♬ 僕はビートルズ ♪

伊勢の海の 磯もとどろに 寄する海 かしこき人に 恋ひ渡るかも、サミットも今日までなんですよね。でもね、僕、確かに伊勢志摩は風光明媚な素晴らしい処であり、歴史も食文化も世界に誇るべきものがあるとは思いますが、サミットって、毎年やってはいても、大きな成果ってあるんですかねえ…。勿論、世界の主要国のトップ・リーダーがフェイス・トゥ・フェイスで、膝を突き合わせて話をするって、相互理解を深める意味では、大変結構でありましょう。其の効果は決して否定しませんけれども、サミットとは名ばかりで、思いの外反発も強いんですよね。と申しますのは、此のサミット、国際法上では何の効力もありません。力のある国々が勝手に集まって、物事を決めてるんじゃねえよ!という批判もありまして、今後は、サミットの意味合いや位置付けって、段々と難しくなるんじゃないかなあ。もう1つ、こういうサミットって、各国の首脳が集まる訳ですから、テロリストにとっては絶好の機会でありまして、今回の伊勢志摩にも、2万を超す警官を集めたそうですもんね。此れだけテクノロジーが発達しているんですから、テレビ電話やスカイプでサミットをした方が、警備面でも経費面でも、随分お得だと思いますけどねえ…。

僕、前述した様に、サミットの効果については眉唾なんですが、何時も思いますのは、会議場である土地の選定においては、センスが良いなあ、と感心しています。本邦ならば、かっては沖縄で開催されました。諸外国に眼を向けますと、イタリアのヴェネチアにジェノバ、フランスのドーヴィル、カナダのオタワ、アメリカはサン・ファン、ドイツのハイリゲンダム、何れも港湾都市が多いんですよね~。次回のサミットはイタリアですけれど、開催地はシチリア島でしょ。サミットと謂えば、世界の首脳が一堂に会する訳ですから、コスモポリタンと申しますか、国際的な街を選ぶのかなあ、と感じられてなりません。

今回の伊勢志摩にしても、尾鷲に鳥羽に津松坂、そして四日市と、大きな港ばかりですし、此の地は、海人と申しますか、海と共に生きる、スケールの大きな船乗りや国際人を多く輩出していますもんね。旧くは、海賊大名と呼ばれた九鬼氏の根拠地として有名ですし、江戸期に東回り航路を開いた河村瑞賢、ベトナムの日本人街の長の角屋七郎兵衛。漂流中にロシアに渡り帰国後は蘭学の発展に寄与した大黒屋光太夫、アメリカで日本人初の助産婦になった伊東里き。全世界を席巻した真珠王の御木本幸吉、商船三井の創始者である三井高俊。将に綺羅星の如くでありましょう。♪出船 入り船 別れ船 あなた乗せない帰り船 後ろ姿も他人のそら似 港 三崎 焼津に御前崎♪森進一の名曲「港町ブルース」ですけれど、多くの国々の人が一期一会で行き来するのが、港湾都市であります。

話がポンポン飛んで恐縮なんですが、其の港町の産んだ最大のスターと謂えば、やはりビートルズでありましょう。彼らは皆、アイルランド系の人達でして、全員が港町の出身なのは、世界中の人が知っています。其のビートルズがリバプール生まれだと言うのは、僕の親友のMさんの酔っぱらった時の名言を無断拝借すれば、「人生には偶然は無く、全てが必然なんですよ…」と思えてなりません。さて、此のリバプール、彼の有名なタイタニック号の母港で知られます様に、当時としては大規模なドッグを持ち、一連の港湾施設が、今では世界遺産となっています。さてさて、其のリバプールにも、触れられたくない過去がありまして、実は此の街、奴隷売買のメッカでもありました。アフリカから運ばれた黒人達は、一旦リバプールで下され、其処で競りに掛けられ、アメリカへと運ばれるのです。またねえ、大いなる皮肉と思いますけれど、「アメイジング・グレイス」という有名な讃美歌がありますよね。此の曲を作詞したのは、ジョン・ニュートンという牧師さんなんですが、実は彼の前身は、奴隷商人だったんですね。此の牧師さん、己の犯した大罪の贖罪として、「アメイジング・グレイス」を造った様に思うんですが、どうなんでしょうか!?でもね、僕、幾ら懺悔しようとも、人身売買を繰り返すなんて、決して許されないと思いますねえ。

