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火の国の城

読者の皆様、こんにちわ。いやあ、昨夜熊本を襲った大地震、思いの外被害が出ている様でして、本当に胸が痛みます。僕、生来の呑気者故か、朝までぐっすり寝ていて、本当に申し訳無い気がしました。さて、お亡くなりになった方が9名、怪我人は750人を超え、避難されている方は4万4000人以上との由、余震は100回を数え、新幹線も脱線し、九州自動車道は陥没や隆起があるとの事です。週末の九州は大雨になりそうですが、どうかどうか、此れ以上被害が広がりません様に…。そして、亡くなられた方のご冥福を、謹んでお祈り致します。僕、気になりますのは、震源地である益城という街、当院とはご縁があるんですよ。以前、当院スタッフと共に、益城にある素敵な病院さんを見学させて頂いた事があります。活気のある病院さんで、当院も見習わねばと決意を新たにしたんですが、其の街並みも風光明媚で嫋やか、穏やかで落ち着くという、まるで日本の原風景の様な処でした。あの美しく雅な街が、こんな事になるとは…。何か当院で出来る事はないか、とつおいつ悩んでいましたら、流石はO事務部長、機を見るに敏でして、早速先方の病院さんに、「何か当院で支援出来る事があれば、是非ご連絡頂きたい」旨をメールしてくれました。ありがとうO事務部長、痒い処に手が届くとは将に此の事でして、やっぱり気が利きますし、こりゃあモテますなァ~♡

でもね、僕、つくづく思ったんですよ。此の地震、九州近隣に点在する原発、其の付近が震源地なら、どうする心算なんだろうって。愛媛の伊方、佐賀の玄海、鹿児島の川内、恐らく7~8基はある筈ですよね。マグニチュード7って、新幹線が脱線し、高速道路が隆起陥没する程なんだと、怖気を震う思いがしますけれど、此れが原発を直撃したら、福島の再現でありまして、恐らくメルトダウンは必至でありましょう。つい先程、親友のMさんから電話を貰い「地震の被害は無かったですか」というありがたい連絡でしたが、お互いの共通の感想は、「此れ、いい加減に原発は止めろという、神様?の警告だよね」、でありました。人間、誰しもがミスをする物、僕、其れは責められないと思うんです。でもね、原発事故という、人様の生き死にに関わる重大案件で、2度も同じ失敗をする、こりゃ許し難いですし、万が一メルトダウンを再度起こしたら、これは只の大たわけ、大馬鹿者ですよ!自民党の爺さん連中、分かってんの!?僕、TVで菅官房長官の記者会見を見ましたけれど、薄気味悪い妖怪面で陰々滅々、こんな暗くちゃ、被災者の方はちっとも元気が出ませんや。コイツ、夜中にこっそり、油でも舐めてんじゃないかしら…。

そしてね、僕、吃驚しましたのは、熊本城も甚大な被害が出ている事です。此れ、本来ならば、古来からの建造物って、滅多に壊れる事が無いんですよね。ほら、奈良の法隆寺の五重塔、あれ、1500年近く前の建物ですけれど、耐震設計の見本と呼ばれる程良く出来た物なんです。僕、設計の知識や理系の素養は皆無ですけれど、五重塔は、直下型の強力な縦揺れに対し、梁から柱から綿密に組み上げられていて、まるでやじろべえの様にしなり、免震仕様と申しますか、極めて優秀な耐震性を誇ります。そしてね、お城となりますと、現在残る物は、大体が戦国期から安土桃山を経て江戸初期に建てられています。大体、4~500年前の物なんですが、城1つ建てるとなると、其の藩の一大公共事業ですし、当時は高層建築もありませんよね。お城が即ちランドマークでありモニュメントですから、地盤を綿密に調べ、職人や資材は厳選し、徒や疎かに造られたものでは無いんです。そして、城を造る職人集団も既におりまして、所謂穴太--あのう--衆と呼ばれる人達なんですね。面白い実験がありまして、此の穴太衆の造った石垣と、現代のコンクリートブロックのぶ厚い塀で、強度を試してみたんですって。すると、200㌧の負荷を掛けた時点で、コンクリートには無数の亀裂が入り崩壊しかかったとか。穴太衆の数百年前に造った石垣は、同じ負荷を掛けても、びくともしなかったそうであります。さて、其の穴太衆、加藤清正公の下で働いていた時期もあったそうなんですね。清正公と謂えば、先の熊本城を手掛けた、戦国期きっての築城名人であります。強度があり、急勾配の石垣は、明治期の西南戦争においても、薩摩藩の荒武者達の猛攻を見事凌ぎ切りました。

またね、昔の人の生きた知恵、叡智にはほとほと感嘆するんです。だってね、其の熊本城に限らず、敵が攻めて来て、万が一籠城した場合の備えも万全なんですよね。最も大事な水の確保の為に、深い井戸を掘るのは当然ですが、熊本城には、其れが何と200本近くあるとか。食糧の為に、池には多数の鯉を放ちます。鯉は貴重な動物性蛋白質ですし、汚れた水にも強く頑丈、米粒から野菜の切れ端から何でも食べ長寿、おまけに薬にもなるんですね。鯉胆、りたん、と言いまして、胆嚢の部分は古くから生薬として知られ、滋養強壮、消炎、疲れ目、免疫力強化に利くとか。こんなに籠城にぴったりの魚はそうそう居ませんよね。そして、壁には干瓢を塗り込め、畳床には里芋の茎を使い、城内には竹や栗や銀杏の木を沢山植えました。竹は弓矢となり、栗や銀杏は食べられますもんね。長期保存の利く干し米に仙台味噌は常備。おまけに、もやしを栽培する備えもあったとか。

閑話休題、其れだけの創意工夫を、清正公は、自身の居城である天下の名城、熊本城に残した訳です。実際、失火を除いて、此処何百年間、熊本城の石垣が崩落する事なんて、無かった筈ですよ。其れだけ、今回の地震は非常に大きな物だった、という事なのでしょう。

僕、常々感じていますのは、かっての戦国武将達の方が、現代の政治家達よりも、余程器が大きく、優れていた様に思うんです。例えば、デパートなどでよくある、1の市、という催しがありますよね。あれ、元々は戦国期から続いている慣習でして、1の付く日は米麦が安く、2の付く日は漆器がお買い得、といった塩梅でして、其れで街が賑わったんですね。そして、戦国武将の場合、悪政を敷いた場合、一揆が起きたり敵国に攻め込まれたり、自分の命も懸かっている訳ですから、そりゃあ必死で政治に取り組みますよ。其の中でも、とりわけ築城技術に長けた、清正公の熊本城の石垣が崩れた訳で、地震国であり火山国である、此の国の天災の恐ろしさを、僕達国民は、決して忘れてはならない、そう思えてなりません。ましてや、清正公時代には考えられなかった、原発がある訳でしょ。ホント、命あっての物種、と言うじゃありませんか。お金よりも命が大事と思うんですけど、自民党の皆さん、国民の生命より、やっぱり原発が大事なの!?

さて、明日から週末のお休みでありまして、でも、空模様は今一つの様です。それにもめげず、皆様、素敵な週末をお過ごし下さいね。そして、熊本にこれ以上の被害が出ない事を、切に祈っています。
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