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もののふの 矢橋の船は 速けれど 急がば回れ 瀬戸の長橋

今日は先ずはお礼から。昨日の時点で、拙ブログの総拍手数が、44万を突破しておりました。此のブログを始めて5年、此処まで読者の皆様のご支援を頂けるとは思ってもいませんでしたし、望外の喜びです。思うがまま、好き勝手に書かせて貰っていますし、我儘者の僕の拙文を喜んで頂けて幸いですm(__)m。唯一誇れるのは、拙ブログは全て本音、決して嘘は書いていない、という事ですかねえ…。何はともあれ、今後とも、当院並びに拙ブログをご贔屓の程、何卒宜しくお願い致します。ご愛読の程、心から感謝しています。何時も本当にありがとうございます。

さて、今日は早く起きたのですけれど、疲れているのか動きが鈍く、朝の支度に手間取りまして、朝食の準備が結構遅れちゃったんですよ。納豆ご飯をかき込みながら、目玉焼きを焼きお味噌汁を温める始末、もう立ち食いですわ…。僕、目玉焼きを作るのは少々自信がありまして、とは言っても非常に簡単でして、バターを敷いたフライパンの上に玉子を落とし、蓋なぞせずただ弱火で数分焼く、其れだけなんですね。黄身と白身が綺麗に分かれ、美しくふっくらした、将にサニー・サイド・アップ、半熟の美味しい目玉焼きが出来ますので、是非お試しあれ。今まで数えきれない程焼いて来たのに、今朝は余程焦ってたんですね~。よし、もう良いだろうとフライパンから目玉焼きを出しましたら、黄身がドッと溢れ出てしまいまして、折角綺麗に出来たのに~。黄身がYシャツに付いたりして、朝の爽快さがぶち壊し、何だか荒んだ気持ちになりまして、荒々しく朝食を平らげてしまいました。そうしましたら、今度はネクタイにも醤油が付いてまして、チクショー、もう、着替え直しましたよ、トホホ…。

こういう荒んだ気持ちで、物事を進めてはいけないと思いますが、フィリピンの皆さんの選択は、僕の目玉焼きの失敗どころじゃないと思います。以前の拙ブログでも少々触れましたけれど、フィリピンの新大統領が、今日にも決まるんですね。ご存じの方も多いかと思いますが、新大統領確実なドゥテルテ氏、かなりの問題児なんですよ。ダバオ市長を長年務め、犯罪多発地域だった同市の治安を、劇的に改善した事で知られています。此れだけ聞けば、大層有能な政治家と思いますが、ところがどうして此のご仁、治安が良くなったのは、自前の自警団を持ってまして、其の連中が、犯罪者に対し、勝手に刑を執行しているんですね…。ダバオ市では、ドゥテルテ氏の市長在任中の8年間に、1500人近い人が死んでいます。いやァ、何だかまるで中世の魔女狩りや異端審問を想起させる、とんでもない暴挙と思いますよ。亡くなった1500人は、恐らくは犯罪者でありましょう。でもね、犯罪者の処分を決めるのは、警察であり司法と思うんですがねえ…。恐らく、フィリピンの警察や司法が、機能不全を起こしているのは間違い無いんでしょう。よって、自警団を結成、街を浄化する為に死刑執行をしているんでしょうねえ。しかし此れ、乱暴極まりないと思います。と申しますのも、英語で謂えばビジランテ、此の自警団って、法律の埒外にありますから、結局は暴力の歯止めが効かなくなり、テロや内戦にまで進んでしまう、というケースが非常に多いんですね。しかもね、自警団のリーダー--殆どがワンマン、独裁者でしょう--の判断が間違っていた場合、只の大量殺人鬼になる訳ですから、とんでもない事になります。

私事になるんですが、僕が以前に勤めた病院では、超ワンマンな院長が居たんですね。僕、彼の下で、10年間事務長をやっていたのですけれど、まァほとほと参りました…。兎に角人の話を聞きませんし、人一倍プライドが高いものですから、己のミスを決して認めないんですよね。其の病院は、彼の唯我独尊により、今はもう無くなってしまいました。慙愧の念に堪えませんし、そして忸怩たる思いは今でも強くあります。当時の関係者には本当にご迷惑を掛けました。本当にごめんなさい。ですから当院では、迂遠に思う事もしばしばですが、全てがオープンであり、そして合議制で運営しています。

話を戻しまして、フィリピンの自警団、ダバオ・デス・スクワッド、訳せばダバオの死の部隊ですから、物騒極まりないんですが、其れを率いるのが、新大統領のドゥエルテ氏でして、彼の一連の発言が、これまた酷いんですね。

「人権に関する法律は忘れて貰う」「犯罪者は八つ裂きにする」「私が大統領になれば、血を見る機会が増える」「アメリカとオーストラリアとは国交を断絶する」「ローマ法王はクソ野郎」「10万人の犯罪者を殺し、魚の餌にする」

