FC2ブログ

アリ・ザ・グレーテスト

読者の皆様、おはようございます。日曜日の朝、如何お過ごしでしょうか!?僕、金曜日は小倉、土曜日は別府と、飛び廻っておりまして、流石に疲労困憊、今日はやっとお休みです。其れにしても、小倉まで高速道路が開通しまして、ずうっと一本道、本当に便利になりました。折角ですから、小倉の街並みを愛でながら清遊したかったのですけれど、とんぼ帰りと相成りまして、残念ではありました。同行して頂いたO事務部長、車中の会話も弾み、とんだ弥次喜多道中でして、誠に運転ご苦労様でしたm(_)m。今日は何処か遠くにでも行きたい気持ちだったのですが、生憎のお天気、戸をしめし 茶屋の二階や 雨の月、九州地方は梅雨入りした由でして、こりゃお部屋でのんびりした方が良さそうです。

其れでも忙中閑有り、昨日は映画を観る事が出来まして、行って来ましたよ、「デッドプール」。現在猛威を奮うマーベル社の新作でして、6000万$の制作費で7億3000万$の収益を叩き出すという、全世界で記録的な大ヒットの由、僕、すっかり堪能しました。何と言えば良いのか、非常に良く練られた脚本でして、ケレン味たっぷりのお話なんですが実は王道という、手の込んだ演出でして、こりゃあマーベル社の勢いは、当分止まりそうにありません。興味深く感じましたのは、主人公のデッドプール、末期癌の患者が人体実験の末に不死身になるという、凄い設定なんですよ。同居人は盲目の黒人の老婆、ヒロインはヒスパニックのストリッパー、敢えてマイノリティや弱者を全面に出し、ブラック・ジョークやギャグはたっぷり、アクションは非常にバイオレント、此の流れで純愛物なんですから、よくまあお話をまとめられたと感じます。劇中歌もセンス抜群でしたねえ。またね、女優陣が素敵でした。ヒロインの笑顔がとってもキュートで愛らしく、敵役の女性はアマゾネスと申しますか強烈な迫力かつ非常にグラマー、思わず目を奪われました。少々過激な描写もあり、観る人を選ぶとは思いますが、もしご興味を覚えた方は、是非劇場へお越し下さい。

さて、劇中、人体実験を行うシークエンスがあるのですけれど、此れね、あながちフィクションとも言えないんですよ。と申しますのは、実はアメリカって、元ナチスの悪名高い連中を、税関でフリー・パス、大量に移住させているんですよね。僕、「ナチスの楽園 アメリカではなぜ元SS将校が大手を振って歩いているのか」、という本を一読したんですが、吃驚しました。ナチスがユダヤ人に対して行った多くの人体実験、ロケットの研究、ソ連の情報等々、其れらのデータが欲しいが故に、前歴は不問、アメリカに受け入れた訳です。なんだかまるで、ホラー小説の巨匠、スティーブン・キングの名作、「ゴールデン・ボーイ」宛らのお話でありましょう。そう言えばね、日本陸軍の恥部でもある731部隊、彼らもまた、人体実験を頻りに行いましたけれど、当然ながら戦犯の対象になる筈なんですが、無罪放免なんですよね。此れもまた、アメリカ側に、全てのデータを渡したが故に免責となりました。ホント、超大国アメリカの裏の顔を垣間見た感がありまして、怖いなァ…。将に、ジェイムス・エルロイ書く処の、アメリカの犯罪小説を地で行く感があります。そうそう、アメリカの戦争時に最前線に立たされるのは、常にカラード、有色人種だそうでして、僕、彼の地における黒人やインディアンの扱いには、心底同情する者です。

昨日、其の黒人を代表する存在であり、偉大なる元世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリが亡くなりまして、僕、衝撃を受けました。新聞各紙で散々書かれていますから、簡単に記しますが、黒人運動家のマルコムXと親友になり、イスラム教に改宗し改名、ベトナム戦争の徴兵を拒否、無敗のまま世界タイトルを剥奪されるという憂き目に遭います。強い信念から徴兵を断った事が、当局の逆鱗に触れ裁判となり、アメリカと戦うんですから、大した男ですし、僕、心から尊敬します。裁判は最終的には勝訴となり、4年近い長期のブランクを作ったにも関わらず、世界チャンピオンの座に3度就き、通算19度の防衛とは、歴史に残る偉大なチャンプでありました。僕の年齢ですと、彼のファイトぶりはリアル・タイムでは見ていないのですけれど、其の殆どをビデオで観戦しました。実力的には僕、改名前のカシアス・クレイ時代の方が強かったと思います。彼の凄さは、やはり其のスピードとアウトボクシングでしょう。従来のヘビー級は、大男達が脚を止めてハード・パンチをぶつけ合うという、根性比べの趣がありました。1940年代から60年代を代表する名チャンプ、ジョー・ルイスも、ロッキー・マルシアーノも、ソニー・リストンも、凄まじいパンチを誇りました。けれど、現在のリングに上がったら、パンチが遅すぎて、ちっとも相手に当たらないんじゃないかしらん。アリは、其の鈍重なヘビー級の世界に、スピードを持ち込み、連戦連勝を続けたんですね。旧世代を代表するソニー・リストンとの試合なぞ、将に蝶の様に舞い蜂の様に刺す、当時は未だカシアス・クレイだったアリの完勝でしたもんね。

ブランク後のアリは、最大の武器であるスピードに陰りが見え、正直な処衰えがあったのは事実です。では何故、其れでも勝ち続けられたのか、其の秘密は、彼の頭脳と肝っ玉と打たれ強さにあった、僕、そう思えてなりません。寧ろね、衰えてからのアリの方が、僕には魅力的でした。だってね、アメリカと独りで戦った男ですよ。矛盾する様ですが、肉体的にはアリは打たれ強かったとは思わないんです。でも、彼の強烈なプライドと精神力が、ハード・パンチを耐え抜くんですよね。ケン・ノートンには顎を割られながら耐え、ジョージ・フォアマンの再三の強烈なボディ・ブローを凌ぎ、僕、最も感動したのは、スモーキン・ジョー・フレイジャーとの三連戦でした。スモーキン、とは蒸気機関車の煙を表した物でして、フレイジャーは其れ程パワフルな突進力だったんですよね。まァ其の左フックたるや、当たれば誰しも倒れてしまう凄まじさでありました。特に第3戦目、スリラ・イン・マニラ、と銘打たれた世界戦は、灼熱のフィリピンでの大激戦、僕、見ていて涙が出ましたよ。フレイジャーは目が晴れ上がり殆ど見えない状態、アリも又、疲労困憊で動くのがやっとという有様だったんです。其れでも勝者はアリでした。瀕死の肉体を、強烈なプライドだけで支えている感があり、其の雄々しい姿は将に、アリ・ザ・グレーテストでした。

不可能とは、自らの力で世界を切り開く事を拒否した、臆病者の言葉だ。此れ、僕の大好きなアリの言葉ですけれど、公私ともに其の言葉を忘れず、直向きに頑張ろうと思います!

さて、明日は僕、早朝から予定が詰まっていまして、拙ブログの更新は、明後日火曜日になると思います。雨晴れて 町の人手や 夏柳、其れでは皆様、引き続きお休みをお楽しみ下さいね~。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR