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■ パンドラの箱 □

其れにしても凄まじい雨でしたが、読者の皆様、被害など無かったでしょうか?お蔭様で、当院も僕も何ともありませんで、胸を撫で下ろしたんですが、どうやら今日も豪雨の由、危機管理は最悪に備えるのが鉄則ですから、どうぞ皆様、充分お気を付け下さいませ。こういう時、必ず屋根に登ったり、用水路や河川に行くご老人が居ますけれど、止めた方が無難ですよ~。

以前より拙ブログではちょいちょいと取り上げて来ましたが、いよいよ明後日、イングランドがEUに残留するか否か、という国民投票が行われます。此れ、実は国内の大矛盾という、爆弾の導火線に火を付けた様な物なんですね。と申しますのは、英国は、イングランド・スコットランド・ウェールズ・アイルランドの連合国家です。アングロサクソン系のイングランド人が、スコットランド以下のケルト系の人達を支配し統合した歴史があります。其の上、イングランド人のみがプロテスタント、他の人達は皆カソリックなんですね。人種も宗教も異なる上に、EU残留を望んでいるのはケルト系の人達なんですよ。EU離脱派は、イングランド人達が主であります。「イングランドがEUを離脱すれば、スコットランドは独立してEUに加盟すべきだ。」という意見も出ているんですね。また、アイルランドは、長年に渡り、IRAという武装集団がイングランドと激しく対立していたぐらいでして、EU離脱になりますと、両国は国境線で揉めるのでは、巷間で取沙汰される根強い噂があるんですよね。恐らく、イングランド人の不満は、「EUの所為で移民ばかり増えやがって。おまけにケルト系には沢山補助金を出してやがる。イングランド人が此の国の経済を支えているんだ。離脱して何が悪い!?」というナショナリズムの現れだと思います。でもねえ、もしイングランドが離脱になりますと、EUにとって大打撃は必至、当然の事ながら、ユーロの価値は下落間違い無しでありましょう。となりますと、世界経済がブラック・マンデー、為替も株も大暴落、という可能性があります。EU残留となりますと、イングランド人の不満が強く残り、英国内の対立が、先鋭化する可能性大です。何れにせよ、アングロサクソン系の国々、イングランドもアメリカも、今までのやり方は失敗であり、下手をすると国が割れる、という状況ですもんね。アメリカも移民が増え過ぎ白人が少数民族に転落するのは時間の問題、そして銃の乱射事件は頻発し収まる気配は無く、隠微な人種差別は残り、凄まじい貧富の差があり、其の結果が、サンダースという社会主義者が票を大量に獲得したり、トランプというトリック・スターが現れる、という末期的症状でありましょう。アフリカには、リベリア、という余り知られていない小国があるのですけれど、此処、実はアメリカの黒人奴隷によって、1847年に造られた国なんですよね。自分達のルーツであるアフリカに帰りたい、という黒人達をアメリカ人が援助し、リベリアという国が出来たんですが、同様のムーブメントが、米国内で再燃しないとも限りませんよ~。

僕、歴史の大いなる皮肉を感じるんです。と言いますのは、イングランドやアメリカを建国した人達、即ちアングロサクソン人は、元々はゲルマン人、ドイツの周辺に住んでいた部族です。何らかの理由で、ドイツには居づらくなったのでしょう、5世紀頃にブリテン島、現在の英国に上陸します。其処には既にケルト系の、スコットランド・アイルランド・ウェールズの人々が住んでいました。アングロサクソン人って、良く言えば頭脳明晰、悪く言えば狡猾でして、ケルト系の内部分裂に付け込むんですね。将に古の中国で謂う処の合掌連合でありまして、或る時はAに甘言を囁きBを奇襲し、又或る時はBを煽りAを攻撃するという、誠に変幻自在、そうして個別撃破し、其の国を乗っ取る、というのが彼らの得意技なんですね。そして大英帝国が成り、先の必殺技を世界中で繰り返し、日の沈む処が無い、という大植民地を築き上げます。ところが、英国内から新天地米国に渡る一群が現れます。彼らはアメリカに上陸するんですが、其処にはインディアンという心優しい先住民が居ました。疾うに皆様ご存じの通り、何とかの1つ覚えで、例の得意技を繰り出しまして、インディアンをほぼ全滅に追い込む訳です。そうそう、大英帝国の主要な植民地だった、インドでも同様でして、今度は宗教間の諍いに目を付け、国をかっぱらってしまいます。香港が良い例じゃありませんか。全くご縁も無い、人様の土地を100年貸しとけだなんて、よくまあ言いますよねえ。僕、英国王室は全く尊敬しておりません。寧ろ軽蔑の対照なんですが、何がユニオン・ジャックだ、ありゃあ、人殺しと盗っ人と詐欺漢の旗ですよ、全く…。

