軍軍人は青くなり、何も言えなかったとか。

結局、先の秘密警察の面々を跳梁跋扈させない為には、国民一人一人が、海音寺先生の様な気概を持ち、間違った事には断固としてNO!と言うべきなんです。大体ね、僕達の税金で食べてる分際で、どちらが主人なのか、勘違いしてるんですよ。でも、勇気を失い、黙っていると、連中調子に乗って無茶苦茶をし出しますからね。蟷螂の斧かもしれませんが、拙ブログでは本当の事を訴え続ける心算です。むざむざとは斬られませんぞ!
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