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DOCTOR STRANGE

読者の皆様、おはようございます。週末の大分は、酷い暑さと湿気でありまして、僕、夏バテなのかなァ、結構萎れへこたれています。さて僕、土曜日に或る会合があり、少々遅くなりまして、床に就いて寝付き、夢を見始めた頃、耳元に蚊の羽音が…。泣きたくなる思いで暫しの我慢、またうとうとしていたんですが、身体のあちこちを刺しやがって、こうなると全面戦争、テニス・ラケット型の蚊取り器を振り回しまして漸く駆除、ふと時計を見れば午前4時過ぎ、妙に目が冴え、もう眠れやしません。お蔭で折角の日曜日は半病人の様な有様、ひたすら惰眠を貪るばかりの休日となってしまい、本当に残念でした。

せめて美味しい物でも食べようとスーパーに寄りましたら、あら珍しい、チリ産のムール貝が売っていまして、勿論冷凍物なんですが早速購入、パエリアかフライ、炊き込みご飯かワイン蒸しか、とつおいつ迷ったんですが、最も簡単にペスカトーレにしました。長崎産の烏賊の下足、大分は国東産の蛸のぶつ切り、インドネシア産のブラック・タイガーもついでに買いまして、此れらを全部パスタに入れてしまえ、という魂胆です。さてさて、寸胴でお湯を沸騰させ、塩をぶち込んでパスタを投入しましょうか。アルデンテに煮上がる前に、フライパンを熱してオリーブオイルを入れ、刻んだにんにくと唐辛子を入れ、香りが出て来ましたら、下処理をしておいた上記の海鮮を一挙投入、白ワインを入れて軽くフランベしましょう。そしてイタリア産のホール・トマトの缶詰を入れ、塩胡椒で味を調え、あればオレガノなり香草を入れ、此れでソースは出来上がりです。パスタを湯切りし、フライパンに入れ、絡め、ハイ出来上がり、ネッ、簡単でしょ♡まァ、ペスカトーレとは、元々は漁師さんを表すイタリア語でして、要は売れ残りの雑魚や、無名の貝をトマトソースで煮込んだ物ですから、何でも入れちゃって良いんです。僕の一番のお勧めは渡り蟹ですけれど、浅蜊に鰯、帆立に鱈なぞでも、美味しいですよ。あと、此れは好みもあるんですが、麺の太さにも気を付けると、よりパスタが美味しくなります。シーフード系にはスリムな細麺が、肉系やクリームの濃厚系にはグラマーな太麺、或いはフェトチーネの様な平打ち麺が合うと思いますので、是非お試しあれ。

何だか、我流のキューピー3分間クッキングの様になりましたけれど、先のペスカトーレに入れたムール貝、マグネシウムに鉄分、ビタミンにミネラルが豊富かつカロリーが低く、おまけに関節炎に効くという、薬膳と申しますか、大変結構な食べ物なんですよね。そして、理研の皆さんが、其処に注目したかは分かりませんが、其のムール貝が分泌する成分に着目、遺伝子を組み換え新たな蛋白質を造ったそうです。ムール貝は、激しい潮流の中でも岩場にくっ付く事が出来る由、其れから出来た新たな蛋白質は、人工関節を繋げたり、筋肉や血管細胞の増殖も可能だそうで、凄い発明ですよねえ。

思えば、人類の進化と共に医学は発達して来た訳です。例えば中南米の古代インカの国々では、頭蓋骨に穴を開ける技術がとりわけ優れていました。抗生物質も麻薬も無かったでしょうに、そんな荒っぽい手術をして、感染症にならないのか不思議ですけれど、術後、7割以上の人が、普通に暮らしていたんですって。どうやら当時の戦の主武器は棍棒だったそうで、頭蓋骨の骨折が起こり易かったとか。其れを治す為、先ずは頭皮を綺麗に洗い、頭蓋骨に穴を開け、砕けた骨を取り除いていた手術の由、かなり原始的で怖いですが、7割以上が治癒するとは、当時のドクターも凄いですねえ。又、古代エジプトの医師達も負けておりません。彼らは、ミイラを造る過程で知ったのかは分かりませんが、人体の内臓の位置等はかなり正確に把握していたんですって。其の記録が、紀元前のパピルスに書かれているそうです。まあねえ、ミイラって人間だけじゃないんですよ。犬や猫、ワニやヒヒのミイラもあるんですから、内臓や血管や骨について、知らない筈がありませんもんね。又、薬草の知識にも長け、当時のお薬の70㌫近くは、現在でも通用する、正しい処方だそうですよ。そしてね、此れも吃驚したんですが、其の紀元前のエジプトのドクター達は、既に癌の存在に気付いていた由で、其の記述も残されています。

