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鮭のぼる 川しろじろと 明けにけり

花びらの 山を動かす さくらかな、当院の桜も今が見頃となりまして春爛漫、読者の皆様は如何お過ごしですか!?僕、未だ病み上がりで本調子では無いんですが、今朝の愛犬の散歩には参りました。御年15歳、人様ならば90歳の老女になる、我が甲斐犬なんですが、今朝は何を思ったのか、猛然とダッシュを始めまして、其れが結構長い距離だったんですよ。起き抜けの病み上がりの僕、すっかり横腹が痛くなりまして閉口でした。しかしまァ、長寿で健康なのは何よりでして、後10年は生きて欲しいなァ…。

其れはさておき、日本経済は俄かに暗雲漂う感がありまして、とうとう日経平均株価も1万5000円台となりました。此れ、昨年6月には2万円台を超えていた訳でして、海外投資家もとうとう愛想を尽かしたのでしょう、アベノミクスの効果は全く無かった、という事であります。実際ね、タクシーの運転手さんと話しても、居酒屋の会話に耳を傾けても、銀行や証券筋の方と会話をしても、皆さん口を揃えて、「景気が悪いですねえ…」と溜息ばかりですもんね。今日の日経を読んでいましたら、「全国的に倒産は減っているものの、地方では休・廃業が深刻化している」由なんですよ。休・廃業する会社は、仕入れ代金や借金を完済してからお店を閉じるんですが、其れにしても、昨年度だけで、2万4000社がひっそりと無くなっているそうでした。借り入れを完済している訳ですから、財務的にはまだ体力は充分あったという事なんですが、人手不足や後継者不在が最大の要因と思われます。僕、株価とは蜃気楼にも似て、或る意味実体の無いものですから、其処までは気にならないんです。でもね、其の地方にとって、なくてはならない会社までもが廃業する、という事になると、かなり根が深い問題ですよ。自民党さんの罪は重いと思うなあ…。

僕、其処で強く感じますのが、 innovation 、即ち従来の価値観に囚われず、新たなチャレンジを試みる企業、組織が生き残るのではないか、という事なんですね。今日は各界における、イノベーションに成功した組織を一挙ご紹介と参りましょう。

先ずは僕の長年のご贔屓、阪神タイガースですけれど、金本新監督、やりますねえ。シーズン前に彼の掲げたモットーは、「超変革」でしたが、僕、新監督でもありますし、長年タイガースに浸み付いた、弛んでだらしないチーム・カラーを知っていますから、疑心暗鬼だったんです。僕、今季の殆どの試合を観ていますけれど、選手全員が全力疾走でありまして、こんなタイガースを観たのは、生まれて初めてかもしれません。そしてね、直ぐに他球団からの移籍選手や、ベテランの起用でお茶を濁す、という悪癖があったのですが、金本監督、若手の抜擢に非常に熱心でありまして、僕、とってもとっても嬉しいです。これね、もしかしてもしかすると、3年後ぐらいには、若手選手主体の、ヤング・タイガースが誕生するかもしれません。だってね、1番高山君はルーキー、2番横田君は1軍経験皆無ですよ。其の2人を大抜擢するんですから、中日の落合監督並みの度胸の良さです。またねえ、高山君、もうプロで10年やってる様なバッティングなんですよね。横田君は少々粗過ぎて、もう少し時間が掛かるかな…。その新星2人に加え、北條・梅野の両名がレギュラー取る兆しがあります。金本監督は広島カープの出身でして、自らに猛練習を課した、偉大な選手でしたが、彼が阪神の歴史を変えるかもしれませんね。そしてね、2軍を統括して、金本監督を支えるのが、ミスター・タイガースの掛布さんでしょ。新旧のスターががっちり手を組み、老舗の再建に着手するなんて、夢がありますよね!しかし、希代の悪女のタイガースですから、悪夢の21連敗、という事があるやもしれず、心配ではあります。

お次は、芸能界の女優さん、いとうまい子さんです。もう50を過ぎたそうですが、童顔ですからちっともそうは見えませんよね。僕の世代ですと、昔懐かし大映ドラマ、「不良少女と呼ばれて」「高校聖夫婦」のイメージが強いです。僕、大変申し訳無いんですが、可愛いだけの女優さんと思っていたんですが、何とまァ、驚くなかれ、僕達と同じ医療人の道を進まれているんですね~。父君を亡くされた事をきっかけに、介護用ロボットの作成に取り組んだ由なんです。其れもその筈、40代半ばに早稲田大に入学、専攻はロボット工学だそうで、恐れ入りましたm(__)m。修士課程を終え、そして今春、早稲田大博士課程に進学されたそうなんです。先のロボットをより進化させ、人様のお役に立ちたいし、データを集めてより良くし、何れは会社を立ち上げ製品化を目指しているんですって。あの可愛らしかった童顔の女優さんがねえ、まさか博士と社長を目指すとは、いやあ、素晴らしい女性と思います!

獺祭、だっさい、という山口の旭酒造の銘酒を、皆様ご存じでしょうか。6~7年前かなあ、大分の夜の繁華街、都町の居酒屋で初めて呑みまして、当時から既に入手が大変だったと聞きました。やや甘味が勝っている感があり、僕はもっと辛い方が好みですけれど、馥郁とした香り、芳醇な味わい、確かに旨い酒であり、銘酒でした。今では益々入手が困難になった由でして、それもその筈、台湾香港マカオを皮切りに、ハワイ、ロス、ニューヨーク、パリ、モナコで事業を展開中なんですよ。僕、日本酒は大好きですから、獺祭が世界中で売れて欲しいと思いますけれど、実は此の旭酒造さん、倒産寸前だったんですね。典型的な同族経営だったそうで、前社長のお父様は、「酒造の仕事は、前掛けを締めて、地元の酒販店と付き合う事だ。」というのがモットーだったんですって。確かにお父さんの言われる事も一理あるんでしょうが、素人の僕も、何か違うなァと思いました。息子さんの現社長は、「原点は美味しい日本酒を造る事だ。そして、地元だけで無く、販路を広げる。」、という理想を掲げ、其れでも一時は低迷が続き、自己破産の一歩手前だったそうです。極限まで米を磨き、杜氏を置かず、蔵では無くビル、日本酒業界の常識を全て覆した結果、業績は、父君の時代の36倍になったんですって!

そしてね、此処からは僕の趣味の世界になるんですが、今、都内で最も人気のあるホテルがあるんですよ。池袋で1泊4000円前後、シャワーもトイレも共用なんですが、予約が3か月先まで取れないそうです。考えたなァ、と膝を打ちましたのが、若いオーナーさんのインタビューでして、「ホテルの価値観って、1つだけじゃないですか。より高級に、より豪華に、そしてふかふかのベッド。でもね、そういうヒエラルキーと勝負するのって、大変でしょ。良い眠りを誘うのは高級寝具だけじゃありません。僕達のホテルは、眠りたくないけど寝ちゃう、です。」、此のホテル、泊まれる本屋さん、なんですよ。蔵書は2000冊、お気に入りの本を持ってベッドに横たわれば、何時しか寝てしまい、気付いたら朝、という仕組みなんですね。昼間使う事も可能だそうですし、もう直ぐ2店舗目も出来るとか。そう謂えば昔々、親友のMさんが、「都内には疲れている人が多いですからね~。昼寝屋、って午睡が出来る簡易ホテルを造ったら流行りますよ!」と力説してました。流石はMさん、あの時一緒にやっときゃ良かったかな!?

賢者は歴史に学ぶ、という訳で、上記のイノベーションの先駆者が、大正期の日本の寒村にも居たんですね。和歌山県に、三尾という、漁のみを生業とする、小さな貧しい村がありました。当時の漁は非常に不安定でして、常に定収がある訳ではありませんでした。其の三尾の街に、工野儀兵衛さんという、大変な知恵者が現れます。工野さん、三尾の港を整備し、魚の養殖を始めれば、村全体が安定収入を得られると考え、皆を説得します。そして、横浜まで港湾業者の交渉に出向くのですが、資金不足や、和歌山の遠隔地という事もあり、中々上手く行きません。此処からが凄いんですが、横浜で多くの人と接するうち、「カナダは結構良い処らしい。」という情報を入手、何と、異国の地で事業を興すべく、単身カナダに渡るんです。渡航中はコックとしてお金を稼ぎ、カナダのスティーブストン、という街に辿り着きます。工野さん、必死に情報を集めたでしょうし、運もあったんですね、其のスティーブストンから三尾村に送った電報が、「河に鮭が湧いている」でありました。その地は、北米有数の鮭の繁殖地だったそうで、三尾村からカナダに渡った人達は、何と2000人を超えたそうです。スティーブストンの鮭漁で荒稼ぎして日本に送金を繰り返し、三尾村は、和歌山でも有数の裕福な街となり、カナディアン・ロッジ風の家ばかりが立ち並んだとか。現在のスティーブストンも、日系人のコミュニティが営々として栄えているんですよ。工野庭園、ヨシダストリート、ハヤシストリート、トメキチ・ホンマ小学校、日本語学校や柔道場もあるそうでして、何だか微笑ましいですよね。それにしても工野さん、ご自身の生まれ故郷の危機を、海外での事業で救い、そして異国の地にも足跡を残した訳で、大人物と言えましょう。

もっともっと書きたかったんですが、これ以上は際限が無いですもんね。兎に角、今までのやり方に固執する人は敗者となる可能性が極めて大きく、勇敢に新たな事にチャレンジする人が、成功を掴む事が、往々にして多い様に思います。当院も、明後日で創立60周年を迎えますけれど、今まで以上に、挑戦を続けて行きます!
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