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♪ 黒いオルフェ ♬

昨日でしたか、中東のクウェートでは、何と54℃を計測したそうで、此れ、観測史上最高気温かと思ったんですが、上には上があるんですね~。かってアメリカのデス・バレーでは、56.7℃まで上がった由、此処まで来ると、地面で目玉焼きが焼けるそうですが、食べたくないですよね。さて僕、此のデス・バレーには行った事がありまして、かっては多くのインディアンが住んだ地であり、カリフォルニアにある国立公園なのですけれど、地形が非常に複雑でして、古代に火山が何度も噴火、海水が侵食し湖が誕生、湿原が現れ断層が出来、其の景観は、見ていて倦む事がありませんでした。何だかまるで旧約聖書の創世期の記述の様、神乾ける土を地と名付け水の集まれるを海と名付けたまえり、ふと気付きますと、遠くに野生のコヨーテの群れが居たりして、荒涼としているんですが荘厳な雰囲気でした。此れは見られずに残念だったんですが、此のデス・バレーには、セーリング・ストーン、と呼ばれる現象がありまして、100㌔を超す巨石が、勝手に長距離移動するんですね。大自然の神秘ですけれど、此れ、冬季の払暁に、枯れた湖に雨が降り水が溜まると、薄い氷が張ります。そして、段々と陽射しが強くなり、氷が溶け、割れ始めます。風によって湖全体に流氷が発生、其の氷と風に乗り、巨石が動くという事だそうで、一度此の目で見たいなァ。

しかし、こうも暑いと、精の付く物を無性に食べたくなります。鰻に焼肉、こちの洗いや鱧の梅肉和え、岩牡蠣に鰯の塩焼きも大変結構ですけれど、僕、今朝方不意に思い出したのがブラジル料理なんですよ。地球の裏側ですから、勿論行った事は無いんですが、インディカ種ですがお米も主食ですし、日系人も多い処ですからね、僕達の舌に割と合うんですよね。肉を手頃な大きさに切り、岩塩を振り、炭火で焼き上げるシュラスコ。お握りの様な可愛い形の、ブラジル風コロッケのコシーニャ。元々は奴隷の食べ物であり、豆や臓物を煮込んでご飯にかけて食べる、フェジョアーダ。どれも美味しいですけれど、僕が一番好むブラジル料理は、ムケッカでありまして、此れは、海の幸のシチューになるのかなあ。如何にも異国情緒たっぷりで南米だなァと思わせますのが、トマトやにんにくに生姜で煮込むのは普通ですけれど、具材を炒めるのはデンデ油と呼ばれるヤシ油であり、其れにコリアンダーとココナッツミルクがたっぷり入るんですね。此れ、思いの外優しく素朴な味でして、しかもね、ヤシ油に含まれる成分が暑さ対策にぴったりの由、今の季節には最適な食べ物かも。よし、来月は僕、東京出張がありますからね、新宿の裏通りや銀座界隈に、美味しいブラジル料理店がありましたから、どちらか覗いてみようっと。

さて、ブラジルと言えば、もうじき始まるオリンピックが楽しみですよね。僕、個人的に期待していますのは、7人制ラグビーと柔道と卓球なんです。特に柔道なんですが、大分からは女子の梅木選手が出ますし、ところで皆さん、高藤選手ってご存じでしょうか?高藤選手、柔道男子60㌔級の日本代表なんですが、僕、TVやYOUTUBEで何度か見ましたが、彼は将に天才でありましょう。得意技が肩車に巴投げに朽木倒しって、此れ、滅多に見られない技ですし、其の抜群の身体能力に鋭い反射神経に勝負勘は、一見の価値があります。またね、練習した事の無い技をも、咄嗟の閃きで実戦で出すそうですから、将に破天荒で天才肌、芸人さんのナインティナインの岡村君に似ているのはご愛嬌ですが、皆様、リオでの活躍を是非ご期待下さい!

しかしね、リオ五輪、無事に開催出来るんでしょうか?大統領の凄まじい汚職で、100万単位の国民がデモを行ったのは記憶に新しい処ですし、五輪会場の設営も随分遅れているんでしょう。おまけに、ジカ熱の大流行に大不況、中でも憂慮されているのは治安の悪化です。オーストラリアの選手団は早朝から強盗に遭ったそうですし、リオのメイン会場近くの病院では銃撃戦って、ホントに大丈夫!?でも僕、かってある映画を観ましたから、此の事態、ちっとも意外じゃないんですよ。「シティ・オブ・ゴッド」という映画でありまして、僕、本作には強い衝撃を受けました。今回の五輪が行われるリオデジャネイロ、此の直ぐ側には、ファヴェーラと呼ばれる大スラム街があります。「シティ・オブ・ゴッド」は、ベイスド・オン・トゥルー・ストーリー、実話が下敷きであり、そして其のファヴェーラが舞台なのですけれど、劇中、麻薬取引や強盗に銃撃戦が激しく繰り広げられます。とまァ、其処までは予想が付くんですが、本作は一種の群像劇なんですが、主人公達は皆、小学生や中学生なんですよ…。つまり、12~3歳の子供達が激しく撃ち合い殺し合うんですから、此れ、本当に吃驚しました。またね、役者さん達は、現地のスラム街でスカウトした子供達ばかり、皆素人でありまして、余計リアルな仕上がりでした。さて、実際のファヴェーラも凄まじく、住んでいる土地は不法占拠、家々は廃材をかっぱらって造り、水は水道管から、電気は電線から盗んでいるんですから、もう何とも言えません。数年前でしたか、ファヴェーラの中で大規模な銃撃戦が発生、軍隊とマフィアが市街戦になりましたもんねえ。僕、大いなる皮肉と思うのですけれど、リオには、世界遺産でもある、コルコバードのキリスト像がありますよね。丘の上に、巨大なキリスト像が両手を広げている、ブラジルを代表する名所ですから、皆様ご覧になった事があると思います。でもね、キリストさんが見守るリオの街並みは、先のファヴェーラな訳でして、僕、泉谷しげるの名曲、「地下室のヒーロー」の歌詞を何時も思い出します。おい 馬鹿な神よ お前はいつだって無力だ、おい、馬鹿な神よ お前は現実を生きてないのさ…。でもね、先の「シティ・オブ・ゴッド」、シリアスでダークなムード、素晴らしい編集と撮影、衝撃のラスト、世界中で激賞された紛れも無い大傑作でして、しかし其れは、ブラジルの少年達の犠牲の上に成り立っている訳で、うう~ん、考え込んでしまいます。

ところで皆様、ご当地映画ってご存じでしょうか!?特定の市町村を舞台に、行政や地元企業がスポンサードして全面的にバック・アップ、広告代理店と組み、映画を撮るんですね。僕、これまた考え込んでしまったんです。と申しますのは僕、映画をこよなく愛していますし、芸術と思っているんです。でもね、芸術を解し愛する人達が、地方の市役所や田舎の会社に居るんですかね?怖気を震う思いがしたのは、凄まじい図式が出来てるんですよ。市町村合併○○周年という事で、A県B市が映画製作に取り組む→地元企業と行政が金も口も出す→監督さんの意図とは全く異なる、其の地方を礼賛した詰まらない映画の完成→お客さんは全く入らない→でも大丈夫、文化庁から助成金も出る上に、地元の協賛企業に無理矢理チケットを買わせる→其れが常態化し、フィルム・コミッションという形で、映画製作に協力するという建前の、天下り団体が全国に出来る。どうです、此の形!?僕、新進気鋭の映画評論家、柳下毅一郎さんの本で、此の歪で醜悪な実態を知りました。かくして毎年、日本全国津々浦々で、誰も見ない知らない映画が沢山生まれている、というのが現実なんですって…。僕、映画を心底愛していますから、こんな奇妙で奇形なビジネスって、して欲しくないですし、とっても悲しいです。映画に対する冒涜でしょう。どうせお金を棄てるなら、僕に撮らせて下さいよ。素人とは言え、3本を自主制作しましたよ!そうですねえ、題材は、とある地方が映画製作に取り組むと。案の定駄作--劇中の中の映画として其れもインサートします。--なんですが、製作の裏側で、上記の利権や談合が絡んで来る有り様を、リアルに撮影するってのはどうでしょうか!?キャスティングは、市長は岸辺一徳。副市長は佐野史郎。市の助役に、國村隼と温水洋一。地元企業の社長に、リリー・フランキーにピエール瀧にでんでん。フィルムコミッション側の人間に、モロ師岡、寺島進、北村一輝、吹腰満。面白くする自信は満々ですけれど、絶対ボツでしょうねえ、トホホ…。僕、此処で読者の皆様に問いたいんです。ブラジルの様な過酷な現実の中から、偉大な芸術作品が生まれる方が良いか。或いは日本の様に、平和ではあるけれど、映画製作を隠れ蓑に、地方自治体がやりたい放題、血税の垂れ流しが良いか。どっちも嫌ですね…。しかし、日本人監督の皆さん、邦画は本当に厳しい冬の時代と思いますが、映画をこよなく愛する僕の様なファンも居ますから、負けずに頑張って下さいね!とりあえず、今週末は、「シン・ゴジラ」を観に行こうかな!?
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