閑話休題、アングロサクソン系の必殺技は、先に記した「敵の弱みを見つけて分断し、個別に叩く」なんですが、お天道様は見ていますねえ。現在のイングランドもアメリカも、自国の弱みと矛盾から、勝手に分裂して行く、此れぞ歴史の皮肉と言えましょう。此れね、これまた面白く感じますが、魑魅魍魎が闊歩する日本の政界においても、同様の事が言われています。「政治家は得意技で自滅する」なんですね。派閥を率い、天下を睥睨する様な大物政治家ならば、夫々必殺技をお持ちです。其れは、談合であったり資金力だったり、アメリカとの結び付きであったり。はたまた、義理人情に泣き落とし。おだてに脅しに情報のリーク。ハニー・トラップに地獄耳にスキャンダルの捏造。或いは検察を、官房機密費を、マスコミを使う。そうして政敵を倒し、総理の座を狙う訳ですね。佐藤栄作総理、ノーベル平和賞を受賞した、戦後の大宰相です。彼は、人事の佐藤と呼ばれ、将来の総理となる福田さんと田中角栄さんを競わせ、巧みな人材配置で、8年近い長期政権を築きました。でもね、最後は田中角栄さんをハンドリング出来なくなり、あっという間に力を喪います。後を継いだ田中さんは、絶妙なお金の使い方で人心を掌握、一気に総理になりますが、其のお金のスキャンダル--僕は冤罪と思いますが…。--で奈落の底に落ちてしまいます。近年ですと、そうですねえ、幹事長や官房長官として、絶大な権力を揮った、野中さんかなァ。彼は、喧嘩上手で広く知られました。常に政敵と闘い、政治闘争において、殆ど負けた事は無かった筈です。ところが、小泉さんが颯爽と登場、野中さんは対抗馬を立て、自民党総裁選で2度戦うんですが、何れも目を覆う大敗、一気に影響力を喪いました。

プロ野球の世界には、ホット・ゾーン、という言葉があります。此れ、其のコースに来たら、打者が高確率でヒットするよ、というデータなんですね。選手によって大きく異なる訳でして、イチローや落合クラスですと、ストライク・ゾーンを9分割して、どのコースも万遍無く打っています。其れは例外中の例外なんですが、面白い事に、大体の打者は、得意なゾーンと苦手なゾーンが隣り合わせだったりするんですよね~。内角低めは低打率なのに、1つ上のゾーン、内角ベルト付近は4割近く打ってたりして、前述した、アングロサクソンや政治家同様、長所と短所は裏返し、表裏一体なんですねえ。

個人的な話で恐縮ですが、僕、元来気が短く口も悪く、曲がった事や卑怯な事が大嫌い、建前よりも本音を好み、冗談が大好きという、短所ばかりの人間です。其の欠点を重々承知しているからこそ、大事な局面では、常に自重し、成るべく感情を入れずに物事を判断し、口を慎もう、そう肝に銘じているからこそ、若い頃よりは、失敗が随分減ったと思います。ホント、アングロサクソンの皆さん、もう数世紀、いやいや下手をすると1000年以上、他人の土地や資産を収奪し続けたんですから、自分の短所を自覚すべきでしょう。カエサルの物はカエサルに、でありまして、ケルトの人に、インディアンに、土地をお返ししても、決して罰は当たらない、僕、そう思いますよ~。
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