ううん、トランプも真っ青、70を過ぎてこんな発言を繰り返すだなんて、かなりイカレた糞ジジイでありましょう。でもね、僕、この様な異端児、トリック・スターを選ばざるを得なかったという哀しい事実に、フィリピンの闇を見る思いがするんですよ。此処で、フィリピンの風土や歴史を、簡単におさらいしてみましょうか。先ずね、個人的な体験からお話しますと、僕、フィリピンには、父と共に、1週間程滞在した事があります。先のダバオは勿論の事、マニラにセブにルソン島と、色々と廻りました。鮮烈な印象が残りますのは、其の多様性です。だってね、コロニアル調やバロック建築と言うのかな、スペイン統治時代の建物が未だ沢山残っているんですよ。悪名高いマラカニアン宮殿だって、スペイン統治の名残でしょ。首都マニラなぞを歩いていますと、英語やタガログ語や中国語が飛び交い、其の喧噪や活気は、東京都内に較べ、ちっとも遜色ないですもん。でも、少し遠くに目をやれば、所謂スモーキー・マウンテン、大スラム街の煙が見えまして、其処にはスカベンジャー、廃品回収を生業とする人達が多く住んでいます。僕、電車でもフィリピンを旅しましたけれど、山間部に行きますと、先住民であり少数民族の方々が丹念に育てた、美しい棚田が見えたりするんですね。カオスと言えば正確なのかな、将に混沌の国でありましょう。食事も同様でして、かってはスペインとアメリカの植民地とされ、日本や中国やインドとは、貿易において古くから深い繋がりがありました。先住民や少数民族が居て、近隣の東南アジアからの移民がおり、イスラム教徒も多いですから、中近東との関係も大層長いんですよね。もうこうなりますと、訳が分りませんで、フィリピン料理は何度も食べましたけれど、何とも言いようが無いんですよ。ホット・チョコレートが出て、お粥があり、パエリアがあり、醤油を使った煮込みあり、生春巻きにシチューにケチャップ味があり、もう僕、食事の度に目を白黒していました。そうそう、豚の丸焼きが有名なのですけれど、此れ、確かに美味でした。でもね、少し変わった味付けの此の料理のレシピ、フィリピンと中南米にしか無い由なんですね。スペイン→メキシコ→フィリピン、という航路があったそうで、其れで中南米の料理が東南アジアにもたらされたのでしょう。大体ね、公用語が170以上ってんですから、此の国を治めるのは至難の業でしょうねえ…。

其の所為でしょうか、内戦状態も長く続きましたし、マルコスの様な独裁者がおり、革命もありました。そうなりますと、頼れるのはお金だけ、そりゃあね、汚職や利権が蔓延する筈です。閉塞状況のフィリピン国民が、強力なリーダーを求める気持ちも良く分かりますよね。其処に、今回の新大統領、危険極まりない、ドゥテルテ氏が颯爽と登場した訳です。でもね、ちょっと待った~!

「ダークナイト」、此れ、大傑作映画なんですが、主役のバットマンは自警団なんですよね。警察の力が及ばない為、止むを得ずバットマンが立ち上がるのです。バットマンは、法で裁けぬ巨悪を、自ら武装し、己が裁くのですけれど、其れって、フィリピン新大統領のやり方とまるで同じ、完全な違法行為であります。ですからダーク・ナイト、暗黒の騎士というタイトルなんですね。さて、其処に、相対するヴィラン、大悪党であるジョーカーが登場するんですね。ジョーカーはこう言います。「俺もお前も、世間から見れば同類、化け物さ!互いに違法行為をしている。どうしてお前が俺を裁けるんだ!?」つまり、悪を裁く側も裁かれる側も表裏一体なんですよね…。正義があるから悪が生まれる、という皮肉なアイロニーであります。そして、新大統領の、暴力を後ろ盾にした高圧的な政治手法は、怨恨や遺恨を生む事は必定でありましょう。

青臭いとお感じになるかもしれませんが、フィリピンの様な多民族国家だからこそ、許容と涵養しかない、僕、そう思うんです。迂遠に感じるかもしれませんが、多くの民族が不信感で対立しているからこそ、少しづつ、信頼関係を築くしかないんじゃないかしら。僕、釣りは詳しくありませんけれど、絡まった釣り糸を切って捨てるのは簡単です。でも、国家や国民は物では無い訳ですから、幾ら時間が掛かろうとも、丹念に其の糸を解くしかないですよね。不幸な戦争はありましたけれど、日本とフィリピンの関係は、豊臣秀吉公の時代から非常に良好な訳で、どうか此の親日国が、平和裏な発展をする事を、切に切に祈っています。

さて僕、明日はちょっと仕事が立て込んでいまして、拙ブログの更新は難しいかもしれません。其の際は、木曜日に書きますので、宜しくお願い致しますm(__)m。
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