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SICARIO

読者の皆様、おはようございます!快晴の日曜日の朝、如何お過ごしでしょうか。僕、愛犬の散歩を済ませ、珈琲を入れバゲットを摘んでたんですが、新聞を読みながら朝食の準備をしておりまして、ながら作業はいけませんね。珈琲は濃すぎ、パンは焦げ気味、ひ~、苦かったよう…。

さてさて、僕、久方振りに映画に行って来ました♡大分市内にある、シネマ5bisというミニ・シアターで、「ボーダーライン」という洋画を観て来たんですが、此れ、大傑作でありましょう。ドゥニ・ヴィルヌーブという、フランス系カナダ人の監督さんの作品でして、一言で申し上げますと、メキシコのファレスという国境の街を舞台に、巨大麻薬組織とアメリカのCIAやFBIが激しく対峙する、というお話なんですね。僕、20代の初めに、同じく国境に面した、メキシコのティファナに行った事があります。何処からともなくマリアッチが流れ、テキーラなのかサルサ・ソースか葉巻なのか、或いは別の危ない物か、甘ったるい匂いが漂い、確かに危険な雰囲気はありました。でもね、其れから20年以上の月日が流れ、映画の舞台のファレスも、僕が行ったティファナも、日中から凄まじい銃撃戦が繰り広げられており、毎年1万人が死んでいる由でして、こりゃあねえ、メキシコ人排除を訴える、トランプが支持を集めているのも、幾分かは分かる気がしました。だってね、メキシコからアメリカに密輸されるドラッグの売上って、推測ですが、500億$に達しているそうですし、当然の事ながら、社会にも悪影響を与えますもんねえ。麻薬のみならず、アメリカに来る不法移民の数だって、1000万人を超えているそうですもんね。

さて、映画は、強烈な緊迫感に満ち溢れていまして、もうねえ、観ているこちらもヒヤヒヤしっ放しでした。またねえ、何故かお客は僕一人でして、小さな物音にもびびったりしまして、余計に臨場感がありましたねえ。映像は、アカデミー賞撮影賞に12度ノミネートされた、名匠ロジャー・ディーキンスの撮影ですから、美しい夕景も、殺伐とした市街戦も、乾ききったヒロインの心情も、大変素晴らしく撮れていました。監督の演出もサスペンスフルで非常に巧み、達者な職人芸で唸らされましたし、音楽もメロディというよりリズム重視で緊迫感を煽ります。特筆すべきは役者さんでして、主役のエミリー・ブラントも、脇を固めるジョシュ・ブローリンも、共に演技派ですから、夫々の役柄を的確に演じていました。でもね、最も凄味があったのは、僕のご贔屓、プエルトリコ生まれのスペイン人、ベネチオ・デル・トロでした♡見るからに悪い面付きでして余計なメイクは不要、何の躊躇や葛藤も無く、引き鉄を引く悪党ぶりにはしびれましたねえ~♡かなり重い作品ですし、暴力のシークエンスも多いですから、見る人を選ぶでしょうが、お時間がおありの方は、是非劇場に足をお運び下さいm(_)m。

閑話休題、外国の空港や終着駅や、移民街や国境の街って、何だか風情があるものです。先の映画じゃありませんが、僕、かって体験した中で、最も趣深かったのは、やっぱり釜山ですかねえ。僕、渡韓当時は未だ若く、お金が無いですから、下関からの関釜フェリーに乗っての独り旅、一路釜山を目指しました。冬の日本海って、滅茶苦茶に揺れるんですよね。絶え間無いピッチングにローリング、船酔い寸前で釜山に着いたのですけれど、海からの入国って、とっても風情がありました。潮の香りに包まれて、見知らぬ異邦の地が、徐々に視界に広がって来る感じ、何とも言えず良いものです。しかしね、釜山は大きな国際港ですけれど、25年前の韓国って、英語も余り通じない感じでしたし、街の看板なぞ全てハングル文字、もう、何も分からない事がカルチャー・ショックでした。其れでも、タクシーの運転手さんと何とか会話を交わし、漸く辿り着いたのが、チャガルチ市場だったんですね。此処、謂わずと知れた、韓国最大の海産市場です。朝食は釜山港で摂ったのですけれど、メニューを見ても何も分からず閉口しましたが、市場ならば話は簡単、食べたい物を指させば事足りますもんね。

