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☂ 雨は降る降る 人馬は濡れる ☂

イタリアはフィレンツェで、毎年夏と冬に行われる、ピッティ・ウォモという、紳士服の国際展示会があります。今年で90回目の開催の由でして、全世界からバイヤーや報道陣が集まります。僕、是非一度行ってみたいんですが、流石に敷居が高い気がします。と言いますのは、YOU TUBEで動画を見たんですが、フィレンツェの会場の皆さん、まァ滅茶苦茶にお洒落なんですよ~♡全体のトーンは紺で統一しているんですが、ギンガム・チェックのYシャツにネイビーのネクタイ、パンツは太目の、ベストは細目のストライプでありまして、ホホウ、こんな着こなしもあるのかと感心します。かと思えば、靴とジャケットは茶、タイとパンツはキャメル、靴下とハーフ・コートはモス・グリーン、Yシャツは薄いブルー、ポケット・チーフ代わりに茶のレザーの手袋を無造作に突っ込んでいたりして、お洒落過ぎるコーディネイトなんですが、色気づいちゃって~、でも素敵♡さて、当院O事務部長も中々のお洒落さんでして、時折一緒に出張に行くのですけれど、昼と夜ではガラリと雰囲気を変えてますもんね。昼は紺を基調にしたアーバンなトラッド・スタイル、夜はモノトーンでまとめた甘く危険な香り、道理で荷物が多い筈です。僕なぞ此の時期、アロハシャツにジーンズばっかりのワン・パターンですから、彼を見習わなくてはいけませんね~。そうそう、今年のピッティ・ウォモのトレンド・カラーは、緑と青の中間色であるターコイズ・ブルー、そしてオレンジの由でした。よおし分かった、ターコイズ・ブルーのアロハシャツ買おうっと、って、其れじゃダメでしょ!

閑話休題、英国のEU離脱、余波はまだまだ続いておりまして、予断を許しません。♪どうせ私を騙すなら 死ぬまで騙して欲しかった♪、どうも、離脱派の公約に大きな嘘があったとして、英国内は大揺れの様です。でもね、今更国民投票をやり直す訳にも行かないでしょうねえ…。万が一再投票という事になり、残留派が勝ったとしたら、今度は離脱派が黙っていないでしょうし、更なる大混乱は必至でありましょう。しかし、キャメロン首相も、オックスフォードの優等生だった筈なんですが、乳母日傘で育ち、額に汗して働いた経験が無いからでしょう、EUや移民を忌み嫌う、庶民の気持ちが全く分からなかったんですね。歴史に残る判断ミスでして、彼は何時も良い生地の仕立てのスーツを着ていますが、単なる見かけ倒しの銀流し、とうとうメッキが剥げました。

同じく、高級スーツがちっとも似合わない我らが総理ですけれど、今回の英国の大騒ぎで、とうとうアベノミクスは本当に終焉を迎えたと思います。先ずね、僕達の年金を運用しているGRIPという天下りの機構があります。此処、年金を原資に、国内外の株を運用しているのですけれど、確か此の騒ぎで、日経平均株価が1万4千円台まで落ちましたよね。兆単位の、物凄い損失が出た事は間違いありません。此の株価下落で、既に自殺者も出たそうでして、此れ、対岸の火事じゃありませんよ。そしてね、アベノミクスを一言で言えば、円安株高で輸出企業を伸ばす、という事だと思います。でもね、英国のEU騒動で、ポンド安から始まり、ユーロもドルも安くなり、投資家はリスクを避け円を買う動きが高まりました。即ち円高であります。そして、今回の株の大暴落でしょ。今後も、スコットランドや北アイルランドの独立が控えていまして、当然イギリスの通貨のポンドは大きく下落します。となりますと、円を買う人が殺到、益々円高となり、日本の輸出企業全般は大打撃でありましょう。即ち、アベノミクスの円安株高では無く、円高株安が続くという、子供でも分かる理屈です。つまり、アベノミクスの大前提が見事に崩壊してしまった訳でして、僕、当たるも八卦当たらぬも八卦ですが、経済政策の大失政で、総理の年内の退陣もあるんじゃないか、そう思います。

しかしね、肩幅も広く背が高く筋肉質の二枚目が、どんな超高級スーツを着ていようと、♪ぼろは着てても こころの錦 どんな花より綺麗だぜ♪、大事なのは其の精神でしょう。道理で、キャメロンも安倍も、サビル・ロウや銀座英國屋で仕立てた、馬鹿高いオーダーメイドのスーツなんでしょうが、ちっとも似合わないんですよね。尤も、日本人は胴長短足ですから、僕を含めてスーツは似合わないんですが、明治の男は違いました。平成の男性よりも、当然背は低く、見栄えは悪い筈なんですが、其の心の在り様が、気概が、気高い精神が、スーツを着こなしちゃうんですよね。

かって村田新八、という幕末の薩摩の侍が居ました。西郷南洲翁の腹心の部下であり、明治維新では外交に遊説に大活躍、新撰組と戦い此れを退け、戊辰戦争では隊長として全国を転戦した、歴戦の強者であります。さて、無事に明治の御代となりまして、村田さんは欧州へ視察の旅に出ます。西郷・大久保の次のリーダーとして期待されていた事は間違い無く、スイス・フランス・イギリス・アメリカを歴訪、英仏両語を解し、さぞかし見聞を広めた事でしょう。さて、村田さんが帰国しますと、日本は西郷派と大久保派に真っ二つに割れていました。多くの人達が、現政権を担い、政争に勝利した大久保派に味方したんですが、村田さんは違ったんですね。「自分は、西郷翁に対しては維新前より実に容易ならざる恩義を追い、到底離るべからざるの情義の存するあり。此地に止まり、翁と共に進退する決心なり。」との言葉が残っています。何れ、西郷軍と政府軍の戦いが起こる事は、頭の切れる村田さんには分かっていたでしょう。そして、最新兵器を揃えた政府軍が勝つ事も、恐らく分かっていたと思います。其れでも意気に感ず、敗走を続ける西郷軍から決して離れず、城山で戦死しました。其の村田さん、和歌や漢詩を嗜み、絵画や音楽を愛した粋人でもあったんですね。アコーディオンを弾けたそうでして、明治初期の人にしては、極めて珍しいと思います。戦場では、シルクハットにフロック・コートを着て戦う、お洒落な人でもありました。僕、こう思うんです。戦に強く、芸術を解し、外国語に堪能、情に厚く、出処進退に一点の曇りも無く、これぞ薩摩隼人、これぞ侍、そして真の日本男児でありましょう。さて、欧州在住中の村田さんは、常に古びた粗末な洋服を着ていたそうで、同僚から冷やかされる事も多かったとか。そしてこう言っています。

私が幾ら立派な服を着て正装して、各国の都市を歩き廻ったとて、精神が向上しなければ何の意味も無い。私の志は精神気魂を養う事にあり、衣服は関係が無い。

僕、其の村田さんの洋服姿の写真を、何葉か見た事がありますけれど、此れがねえ、大層カッコ良いんですよ~♡侍としての気概や心構え、精神の充実、凛々しさ、高い知性と豊かな感性、そして迸る気迫、其れらが洋服を覆っている感がありまして、感心しましたもん。安倍クンもキャメロンちゃんも、オーダー・メイドの超高級スーツを着ているよりも、村田さんの写真を見て、内面を磨く事から始めた方が良いですよ~。
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