僕、昨日は何もしませんでしたが、目覚めては読書、書に倦めば睡眠を繰り返していました。夢中になって読んでいたのが、「がん--4000年の歴史--」、シッダールタ・ムカジー著、田中文訳、ハヤカワ文庫でありまして、ピューリッツァー賞受賞の大ベストセラーです。著者のシッダールタさん、お釈迦様と同じの神々しいお名前ですけれど、インド生まれでオックスフォードとハーバードを出たドクターでありまして、大変な優秀な方であります。さて僕、此の書を読んでいて涙がこぼれました。と申しますのは、人類の歴史って、謂わば病との闘いという面がありますよね。縄文の昔からそうでして、僕、かって、「病が語る日本史」、講談社学芸文庫、酒井シズ著、女医さんが書かれた本を読んだ事があります。昔の人骨を調べれば、骨折があり、関節炎があり、ポリオに食中毒、天然痘にはしかに赤痢といった疫病があり、眼病に瘧--マラリアですね--に寄生虫、脚気にコレラ、インフルエンザに梅毒と、ありとあらゆる病が人々を襲いました。夫々の病気に対し、食生活や衛生面の改善や、特効薬の発見で、其れらをことごとく退けて来た訳で、僕、人間って本当に素晴らしいなァと、感心するばかりです。

さて、話を戻しまして、武田信玄や徳川家康、岩倉具視や中江兆民といった歴史上の人物も、癌で亡くなっています。かっては不治の病と言われていましたが、先のシッダールタ先生の書や、各種新聞記事に依れば、画期的な新薬が発明されたんですよね。今まで、投薬は勿論の事、切除や放射線や化学療法に免疫療法等々、様々なアプローチがありました。ところが、今度の新薬は、遺伝子学からのアプローチなんです。先ず、癌とは即ち突然変異ですよね。では其のゲノム、つまり遺伝子情報を全て解析し、突然変異の理由を解明、其処をターゲットに狙い撃ち、という京都大学医学部の試みが、見事大成功した訳です。其の代表的な薬が、ニボルマブ、なんですね。どうやら画期的かつ革命的な特効薬の様ですが、問題は、 too much expensive 、高過ぎるんですよ…。1年間、此の薬を飲み続けると、約3500万円が掛かるそうです。当然、国民健康保険から、其のお金の殆どが支払われます。此の薬の対象者は、日本には約5万人居るそうでして、全員が此の薬を飲めば、年間約2兆円もの医療費が増える計算であります。識者達は、其れを危惧し、折角の薬が高過ぎて使えないし、国家財政が破綻すると、極めて悲観的な見方をされている方が多い様です。

僕、大変申し訳ありませんが、其れは杞憂であり、大分弁で謂う処の、「巣もつくれん、いらん世話」、どうしようもない余計なお世話と思いますねえ。勉強のし過ぎで頭が堅くなってるんじゃないかしら。と申しますのは、先のニボルマブ同様、奇跡の新薬と呼ばれたのが、20世紀最大の発明と呼ばれ、世界初の抗生物質であるペニシリンでした。此のペニシリン、ゴルゴンゾーラやロックフォール等の美味しいチーズで有名な、青かびから出来たもので、肺炎や梅毒を筆頭に、各種感染症の特効薬ですけれど、1942年、昭和17年の戦時中に実用化されました。日本で造られたのが昭和19年なんですね。では、当時の価格を見てみましょう。昭和20年当時、ペニシリンは4000円前後で流通していました。現在の価格に直しますと、約400万円であります。戦後の大混乱も落ち着いた昭和30年には3000円、此れが今ならば3万円ですが、其れにしても高いですよね。しかし、製薬会社の必死の努力もあったのでしょう、大量生産に成功、其の翌年には120円、現在の1200円にまで安くなります。そして平成の今、医師の処方箋があれば、ペニシリンは何処でも手に入りますし、僅か数百円の世界でしょ。

識者の皆さん、心配せずとも、昭和30年代当時よりも、技術も科学力も、全ての面で進歩しているんですから、必ずや癌特効薬の大量生産が可能となり、安価で入手出来る様になる、僕、そう信じて止みません。其れにしても、京都大学のドクターの皆様、人類の幸福に寄与する大発明と思いますし、何れはノーベル賞間違い無しじゃないかしら。しかしね、此の日本人の素晴らしい技術力を、何とか原発の廃炉や、危険の無い発電の発見に活かせないんですかねえ…!?

さて、週明けの今日は、柄にも無く、真面目な医学の話で恐縮です。今週の拙ブログも、精一杯書く積もりですので、今後ともご贔屓の程、何卒宜しくお願い申し上げますm(__)m。
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