さてさて、リバプールからは、イングランドの圧政と悪政に苦しめられた、アイルランド人やスコットランド人達が、新天地を目指しました。彼らケルト系の民は、アメリカ東部に多く移住し、其処で出来たのが、カントリー・ミュージックです。そして、先の黒人奴隷達が連行されたのはアメリカ南部でして、其処ではブルーズが生まれました。此の、カントリーとブルーズが合わさる地点、ちょうどアメリカ中部、テネシー州のメンフィス辺りなのですけれど、其処に住んでいた少年に、エルヴィス・プレスリーが居たんですね。そして、ロックンロールの雛形とも言える、多くの楽曲が生まれます。此処からまたまたリバプールが絡んで来るのですけれど、今も昔も国際間の輸出入で最も積載量が多いのは、やはり船です。となりますと、アメリカ南部で取れた綿花は、一旦メンフィスで集積し、ニューオリンズの港を出て、イングランド最大の港町である、リバプールに運ばれるんですね。多くの積荷には、綿花だけで無く、最先端のロック、という音楽のレコードも入っていたと。即ち、若きジョン・レノンやポール・マッカートニーは、其の音楽を浴びる様に聞いて育ち、ビートルズ、という奇跡のグループが生まれる訳です。おまけに、何たる幸運か、ビートルズのマネージャーを務めた、ブライアン・エプスタインという人物は、リバプール最大のレコード・ショップを経営していたんですね♪ホント、先のMさんのお言葉通り、「人生には偶然は無く、全てが必然なんですよ…」でありましょう。僕、ビートルズは何十年も聞いているんですが、DRIVE MY CAR、というポールの曲がありまして、此れがね、黒人音楽そのものなんですよね。今ならば、其の謎も解けた気がします♪またね、其のコスモポリタンな環境だったからこそ、シンセサイザーやインド楽器の導入や、ハードなギター・プレイやクラシック音楽へのアプローチも、ビートルズは何の抵抗も無かったのでしょう。

まとめますと、当時欧州最大の国際港湾都市であったリバプールを起点に、アフリカの黒人にスコットランドやアイルランドの人々の大移動があり、アメリカを経由、新たな音楽、ロックが生まれたと。其のロックがまたリバプールに戻り、其れを触媒とし、所謂ファブ・フォー、素晴らしい4人組バンドである、ビートルズが全世界を席巻した、というお話でした。

話を戻しまして、僕、サミットそのものには、大きな効果は無いと思うんです。でもね、今朝NHKを見ていましたら、各国首脳陣のファースト・レディ達に、地元の女子高校生の皆さんが、地産地消の食事を提供されていたんですよ。出し巻卵を筆頭に色々と作ってましたが、女子高校生のリーダーの方が、「一生忘れられない貴重な経験が出来ました。機会を頂いてありがとうございました。」と、きらきら輝いた目で、紅潮した顔で、答えていたんですね。僕、とても感動しまして、此れこそが異文化との交流ですし、もしかしたら君が、料理の世界のビートルズになるかもしれないぞ、頑張れ!と、思わずTV画面にエールを送りましたもんね。

さてさて、週末は何だかはっきりしないお天気の様ですが、皆様、どうか水分補給はおさおさ怠りなく、楽しんでらして下さいね~。それでは又来週お会いしましょう、ごきげんようさようなら!
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こんにちは。物事って、色々な事が沢山つながってるんですね。読んでて感動しました(//∀//)


2つ教えて下さいm(__)m。ドライブマイカーってどんな曲ですか?また、書かれている方はおいくつですか?

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R・Tさん、はじめまして、こんにちわ。

ドライブマイカーは、「ラバーソウル」というアルバムに入っています。
ベースラインやドラムが、古き良きソウル・ミュージックですよ♪

僕は、今年で49歳になります。
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