さてさて、新鮮な蛸のぶつ切りをジャンや胡麻油で食し、僕の大好物の渡り蟹の唐辛子漬け、アサリとにんにくのスープ、太刀魚や鯵の焼き物、其れにマッコリにキムチにナムル、僕もう、お腹の限界を超えてましたが、残しては日本男児の名折れと、必死に食べました。もうね、余りの美味しさに、どうせ予定は未定の独り旅、翌朝早く、もう1度此の市場に向かいました。夜明け前の市場の裏通り、海に面した粗末な小屋で、朝飯を食べたんですが、いやあ旨かったなァ。此のお店、魚を入れるトロ箱ってありますよね。其の端材で出来た小屋でして、恐る恐る入店したんですが、出来ますものは、獲れたての烏賊刺し、鰯をキムチに漬けて焼いた物、確かソルロンタンという何だか薬の名前の様な白濁した牛骨のスープ、そしてご飯とキムチ。僕、前日の暴食も忘れ、思わずご飯のお代わりをして、動けなくなりました。

実は此の釜山、非常に映画とは縁が深い街なんですね。釜山国際映画祭も、早20年の歴史となりましたし、韓国映画の多くは、此処釜山でロケーションが行われています。「友へ チング」「オールドボーイ」「国際市場で会いましょう」、何れも韓国映画を代表する作品群ですが、どの作品も釜山ロケなんですね。僕、彼の地に行って分かったのですけれど、寧ろソウルよりも国際的な街なんですよ。先ず、世界第5位の規模の港がある故に、他国の人を受け入れる事に柔軟でありましょう。実際、日本との長い歴史があったのは勿論の事、中国にロシアとも交易を介しての深い繋がりがありました。そしてかっては釜山にアメリカ大使館があった訳で、其れに加えて、釜山港には連日、世界中の船が寄港しますもんね。僕、其れが分かったのは、夜の釜山の屋台街でした。勿論、韓国料理のお店もあるにはあるのですけれど、エスニック料理が大人気、訪れる人々の目や髪の毛の色はバラエティに富んでいました。

ベトナムのフォーや生春巻き、アメリカのフライドチキンにハンバーガー、ロシアのピロシキにボルシチ、お好み焼きに沢庵、インドネシアのナシゴレンにガドガド、そして、欧州にアフリカ、インドに中央アジア、フィリピンに中南米、もう、国際グルメタウンの趣がありました。出される麦酒1つとっても、メキシコのコロナにドイツのピットブルガー、オーストラリアのフォスターズ・ラガーにアメリカのクアーズ、シンガポールのタイガーにロシアのバルティカ、トルコのエフェスにフィンランドのアミラーリ、将に百花繚乱、選り取りみどりでありました。僕、コロナにライムを絞り落とし、其れを初めて飲んだのは、四半世紀前の釜山だったかもしれません。

またね、世界各国の人々が、皆さん楽しく呑んで食べて、深夜まで歓談しておりました。やっぱりねえ、国境の街と雖も、メキシコのファレスやティファナの様な銃撃戦は真っ平御ご免、釜山の様に、楽しい国際交流が一番でありましょう。どうか、アメリカ・メキシコ両国に、1日も早い平和が訪れます様に…。

さて、僕は明日、朝から忙しい可能性大でして、拙ブログの更新は明後日になるかもしれず、今日こうして綴った次第です。それでは皆様、引き続き日曜日をお楽しみ下さいませ。よおし、何だか暑くなって来ましたし、お昼には日本のキリンビールを飲もうかな~!?
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